エンゼルスタジアムで実際の観戦にあたり、知っておいていた方が良いTIPS(豆知識)を紹介しよう。
服装
砂漠気候のロサンゼルスでは、ナイトゲームの場合は、真夏でも日が落ちると急激に冷え込むときがある。春先やシーズン終了の9-10月頃になるとさらに冷え込むので、長袖のジャンパーや場合によっては毛布など用意しておいた方がいい。
日本人に比べるとアメリカ人は気温の変化に鈍感なのか、我々が「こりゃジャンパーでも着込まないと寒いや」と思っている横で、短パン・Tシャツで平気な顔をしていたりする。決して彼らの服装に惑わされないように。
また、日曜日の試合は基本的に午後1時開始のデーゲームとなる。例外は全カードの中で1試合だけ、ESPNが全米中継するサンデー・ナイト・ゲームに指定された時。ほとんどはヤンキース、レッドソックス、カブス、ドジャースなどの人気球団絡みの試合だが、エンゼルスもたまに指定される時がある。もし大谷が二刀流でブレイクするとESPN中継が増える可能性もある。
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選手も移動日でないかぎり、日曜日の夜は家族や友人と過ごせる貴重な時間なので、楽しみにしているようだが、これが急にESPNゲームに指定されるとかなりガッカリするらしい。話がそれたがデーゲームの場合は日焼け対策もしっかり必要だ。
チケット&荷物チェック
駐車場に車を止めたら、いよいよ球場に入場だ。2018年4月21日の経験だと最初に入場券のスキャンがあり、その後に荷物チェックがあった。以前と順番が逆になっていた。
入り口でチケット担当の係員からチケットをバーコードスキャンしてもらう。以前はPDFを印刷して持っていったが、最近Stubhubなどではスマホの専用アプリに表示されたQRコードを入り口で提示するように求められており、これまでのように紙に印刷して持っていっても無効だと出ている。
次に手荷物チェックだが、荷物を預けると中身を懐中電灯で覗いてチェックされる。その後、金属探知機をくぐって入場となる。
実は2001年の911同時多発テロ以前はこのような荷物チェックはなかった。テロの直後はペットボトルなども一切持ち込めなかったが、最近は多少は緩くなり、水の入ったペットボトルならOKとなった(ただし未開封のものに限る)。弁当やスナックなどの持ち込みはOK。私の定番は球場に来る前に日本食スーパーに立ち寄り、おにぎりや弁当などを買い込むパターンだ。
この後入場者数をカウントするターンスタイルゲートがあるが、選手のボブルヘッドなどGiveaway(ファンギフト)を配る日はこのゲートの向こうで配っているので忘れないようにしよう。
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入場後
入場したらいよいよ自分の座席を目指す。座席のブロックナンバーを目当てに自分の座席エリアを探す。スロープ、エスカレーター、エレベーターで上の階に上がれる。ただし、試合開始前の国歌斉唱の時だけはエスカレーターが止まってしまう。
座席を立つときのマナー
エンゼルスタジアムではそれほど厳しくないが、球場によってはバッターがバッターボックスに入ってしまうと、打ち取られるか、もしくは塁に出るまでの間は、自分の座席を立ってトイレや売店に行ったり、逆に自分の座席に戻ることを禁止している。通路の出口に係員が立っていて、通路に入ろうとすると制止される。一応そういうこともあると知っておくといいだろう。
通路から遠い座席の観客がモノを買う時
エンゼルスタジアムの場合、各ブロックは横に20-30座席ほどが並んでいる。縦の通路から離れた奥の座席の観客が場内を回っている売り子から飲み物や食べ物などを買う場合、隣にいる客から通路の売り子までお金やモノのやりとりを中継する。もし中継に加わるときは快く協力してあげよう。
ファウルボール
スタンドに入ったファウルボール(ホームランボールも)は観客のものだ。だからファウルボールが飛んでくると、大の大人があらん限り手を伸ばして、ボールをキャッチしようと必死になる。
