キンスラーがレッドソックスへトレードされた。マイナーの2投手と交換である。
今シーズンのキンスラーは序盤は調子が出なかったが、夏場になって復調してきた。私はキンスラーのバッティングフォームが好きで、理想的なスイングと常々思っていた。ボールをギリギリまで呼び込んで、体幹の回転力で思い切り叩く。まるで小さなバリー・ボンズだ。引退したらエンゼルスの打撃コーチになって欲しいくらいだ。ポストシーズン進出が確定的なレッドソックスだが、10月の重要な舞台で重要な働きをしそうな気がしている。
先日、マルドナドをアストロズへ放出したばかりだったが、今度は正二塁手のキンスラー。これでエンゼルスは今シーズンをあきらめ、来年以降に勝負をかけるという明確なメッセージとなった。マイク・ソーシアが監督になって以来、常にマーケットでは買い手の存在だったエンゼルスが、始めて売り手に回ったシーズンになってしまった。
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残念である。
大谷の加入で勢いづいて、4月は球団新記録のロケットスタートを切ったにもかかわらず、シーズン55試合も残して再建モード突入とは・・・勝率5割で終わった昨年以上に残念なシーズンになってしまいそうだ。
エンゼルスは2014年に96勝66敗で地区優勝した後の成績は
- 2015年 79勝83敗
- 2016年 80勝82敗
- 2017年 81勝81敗
- 2018年 54勝53敗
やられ放題のドアマットチームというわけではないが、文字通り勝ったり負けたりを繰り返すシーズンが4年も続いている。ヤンキースやアストロズの例でわかるように、本当にワールドシリーズに勝とうと思ったら、一度はチームの主力を放出して優良若手選手を獲得し、育て上げるのが近道だとエンゼルスもついに気づいたのかもしれない。
トレード期限は明日の午後1時だが、それまでにまだトレードがあるかもしれない。エンゼルスの選手で他チームが欲しがる選手と言えば、トラウトは別格として、シモンズ、カルフーン、アップトンくらい。投手はあまりにも駒がいないのでエンゼルスが放出することはないだろう。アップトンはあと4年も契約が残っているのでなかなか買い手はいないかもしれないが、ここは少々ディスカウントしてもアップトンを放出して、将来の財政的なフリーハンドを確保しておきたい。しかし現実的なのはシモンズとカルフーンか。
プーホルスに至ってはあと3年半も契約が残り、金額が金額だけにまず引き取り手は現れまい。このまま引退まで心中するしかないだろう。
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いつも楽しく拝見させています。
日本の報道だとスポーツは一個人の活躍は話題になってもチームに関しての話題が乏しく、特に知名度の馴染みのないMLBの球団に関してはひとつひとつネットで調べるしかいないのが現状です。
今回のトレードで球団が懸念されていた先発に組み込める投手対策としてアストロズ、レッドソックスの傘下から3名、またそれ前にマーリンズを自由契約された田澤投手をマイナー契約したので4名、
注目はレッドソックス傘下のタイバットリー選手で100マイルの速球を武器に
一時は日本プロ野球が獲得に乗り出していた報道がありました。
エプラーGMが今後どのように采配して投打の安定した球団にされて地区優勝の常連として復活させていくか楽しみでもあります。
コメントありがとうございます。先日、キンスラーとのトレードでレッドソックスから来た左腕ウィリアムズ・ヘレスをデビューさせましたね。最速で98マイルの速球は魅力たっぷり。ボストンはあれだけ強いのにこんな選手がまだまだマイナーにいるというのが驚きです。エプラーはその辺も見習って欲しいですね。