アメリカで20年以上暮らす管理人がオススメするオレンジ・カウンティ近辺にあるレストランを紹介したい。いずれもレストランからリベートとかもらっていないので、純粋に管理人の好きな、そして頻繁に行くレストランばかりである。
アメリカのレストランは開店も閉店も早い
アメリカ人は夕食をレストランで取る場合、午後5時くらいから食べ始める人も多い。そのため多くのレストランは午後5時~6時には夜の営業を始める。その代わり閉店するのも早く、午後9時半~10時には店じまい(Last Order、最後の注文を取ること)してしまう。夜11時、12時なっても多くの店がオープンしている日本とは様変わりだ。特にオレンジ・カウンティは繁華街としてよりは住宅地として発展してきた歴史があり、ロサンゼルスよりも早く閉まる店が多い。
また、日曜日には営業しない店も多いので、外食の予定があれば事前に営業時間について調べてから行ったほうが良い。もちろん予約も必要な事が多い。
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また、各レストランではHappy HourとかEarly Birdと言って、通常の営業時間よりも早い時間帯や遅い時間帯に割安な価格で提供してあることが良くある。ネットで検索してみよう。
ネット情報にはご注意
ネットではYelpというサイトが日本の食べログのような感じで、レストランの情報やレビューが載っている。ただし、Yelpのレストラン評価はアテにならない。アメリカ人は味もそうだが、サービスをかなり重視するからだ。そのため、料理が出てくるまで時間がかかった(人によって「時間がかかった」の基準はかなり違う)、量が少なかった、メニューが説明と違った(出てきたものが想像と違った)等々の理由でものすごく低い評価をするからだ。
OCのおすすめレストラン15選
1. What’s up Men(ラーメン店)
2. 居酒屋 八(Hachi)(居酒屋)
3. Ikko (鮨、創作和食)
4. El Toro Bravo Tortilleria(メキシコ料理)
5. Taco Maria (メキシコ料理)
6. Boston Lobster (海鮮中華料理)
7. Wolfgang’s Steakhouse (ステーキ)
8. In-n-Out Humberger(ハンバーガー)
9. Manpuku (焼肉)
10. Sushi Koto (鮨、和食)
11. Pho 79 (フォー、ベトナム料理)
12. Lee’s Sandwiches (ベトナミーズ・サンドイッチ)
13. 以下近日更新予定
1. What’s up Men(ラーメン店)
ナイトゲームの帰りにも寄れる深夜営業のありがたい店
512 N State College Blvd
Fullerton, CA 92831
Tel (714) 526-5966
営業時間: (日)~(月) 11:00am – 1:00am
ウェブサイト http://www.whatsupmenus.com/
ここ5年ほどロサンゼルスはラーメンブームで、現地系の店、日本の有名店の支店など多くのラーメン店ができた。オレンジ・カウンティにも多くのラーメン店があるが、ここが一番だと自信を持って紹介したい。何しろ、日本から来たラーメン好きの友人が何度も通いたいと言うほどの店である。
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しかも場所がエンゼルスタジアムから15分程度と比較的近い(ただ方角的にはホテルやショッピングモールなど日本人がよく滞在する場所からは反対方向)。それに深夜1時までオープンしているので、ナイトゲームが長引いてからも行けるのがありがたい。アメリカのレストラン(特にオレンジ・カウンティ)は日本に比べると閉店するのが早く、夜10時前には店じまいしてしまうところが多い。試合が終わってからどこか食事しようと思っても、開いているのは24時間営業のファストフードやファミレスくらいになってしまうのだ。
「What’s up Men」とはアメリカ人の軽い挨拶言葉で、「諸君、調子はどう?」みたいな感じだ。男性を表すMenとラーメンの「メン」を掛けているのだ。少々アメリカンな名前でちょっと引いてしまいそうになるが、中で作っているのはちゃんとした日本人。
メニューはラーメンの他、トッピングやサイドメニューも充実しているので、ちょっとした飲み会にもいい。
- 黒(豚骨醤油)
- 白(豚骨塩)
- 赤(辛味噌)
- 茶(味噌)
- 中華そば
- タンメン
- 皿うどん
- ちゃんぽん
最初に頼むならやはりお店の代名詞である黒か白をオススメする。価格はラーメンが$9.25ドル(2018年現在)。これにTaxやチップがつくので、ラーメン1杯だけでも12ドル近くなってしまうが、外食の高いアメリカでは普通の価格である。
2. 居酒屋 八(Hachi)(居酒屋)
日本クオリティの居酒屋、特に肉料理にはこだわる
3033 Bristol St, Suite D
Costa Mesa, CA 92626
Tel (657) 231-6566
営業時間: 5:30pm – 11:00pm(曜日によって異なる)
ウェブサイト http://manpuku.co/en/shoplist/hachi-costamesa/
