バックネット裏の最高の席「ダイアモンド・クラブ」から、外野席まで座席は様々だが、やはり少しでも良い席で見たいもの。いったいどこの席を取ればいいのか、管理人の経験からオススメの席をご案内しよう。
日本のプロ野球ではホームチームが1塁側のダッグアウトなのでファンも1塁側、逆にビジターチームのファンは3塁側に陣取ることが多い。エンゼルスタジアムではホームのエンゼルスは常に3塁側ダッグアウトだが、ファンの座席に限っては日本のような明確な区別はない。というのもメジャーは完全な地区フランチャイズ制なので、来場者はほとんどが地元チームのファンのため区別することが無意味だからだ。ビジターのファンももちろん見かけるが、どこか一カ所に固まっているというわけではなく、あちこちにチラホラいるという感じである。
しかし人気が全国区のヤンキース戦やドジャース戦ともなると、かなりのヤンキースファン、ドジャースファンが球場に詰めかけ、ふだんの試合では聞こえてこないビジターを応援する声援がだいぶ大きく聞こえる。
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内野と外野
エンゼルスタジアムの場合、内野席のスタンドは3層構造となっている。1階はField Levelと呼ばれ、もっとも良い座席がある場所。2階はClub Levelと呼ばれ、年間予約の個室(スイートルーム)がある。3階はViewレベルで価格の安いチケットが多くなる。
Diamond Hall of Fame席からの眺め
一方、外野席はホームランが飛んでくるので意外と人気があって、価格も内野の上の方よりも断然高い。とにかくセンターからレフトに岩山のモニュメントが設置してあるため、内野席よりも絶対数が少なく、直前にまとまった席を取るのはなかなか難しい。
シートマップ
シートはブロック単位で価格が決まってくる。1階のブロックは100番台、200番台、2階が300番台(および2ケタのスイートルーム)、3階が400番台、500番台になる。外野は200番台。
各ブロックでは最前列がA列、その後、B、C、D・・・と後方の列になっていく。
価格が変わるブロックを把握しよう
エンゼルスの各ゲームでバラ売りされるシートはブロックごとに価格が決まってくる。しかし、あるブロックから外側(外野側)になると急に価格が安くなる価格の境目のブロックがある。そこでは通路一本違うだけで、値段が倍以上違うこともある。足繁く通うエンゼルスのファンは当然そのようなブロックを知っているので、価格の境目のすぐ外側のブロックから売れていくのだ。
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エンゼルスの主催試合は対戦相手などによって、チケット価格が何段階かに別れているのだが、これは2018年の一番安いカテゴリーの試合でのチケット価格の例だ。隣のブロックなのに相当価格が異なることがわかるだろう。例えば309番ブロックは51ドルするのに、その隣の310番は21ドルで売られていることを知ったら、309番を買う気は起きないだろう。
2018年の価格の例
(注)価格は相手チーム、曜日、ギブアウェイの有無などによって大きく変わるので、その一例
100番ブロック(3塁側)
109番(91ドル)→108番(56ドル)
106番(56ドル)→105番(26ドル)
100番ブロック(1塁側)
127番(91ドル)→128番(56ドル)
130番(56ドル)→131番(26ドル)
200番ブロック(3塁側)
210番(67ドル)→209番(45ドル)
206番(45ドル)→205番(19ドル)
200番ブロック(1塁側)
224番(67ドル)→225番(45ドル)
228番(45ドル)→229番(19ドル)
300番ブロック(3塁側)
315番(76ドル)→314番(51ドル)
309番(51ドル)→308番(21ドル)
300番ブロック(1塁側)
331番(76ドル)→338番(51ドル)
343番(51ドル)→344番(21ドル)
400番ブロック(3塁側)
411番(26ドル)→410番(16ドル)
408番(16ドル)→407番(11ドル)
400番ブロック(1塁側)
426番(26ドル)→427番(16ドル)
429番(16ドル)→430番(11ドル)
500番ブロック(3塁側)
513番(16ドル)→512番(11ドル)
508番(11ドル)→507番(8ドル)
500番ブロック(1塁側)
528番(16ドル)→529番(11ドル)
533番(11ドル)→534番(8ドル)
しかし、残念ながら境目のブロックの前の列はチケット発売と同時に1年分がほぼ売り切れてしまう。来年以降、チケット売り出し日にチェックしてもらいたい。
サインをもらうには
