観戦記:大谷8回2死までノーノーでMVPコール!(Game 156)(動画あり)

大谷先発は今日?明日?

前回登板後、規定投球回数に9イニングと迫った大谷。あと2試合先発すれば十分到達可能なのでおそらく今日と最終戦に中5日で登板と予想していた。今週がホーム最終登板となるのは確実だったので是非とも見に行こう、できればネット裏の良い席を取ろうと思っていた。しかし先週のESPNの先発予想サイトでは今週の先発は9月30日のレンジャース戦となっており「えー?どっち」と気をもんだ。

正式な登板発表まで待っていれば確実だが、そうすると良い席はどんどんなくなっていく。ここは賭けだが、自分の予想を信じて今日のアスレチックス戦を購入した。ホームベース真裏の前から4番目の席(Lexus Diamond Club)をStubHubで214ドルで購入。これで大谷が投げなかったらガッカリだ。

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幸い自分の予想がESPNを上回り、本日の先発はやはり大谷だった。ESPNは単に中6日で登板という過去のデータを機械的に当てはめているだけなんだろう。

結果として大谷のあわやノーノーを眼前で見られたのだから214ドルは全く高くなかった。賭けに勝ったよ。ちなみに友人らのために1塁ベンチの上、前から7番目という席を同じタイミングで定価94ドルの席を65ドルで購入した。試合直前には100ドル以下では買えなかったのでこれもとても良いディールになった。

いきなり四球もその後はスイスイ

初回大谷は先頭のケンプにいきなり四球。大谷が崩れるパターンは序盤の四球連発からなので少々焦ったが、ダブルプレーで無得点で終わらせた。

その裏レンヒーフォの先頭打者ホームランで先制すると、ツーベースのトラウトを2塁に置いて、大谷は詰まりながらもゴロでセンター前へヒットを放ち2点目。大谷が先発するとなぜかあまり点が取れないので今日は良いめぐりだ。


大谷、初回のタイムリー

さらにウォードもヒットで続いたがダフィーがダブルプレー。ダフィーは5回もゲッツーで、エンゼルスはヒットは出るのに効率よく得点に繋がらない。ダフィーは攻守にインパクトがなさ過ぎる。内野はレンヒーフォ、フレッチャー、ウォルシュ、レンドーンにブレーク中のソトも加わって来年の陣容が見えてきた。さすがにダフィーの席はないだろう。逆にダフィーが来年も先発で出るようならエンゼルスは終わってるよ。

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変化球攻めの大谷

大谷が100マイルのフォーシームを連発するところを見たかったのだが、今日の大谷は徹底的に変化球。フォーシームはほとんど投げなかった(4球しか投げなかったらしい)。それでも主力を放出して再建期に突入したアスレチックス打線では攻略は難しく、全く良い当たりが出ない。大谷は全くランナーを出さず、スイスイとノーヒットでイニングをこなしていく。


鋭く落ちる大谷のスプリット

5回あたりから、もしかしたらノーヒットノーランか?と場内が異様な雰囲気になっていく。そういえば5月にデトマースがノーノーを達成した試合も球場で見ていたが、あの時の興奮が蘇ってきた。1シーズンに2度もノーヒッターを見られるという幸運がありえるのだろうか?

7回裏先頭の大谷は内野安打で出塁。しかしこの時私は嫌な予感がした。あっさりホームに帰って来られればいいが、このまま塁に立ちっぱなしで即8回のマウンドとなればベンチで全く休めないじゃないかと。それは策なしのエンゼルスで今年何度も見た光景だ。

そして懸念した通り大谷は3塁に立ったままでイニング終了を迎え、シューズを履き替えただけで休む間もなく8回裏のマウンドへ登った。それにしても塁に出るとピッチャーなのに全くベンチで休めないことがあるのは二刀流の弱点だよな。

ついに途切れたノーヒッター

8回に大谷がマウンドに上がると場内からはMVPコール!独特の緊張感に包まれる。

8回表4番ブラウンはスタンドに入りそうなキャッチャーフライを打ち上げた。ちょうど真横から見ていたが、ネットに当たると思われたフライをスタッシがギリギリでキャッチ!スタッシのファインプレーにスタンドからは大歓声だ。スタッシは6回裏にホームランも打っている。野球ではキャッチャーが乗ってくるとチームは強いと言うし、これはノーヒッターへの予兆なのか?これでノーヒッターまであとアウト5つ。

5番ディアスは空振り三振。「おー!あとアウト4つだ!」場内が異様に盛り上がってきた。球数もまだ91球。このままチェンジになれば十分9回のマウンドには上がれるだろう。

6番カペルが4球目を打つと痛烈な打球がショート左へ飛んだ。その瞬間「これはヤバい!」。ソトは逆方向へ動きながらキャッチしようとしたが、体勢が崩れるし取っても1塁アウトは難しいと思った。結局ソトはボールに追いついてグラブには当てたが捕球できずセンターへ抜けるヒット。真夏の夜の夢かついにノーヒッターは終わった。

次打者にも痛烈なレフト前ヒットを打たれたが、最後しのいで8回2安打無失点で投げきった。大谷がダッグアウトへ戻る時、場内から万雷の拍手。これが消化ゲームであることを完全に忘れさせてくれた一夜だった。

お約束のドタバタエンゼルス

9回本当ならハーゲットだろうけど、昨日、一昨日と連投のハーゲットは今日は無理。昨日の段階でハーゲットがいないとなると大谷降板後にドタバタするだろうなあって予想はついていたがやっぱりその通りに。ネビン監督代行はなーんにも考えてない気がする。

9回に出てきたループは前回の大谷登板日には無死満塁を無失点でしのいで大谷に14勝目をプレゼントしたが、今日は逆だった。4点差もあるのにツーベースの後、四球、死球と自らこけて、一発出れば満塁の大ピンチ。まさかホームラン打たれて大谷の会心のゲームをチャラにしないよね・・・・2死までこぎ着けたところでループはベンチへ下がったが、観客からは大ブーイングだった。

しかし代ったテペラが何とか踏ん張って大谷の15勝目が決まった。来年のエンゼルスの最大の課題はブルペンだな。ブルペンさえしっかりすれば十分ポストシーズンは狙えると思う。FAになるメッツのディアズ獲ってよ!

MVPはジャッジでいいさ

私はMVPはジャッジでいいと思う。もし大谷が取ってしまったらジャッジびいきの記者やファンから「二刀流で競うのは不公平だ」とか「比較の基準が違う」とか散々言われて大騒動になるだろうから。大谷は自分のせいでもないのにそんな騒ぎに巻き込まれるのは可哀想だ。「2022年ア・リーグのMVP」はジャッジ、でも大谷は「21世紀のメジャーのMVP」なんだよ。

投打の成績でほぼメジャーベスト5以内の指標を叩き出している大谷はもはや完全にベーブ・ルースを超えている。ずっと先の未来では「20世紀前半にはベーブ・ルースも大谷のように二刀流をやっていた」と言われる時代が来るかもしれない。そう考えただけでも世の中が明るくなった気がする。

大谷さん、今年も夢をありがとう!

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