試合中のイベント

エンゼルスの試合では、試合開始前から終了後まで数多くのイベントやファンサービスが行われる。

試合開始前

テールゲート・パーティ(Tailgate Party)
単にテールゲートと言うこともある。SUVなどの車にBBQの道具を積み込み、大きな駐車場などでBBQをすること。エンゼルスタジアムでも試合前にテールゲートを行っている人は多い。ナイトゲームの日に昼頃には球場に行ってやっている人がいる。中には巨大なキャンピングカーでやってきたり、お店顔負けの本格的な料理を作る人達もいる。エンゼルスファン同士なら、打ち解けて仲間に入れてもらえるかも。
私も一度だけだが、2002年ワールドシリーズ第6戦の日にテールゲートをした。スタジアムを見ながらビールを飲んで、ハンバーガーやホットドッグを作ったが実に楽しいものだ。

試合開始直前
試合開始10~15分くらい前には表彰式や始球式、地元の子供たちによるマーチングバンドなどのイベントが行われる。そして国歌斉唱(National Anthem)となる。国歌斉唱時には全員が起立して帽子を取る。米国民が抱く国旗や国歌への尊敬の念は日本の比ではない。困ったことに?売店の売り子や切符切りやエスカレーターの係員まで、国歌が流れ始めると仕事を止めて、直立不動で国歌を歌い始める。エスカレーターも止まる。売店では客が大勢行列していようが店員も手を止めて直立不動。「早く売ってくれー」と言いたくなるが、所変われば品変わる、国歌が終るまで静かに待とう。

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オーロラビジョンに歌詞が出るので、これを機会にアメリカ国家を覚えるのもいいかもしれない。

そして、ビジターチームの紹介のあと、エンゼルスのスターティング・ラインアップが派手に紹介され、センター付近から花火が打ち上げられる。そして過去の名場面集、好プレー集などのVTRが流れる。エンゼルスがワールドシリーズに勝った2002年のシーンが定番だ。

試合序盤

試合序盤は観客ものんびりムード。ビールや食べ物を片手に試合を楽しんでいる。

トリビア&クイズ
オーロラビジョンで、エンゼルスの歴史や選手の記録などに関するトリビアが出題される。かなりのメジャー通でないとこのクイズに答えるのは至難の業。選手にイントロ当てクイズをやらせるビデオもある。

観客撮影
イニングの合間には、場内の観客をテレビカメラが映して、オーロラビジョンに大写しになる。超大スクリーンに自分が映っているのを発見した時の大騒ぎぶりが面白い。しかし4万人以上いる観客の中から映されるのは本当にまれなことだ。管理人もこれまで1度しかない。

珍プレー・好プレー
オーロラビジョンには最近のメジャーリーグの珍プレー、好プレーのビデオが流れ、ちょっとでも退屈しないように配慮されている。

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試合中盤

Kiss Cam
試合中盤のイニングの合間に、観客のカップルが次から次にオーロラビジョンに大写しになり、「キスをしろ」と迫る。アメリカらしくほとんどのカップルは大喜びでキスするが、職場の同僚とか、兄妹などで見に来ていたらどうすればいいのだろう?
キスをしないでためらっていると、何度も繰り返してスクリーンに映してプレッシャーをかけて来る。男同士や赤の他人同士、テレビのキャスター同士などが映されることもあり、大爆笑となる。同じような物に「Smile Cam」「Dance Cam」というのがあり、こちらはカメラに映し出された人笑ってくださいね~、ダンスしてくださいね~というほのぼのとしたものだ。

ベース持ちダッシュ
事前に選ばれた子供がレフトポール下から3塁ベースに向かってダッシュする。そこで3塁ベースを地面から引っこ抜いて、レフトまで制限時間内に持って帰れるかを試す。おそらく年間予約席を持っている家族の子供なのだろう。しかし小さい子で足が遅いとカウントダウンを微妙に調整して、制限時間内に間に合うようにしてくれる。

ヘルメットの中を3択で当てるアニメーション(オーロラビジョン)
オーロラビジョンで、3つのヘルメットが表示され、そのどれかにボールが入るところが表示される。その後、ヘルメットは位置が変わるように回転し、止まった時にボールが入っていたヘルメットはどれかを当てるゲーム。動体視力が試される。あまりにヘルメットの動きが激しくて、目を凝らしてみていても、どれにボールが入っているのかわからなくなる。