試合前の練習中に、フェンス越しに選手からサインをもらえることがある。その場合、3塁側のベンチ近くの1階席がもっともチャンスがあると言える。なので試合前の練習中には多くの人がベンチのすぐ上辺りに移動して、サインをもらおうと待ち構えている。ただし、自分の席が内野の1階エリア(100番台)でないと係員がその1階エリアに立ち入りを許してくれないのでご注意を。
3塁側最前列に陣取ってサインを貰おうとする子どもたち
ちなみにアメリカではボールやキャップにサインをもらうのが一般的で、日本のように色紙にサインをねだるファンはほとんどいない。ボールとサインペンを持って、なるべく早めに球場に行ってよい場所を確保しよう。その際、「I come from Japan」などと書いたボードを持っているとサインしてもらえる確率が上がるかも(大谷選手には通用しないかもしれないが)。あと大人よりは子供の方が圧倒的にサインをもらえる確率が高い。
また、2018年から危険防止のネットが延伸され、110番ブロックからホームベースにかけてはネットで覆われてしまった。そのため選手とボールやサインペンの受け渡しをするには109番と110番の間がベスト。
ちなみに、エンゼルスタジアムでは、最初にホームのエンゼルスが練習し、その後ビジターの練習時間になる。開門する頃にはエンゼルスの練習はほぼ終わっている。ビジターの練習中はエンゼルスの選手はロッカールームでミーティングタイムになっているので、その間はエンゼルスの選手のサインをもらうのは難しい。
投球練習を間近で見る
ブロック258、259、260の前列。
レフトスタンドにはブルペンがあってリリーフピッチャーが待機している。試合前、試合中にはピッチャーの投球練習をすぐ近くで見ることができ、試合終盤になってくると、両チームともだんだんブルペンが慌ただしくなり、緊張感の高まりが伝わってくる。
大谷選手が先発する時も当然、ブルペンで試合前に投げるのだが、2018年4月の試合では、観客が入場できる試合開始2時間前にはもう投球練習を終わっていたようだ。しかし早めに入場して、ブルペンの近くに陣取っていれば投手大谷の練習を近くで見ることができるかもしれない。
ファウルボールをゲットするには
アメリカのスタジアムでは観客席に飛び込んだファウルボールは観客のものだ。そのためファウルボールをキャッチしようとグローブを持って来る人が大勢いる。ネット裏や内野の3階席までが一番ファウルが飛んでくる確率が高い。
特別に有利な場所として、1塁側、3塁側のファウルグラウンドでボールボーイが座っている場所の近くがある。ファウルエリアに飛んできたボールをキャッチしたボールボーイはスタンドにボールを投げ入れてくれるからだ。
1塁側だと129ブロックのA列(最前列)の10番前後、3塁側だと107ブロックのA列(最前列)の10番前後がその場所に当たる。特に子供には優先的にあげるので、子供と一緒であれば狙ってみて欲しい。子供にとっては素敵な思い出になるはずだ。
守備イニング終了時のボールをもらう
各イニングの守備が終了した時には守備位置から戻ってくるエンゼルスの選手が最後のプレーで使われたボールを客席に投げ入れてくれる。2018年から危険防止ネットが110番からホームベースにかけて張られてしまったので、そのボールをゲットする確率が一番高いのは109番ブロックである。
ホームランボールをゲットするには
一番ホームランが飛んでくる確率が高いのはライトスタンドの前列(Konica Minoltaの看板が目印)(236、237、238,239,240のなるべく前方)か、両翼のポール内側だ(101か135)。ただ101ブロックは「Trout Farm」という特別なシートになっていて、ここに入場した人にはトラウトグッズがもらえるとあって料金体系が別になっている。なかなかオンライン・チケットサイトでも売りに出ない席である。
レフトスタンドのブルペンの上側のブロックまでホームランが飛んでくるのはマレで、レフトへのホームランのほとんどはブルペン内か、その右側の岩山エリアに着弾する。
デーゲームの日差し
カリフォルニアの夏の日差しは強烈だ。週末はデーゲームが多くなるので日射し対策が必須である。外野や1階席の前の方は屋根がないので、強力な日射しにさらされる。
カリフォルニアの場合湿度が低いので、日射しは強いが日陰に入れば過ごしやすい。ホームから3塁側スタンドは早い時間に陰になるので、しのぎやすいが、1塁側は陽にさらされる時間が長くなる。
200番台の席は3階スタンドのおかげで常に日陰になる(ただし高い打球が飛ぶと、一旦視界から消えてしまう)。また500番台の上方は屋根のおかげで日陰だ(特に3塁側)。お年寄りや子供連れのデーゲーム観戦は日陰になるブロックでの観戦をおすすめする。
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