ロサンゼルスは居酒屋ブームでもある。多くの居酒屋が出来たが、ここはかなりクオリティの高い居酒屋である。エンゼルスタジアムからは車で20分程度。周辺は日本食スーパーや和食レストランが多い地域で、日本から観光に来る場合この辺りに泊まることも多いだろう。ただ夜11時頃には閉店してしまうので、ナイトゲーム後に寄るという使い方は少々難しい。
メニューはまさに日本のもので、出汁巻き玉子、牛肉サラダ、青海苔揚げごぼう、生牡蠣などどれもおすすめだ。系列店が焼肉店を経営しているので、肉料理には特にこだわりがある。いつも混んでいるので予約が望ましい。
唯一問題を上げれば、駐車場がいつも混んでいること。レストランが10軒ほど集まっているモールなので、食事時は空きスペースがすぐに見つかることはあまりない。平地の駐車場なので、レストランから出てきた人をマークしてその人が出ていくのを待つといいだろう。ただ夕方以降は隣のショッピングモールに停めてもいいらしい。お店の人に確認を。
3. Ikko (鮨、創作和食)
OCで20年近く続く創作和食、鮨の名店。内装も料理もオシャレ
735 Baker St, Suite C
Costa Mesa, CA 92626
Tel: (714) 556-7822
営業時間: 6:00pm – 9:30pm(曜日によって異なる、ランチ営業もあり)
入り口には「We don’t carry any American style rolls」とサインが出ているが、これはカリフォルニアロールに代表されるアメリカ人が好む「なんちゃって巻き寿司」は出しませんというお店の意思表示だ。つまり本格的な和食の店なのだ。アメリカではアメリカ人に迎合した日本とは全然違う料理を出す寿司店が多いことの裏返しであるが。
店内はあまり広くないが、カウンターとテーブル席がある。照明は暗め。
オーナーシェフの小林一考氏の想像力が十分に発揮された斬新でおしゃれなメニューの数々。トリュフやキャビアを使った創作料理、カルパッチョやサラダも美味しい。管理人の場合は前菜を何品か頼んでシェアし、最後にお鮨でシメるパターンが多い。お鮨は味が付けられており、醤油は使わないスタイル。
ランチの定食もアメリカにしてはリーズナブルで値段で、蕎麦やハンバーグなど本格的な日本食が食べられる。
そう言えば、松井秀喜選手がエンゼルスにいた頃、彼のサインが店の壁に書かれていた。今後は大谷選手のサインが書かれるか?
4. El Toro Bravo Tortilleria(メキシコ料理)
タコスが肉料理だと教えてくれるディープな店
7745 W 19th St
Costa Mesa, CA 92627
Tel: (949) 631-4464
営業時間: 6:00am – 9:00pm
ウェブサイト:http://eltorobravo.net/
持ち帰り専用のメキシコ料理店。周辺はメキシコ系移民が多いエリアで、いつ行ってもメキシカンで混雑している。店も小さく、雰囲気も雑多な感じだが、ここのタコスは絶品で、タコスが肉料理だということを認識させてくれる。
スペイン語で書かれたメニューが多いので(多少の英語の説明あり)、どう注文していいかちょっと迷うが、単品で「タコス」と言って牛とか鶏とか肉の種類を言えば大丈夫。コンボ(セットメニュー)だとタコスにドリンクが付いてくる。
注文すると、目の前で肉の塊を包丁で刻み始め、トルティーヤ(トウモロコシでできたタコスの皮)に包んでくれる。あと野菜やソースを入れていいか聞かれるが、いつも私はOKと言っている。ここではトルティーヤもトウモロコシの実からその場で作る自家製である。ちなみにブリトーは小麦粉からできた皮で包むので、タコスよりも食べごたえがあり、お腹にたまる。
決して危険なエリアというわけではないが、できれば明るいうちに行って、様が済んだらさっさと車に乗り込んだほうが良いだろう。ここに限らず、暗くなってウロウロするのは、LAでは避けたほうがいい。
5. Taco Maria(メキシコ料理)
ハイセンスな最先端のメキシコ料理
3313 Hyland Ave
Ste C-21
Costa Mesa, CA 92626
Tel: (714) 538-8444
営業時間: 11:30am – 9:30pm(曜日によって変動。月休、ランチ休憩あり)
ウェブサイト:http://www.tacomaria.com/
LAではとてもポピュラーなメキシコ料理。しかしメキシコ料理というと手軽なファストフードのようなイメージがあるが、この店は最先端のオシャレなメキシコ料理が食べられる。The OC MIXという大きな室内モールの一角にあるオープンキッチンの店で、LA TimesのレストランガイドではOCの全てのジャンルのレストランのランキングでナンバーワンになった。
値段は高めだが、味、盛り付け、雰囲気ともにメキシコ料理としてはLAでも屈指である。ハマチ、水菜、シシトウなど日本の素材も使うなど、いわゆるパシフィック・リムの影響も見られる。ワインと組み合わせたプリ・フィックスもある。
人気店なので予約してから行ったほうが良い。ウェブサイトからも予約できる。
6. Boston Lobster (海鮮中華料理)
ここのハウス・スペシャル、ロブスターの炒めものは絶品!