くじ引き
試合途中で抽選が行われ、ある特定のブロックが選ばれる。そのブロックに座っていた人全員にギフトやクーポンが贈られる。

入場者数当てクイズ
オーロラビジョンに、本日の入場者数を当てる3択問題が出される。

試合終盤

7th Inning Stretch
7回の表が終わると、観客が立ち上がり、Stretch(背伸び)をする。このときかの有名な『私を野球に連れて行って』(Take me out to the ball game)の歌をみんなで合唱する。

そのあと、Tシャツを丸めたものをタマ代わりにして、大きな空気銃のようなものでスタンドに投げ入れる。みんなTシャツを取ろうとタマが落下するあたりは大騒ぎとなる。

ラリー・モンキー

ラリー・モンキーは、2000年頃から登場し、不思議とチームが逆転勝利を収めるようになったことから、現在では球場の名物として定着している。
Rallyとは元々「再結集する」「回復する」という意味だが、スポーツでは逆転したり、反撃することを意味する。Rally Moneyは直訳すると「逆転猿」「反撃猿」という意味になる。そのためラリー・モンキーはエンゼルスがリードしている局面では登場せず、負けているか同点の中盤以降にだけ登場する。

登場パターン
ラリー・モンキーの登場パターンには2通りある。1つはオーロラビジョンにジャンプするラリー・モンキーが現れて、ファンに「もっと声を出せ」とプラカードを掲げるパターン。これは30秒ほどで、いろいろな局面で出てくる。

パロディが面白い
もう一つのパターンは、相手がピッチャーを交代させると、その時間を利用して、映画やテレビの1シーンを使った1分ほどのパロディがスクリーンに映し出さるものだ。試合で見られるのはだいたい7回以降だが、重要な試合になると5回くらいでも流されることがあり、ファンも「今日は特別な試合なんだ」と緊張感が高まる。

とにかくこのパロディは最高に笑えて、一気に場内は盛り上がる。いったい何パターンを用意しているかわからないが、毎回違ったパロディが流れる。著作権の関係か、このパロディはテレビでは絶対に放送されないので、これを見るには球場に行くしかない。管理人も毎回このパロディが楽しみなのだが、たとえエンゼルスが勝っても、先行逃げ切りの展開だと見られないので、なんだか損した気分になる。逆に、リードされていた点差がどんどん縮まって、相手が何人もピッチャーを代えると、そのたびに違うパターンのパロディが流れるので、得した気分になる。

管理人がこれまで一番印象に残っているのは、トム・クルーズがスポーツの代理人を演じた「ザ・エージェント」のパロディで、トムが電話に向かって「Show me the money (金を見せろ)!!!」と叫ぶ有名なシーンが、トムが「Show me the MONKEY!!」(サルを見せろ !!)と叫び、そこへラリー・モンキーが登場するというものだった。

また、別の試合では、80年代のAha~というロックバンドの「Take on me」という曲のプロモーションビデオのパロディが流れた。イラストと実写がクルクル入れ替わるというビデオなのだが、イラストの男の子が、実写ではラリーモンキーになってしまうというものだった。

パロディのサンプル(YouTube)

Shrek

JAWS

試合終了後

試合時間
メジャーの試合は平均で2時間55分くらいで9回が終了する。長くても3時間半を超えることはあまりない。平均で3時間以上かかる日本のプロ野球に比べるとずいぶん短く感じる。ただしプレーオフの試合は別で、イニングの合間のインターバルが長く取ってあり(テレビでより多くのCMを入れるため)3時間以上かかるのが常だ。

9回で決着がつかず、延長に突入すると決着がつくまで続行するのがメジャー流。決着がつかなければ夜中になろうが、日付が変わろうが延々と試合を続ける。

エンゼルスが勝利すると、花火が数発センター後方の岩山オブジェから上がる(この花火はエンゼルスの選手がホームランを打った時も上がる)。

そして3塁ベンチ前でヒーローインタビュー。このとき後ろから何人かがドリンクと氷の入った大きなバケツを持ってきて、後ろからぶっかけるというのが恒例である。

続いて、The Foundationsというグループの唄う「Build Me Up Buttercup」という曲に乗ってラリーモンキーが踊る映像がオーロラビジョンに流れる。

エンゼルスが負けたときはさすがに何もない。ただおとなしく帰るだけである。

管理人の考える、日本と比較してメジャーの試合時間が短い理由

  • コーチや監督がマウンドに行って指示を与えることが少ない
  • 投球の組み立てはピッチャーが中心に考えるので、サインが合わず、何度もサイン交換するということがない。
  • 投球はストライクから入るのが基本で、ボールから入って様子見をするという発想があまりない。
  • 逆にバッターもファーストストライクから打っていく早打ちの選手が多い。またバッティングで早打ち自体が問題になることもない。

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