ボールが取れる可能性が一番高いのは一塁ベース、三塁ベース後方のボールボーイが座っているあたりの席だ。なぜなら、スタンドに入りきれなかったゴロのファウルボールを拾ったボールボーイはそのままボールを近くのスタンドに投げ入れてくれるからだ。
以前はアメリカのホームベース後方の危険防止のネットは本当に最小限しか張っていなかった。しかしファウルボールに当たって怪我をした人がリーグや球団を訴えるという事例が何件も発生して、2018年から大幅にネットが大きくなった。それでも、自分の座席とバッターボックスを結ぶ線上がネットの切れ目に近い場合はファウボールの直撃を受けないように十分気をつけてほしい。特に子供が一緒の場合は。
カネ・太鼓の応援
メジャーではカネ・太鼓など鳴り物を使った応援は基本的にはない。応援は自分の声でするのが基本。ただしエンゼルスの場合、サンダースティックと呼ばれる空気を入れてふくらませる棒状のものを配ることがあり(特にポストシーズンの試合で配られることが多い)、これを2本で叩き合わせるとかなり大きな音が出る。このサンダースティックが鳴り響くときは球場全体がスゴい音に包まれて、反撃ムードが最高になる。
ウェーブ
球場内の観客が横方向に順番に立ち上がっては座るという動作をすることで、スタンドが波打つように見える応援の仕方がある。一時期すごく流行って球場を何周しても終わらずひたすら続くということががあった。
しかし近年はすっかり下火になってしまった。目立とうとしてウェーブを始めようとする人たちもいるが、最近の観客はウェーブのノリが悪くすぐに止まってしまう。
ビーチボール
試合中にふくらませたビーチボールを観客席の上に投げて、あとはバレーボールのようにひたすら上空に向かって打ち合うというシーンをよく見かける。それに積極的に荷担はしなくていいのだが、もし自分が打ったボールが誤ってフィールド内に落ちてしまったら、当然審判のタイムがかかり観客全員からブーイングを食らうのを覚悟しておくように。
試合後の飲食
アメリカのレストラン(特にオレンジ・カウンティ)は日本に比べると本当に閉店するのが早く、夜10時を過ぎると24時間営業のファストフードやファミレスを除けば開いているところはかなり少ない。試合後、ちょっと小腹が空いたと思っても日本のようによりどりみどりというわけには行かない。あらかじめレストランを調べておいたほうが良い。
飲酒運転
球場でビールなどを飲んだ後、車を運転してよいのかという疑問があるかもしれない。
結論から言うとビール2本程度であれば許可範囲内なので、特にアルコールに弱い体質でなければ運転して帰って問題ないと考えられる。
アメリカでは飲酒運転のことをDUI (Driving Under Influence)と言う。Infuluenceとは「影響」という意味だが、これはアルコールに限らず、薬物などを摂取しての運転も対象となる。
アメリカではすべての州でBAC(血中アルコール濃度:Blood Alcohol Concentration)0.08%以上で飲酒運転違反としている。アメリカと日本とは判断基準が少し違うが(日本では呼気濃度が基準だが、アメリカは血中濃度)、だいたい日本で違反となるのはBACで0.03程度。つまりアメリカの方が基準が緩い。だいたいの目安では体重80キロほどの男性で日本ではビール1本で違反、これがアメリカだと約3本になる。
ちなみに道路でポリスマンから停車を命じられたら、とにかくハンドルに手を置いたまま身動きしないこと。免許証を要求されたら、例えば胸のポケットに入っているから取っても良いかと聞いてから取り出すこと。いきなり胸に手を入れたら反撃と勘違いされ発砲されかねない。
英語の会話に自信がない場合は、身振り手振りはまだ使わず、「ライセンス、ポケット」とか繰り返して、自分に反撃の意思も能力もないことを十分に伝えなくてはならない。
万が一、飲酒運転で捕まると、その場で手錠をかけられてJail(刑務所)に最大48時間拘留される。その間はなんとか家族や弁護士と連絡を取って事後対策をすることになる。
この辺はアメリカ生活のABCなので、渡米前に多少は勉強しておいて欲しい。
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