727 E Valley Blvd
San Gabriel, CA 91776
Tel: (626) 288-4388
営業時間: 11:30am – 9:30pm
この店はOCではなく、LAなのだが、オススメである。OCからは道が空いていれば1時間弱で着く。ここでは是非、ロブスターの炒めもの(Boston House Special Lobster)を食べて欲しい。巨大なロブスターがぶつ切りされて出てくるとオォーっと歓声がわくほどだ。
値段は市価になっているが、だいたい1パウンド18ドル前後だろう。人数が4-6人なら一番小さめのサイズの3-4パウンドでも十分だ。私は付け合せに焼きそば(チャウメン)を入れてもらう。ピリ辛味のソースとネギ、ロブスターには日本人でも一発で大ファンになってしまうだろう。私も何度も通っている。
それ以外にもクルミとエビの炒めもの(エビマヨ)やチャーハン、豆苗の炒めものなどもおすすめだ。
もし、ここまで足を伸ばす時間がなければ、OC内にも同じようなロブスターを出す中華料理店がある。味はBoston Lobsterの方が美味しいと思うがかなり近い。これらはいずれもTang Cang系と言われている。
Tan Cang Newport Seafood (Santa Ana)
Tan Cang Newport Seafood Restaurant (Garden Grove)
7. Wolfgang’s Steakhouse (ステーキ)
LAで最高のステーキを食べるならココ!
445 N Canon Dr
Beverly Hills, CA 90210
Tel: (310) 385-0640
営業時間: 11:30am – 10:30pm(週末はディナーのみ)
ウェブサイト:http://wolfgangssteakhouse.net/bh/
アメリカにはステーキハウスがたくさんある。有名店というとRuth Chris, Morton’s、Flemingsなどだが、やはりアメリカで最高のステーキと言えば、ニューヨークにあるPeter Lugerだろう。だがPeter Lugerはニューヨークにしかないので、なかなか食べるチャンスはない。しかしこのWolfgang’sはPeter Lugerで40年もヘッドウェイターを務めた人物が独立して始めたステーキハウス。そのメニュー構成も見た目も味も感心するほど本家にそっくりなのである。
ここではフィレとサーロインが同時に楽しめるポーターハウスを頼みたい。基本的には2人前以上(1人50ドルほど)からだが、日本人なら2人前を3人で食べてちょうどいいくらいだ。赤身の熟成肉の噛みしめるような 旨みがふんだんで、日本の霜降り肉とは全く違う牛肉の美味しさを発見できるだろう。ステーキ以外にも名物のトマトとオニオンのサラダや生クリームをどさっとかけてくれるデザートもオススメだ。
また、持ち込み料(Corkage)を35ドル払えばワインを持ち込みも全然OK。。
場所はOCではなく、ロサンゼルスのビバリーヒルズ。平日の夕方は渋滞が激しく、OCからは1時間半くらいかかってしまうが、土日なら割とスムーズに着くだろう。日本にも最近進出したようだが、さすがにアメリカのほうが安い。
8. In-n-Out Humberger (ハンバーガー)
チェーン店系ハンバーガーの決定版!
カリフォルニア州に多数。ロケーションはウェブサイトで確認のこと
営業時間: 10:30am – 1:00am(店舗によって異なる)
ウェブサイト:http://www.in-n-out.com
ハンバーガーはアメリカの国民食、マクドナルド、バーガーキング、カールスJr.、ジャック・イン・ザ・ボックス、ウエンディーズなど多くのチェーン店がしのぎを削る。しかし、カリフォルニアの住民から圧倒的に支持されているのがIn-n-Out(イン・アンド・アウト)。「インナンナウ」と聞こえる。新鮮な野菜と冷凍しないパテを使い、バンズもフカフカで美味しい。フレンチフライも店舗でジャガイモを切ってその場で揚げるので、冷凍物とはぜんぜん違う。
また他のチェーンに比べると従業員の福利厚生がとても良いらしく、ヤル気のある若い従業員が多く、店員は動きがテキパキとしていて見ているだけで気持ちがいい。
とりあえず一番人気のチーズバーガーのコンボを頼んでみよう。注文時に「野菜を全部載せていいか」と聞いてくる。コンボのドリンクはリフィルし放題。ケチャップをバーガーやポテトにつけて食べるのがアメリカ流だ。
また、パティを何枚も重ねるバーガーとか、アニマルスタイルと呼ばれるポテトの裏メニューがあることでも知られる。こちらも是非お試しあれ。
現在、店舗展開地域は一部の州に限られているが、少しずつ広がっているようだ。自分の州にIn-n-Outが進出してくるとアメリカ人も大喜びするという。
9. Manpuku (焼肉)
日本風の焼肉が食べられる。夜遅くまでやっているのでナイター後もOK
891 Baker St, Ste A-2
Costa Mesa, CA 92626
Tel:(714) 708-3290
営業時間: 5:00pm – 12:00am(曜日により多少変動)
ウェブサイト:http://www.manpukuus.com/
OC 3大焼肉店のひとつ(残り2つはTsuruhasiとAnjin)。LAには全部で4店舗ある。ここは予約も受け付けてくれるので使い勝手がいい。店舗は他の2店舗よりも高級感があるが、値段も若干高め。座敷もあるので大人数や子供連れでもOK。
日本から進出してきているので完全に日本スタイルの焼肉が食べられる。神戸牛もある。ネギタン塩が名物。日本では食べることが事実上禁止されたレバ刺しがアメリカでは食べられる。レバ刺し好きなら是非お試しを。
同じショッピングモール内には日本食が集まっていて、焼き鳥や喜多方ラーメンの店もある。
10. Sushi Koto (鮨、和食)
大谷選手が来店した和食店
18120 Brookhurst St, Unit 25
Fountain Valley, CA 92708
Tel:(714) 708-3290
営業時間: 11:30am – 1:45pm(ランチ)、5:00pm – 9:15pm(ディナー、曜日により多少変動)
ウェブサイト:http://www.kotooc.com/
大谷選手の通訳を務める水原氏は子供の頃から20年以上ロサンゼルスに住んでおり、この店は以前水原氏が働いたことがある店とのこと。その縁があって大谷選手を連れて来店した模様。
握りは好きなものをオーダーでき、海鮮丼やちらし寿司、オリジナルの巻物もある。他にサラダ、揚げ物、焼き物の一品料理、うどんやうな重などの和食メニューが豊富。
夕方に格安メニューを提供するHappy Hourもある。また日曜日のランチは食べ放題の和食バフェもある(大人32ドル)。
11. Pho 79 (ベトナム風ヌードル)
ベトナム人が絶賛する本格フォー
9941 Hazard Ave
Garden Grove, CA 92843
Tel:(714) 531-2490
営業時間: 6:00am – 10:00pm
ウェブサイト:http://www.pho79.com/
オレンジ・カウンティにはベトナム戦争後にアメリカに移住してきたベトナム人を発祥とする世界最大のベトナム人コミュニティがある。リトルサイゴンと呼ばれる地域はベトナム語の看板があふれ、ベトナム料理や雑貨の店が乱立する。
ベトナム人の好む米の粉で作ったラーメンのような食べ物がフォーで、牛骨から取った透明なスープに牛の薄切り肉や軟骨、シアントロやバジル、ハラペーニョ、もやしなどをトッピングして食べる。ラーメンほどコッテリしていないので、とても食べやすく胃にもたれない。オレンジ・カウンティに来たら是非一度味わって欲しいグルメだ。
このPho79はリトルサイゴンからちょっと離れているが、本格的なフォーを食べられ、いつもベトナム人で混み合っている。具の種類によってメニュー名が異なり、代表的な具はレアの薄切り肉(Rare Beef)、肩ばら肉(Brisket)、トモバラ(Flank)、牛すじ(Tendon)、胃(Tripe)、肉団子(Meat Ball)などである。組み合わせることもできる。
メニューには番号がついているので、オーダーもしやすく、サイズも3種類ある。値段も1杯7-8ドルと日本のラーメンを食べるよりは安い。
12. Lee’s Sandwiches (ベトナム風サンドイッチ)
フランス文化の影響を受けたベトナミーズ・サンドイッチ
OC内に多数店舗あり。ウェブサイト参照
営業時間: 5:00am – 9:00pm(店舗、曜日により変動)
ウェブサイト:http://www.leesandwiches.com/
ベトナムは長らくフランスの植民地だったため、フランスの食文化の影響を多分に受けている。バゲットにベトナム風の具をはさんだベトナミーズ・サンドイッチがとてもポピュラーだ。値段も1本3-4ドルから食べられ、2本買うと1本オマケなどのサービスをするお店も多い。
フォー同様に多くの店があるが、このLee’sは最も成功したチェーン店である。代表的な具はグリルしたポークの薄切り肉に、大根とニンジンのなます、キュウリ、シアントロといった野菜、ハーブ類がタップリ入っている。かなり大きいので、とても食べきれないと思いきや、意外と胃に優しいのであれよあれよという間に食べ切ってしまう。
近日追加予定
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