ジェシー・チャベスをようやく解雇
試合前にジェシー・チャベスの解雇が発表された。1ヶ月前のトレードデッドラインでライセル・イグレシアスとのトレードで若手左腕のタッカー・デビッドソンと共にエンゼルスへやってきた。もちろんこのトレードの目的はデビッドソンで、チャベスはオマケに過ぎない。むしろ再建を図るエンゼルスとしては39歳のチャベスを受け取っても来年の戦力として計算できるはずもなく、正直不要なオマケであって受け取りたくもない選手だ。
チャベスの今期年俸(1年契約)は125万ドル。残り2ヶ月で引き受けたためにエンゼルスは期間按分された439,552ドルの支払い義務を引き継いだ。どうせイグレシアスの契約をブレーブスに引き取ってもらう対価の一部としてブレーブスから押しつけられただけの選手。私はすぐにDFAされるだろうと思ったのだが、あに図らんやエンゼルスはチャベスをロースターに入れ、試合でも使い始めたのである。
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エンゼルスファンとしてはチャベスは2017年のエンゼルス時代に先発で投げさせては裏切られた記憶しかない(7勝11敗)。2021年再びマイナー招待した時も驚いたが(すぐにクビになったが)、そんな投手になぜ何度も登板機会を与えるのか不可解だった。実際チャベスはエンゼルスの1ヶ月に11試合投げて、防御率7.59と大炎上を繰り返した。
一応チャベスの名誉のために言っておくと今シーズンはカブスと契約するも4月にブレーブスにトレード。その後ブレーブスでは31試合に投げて防御率2.11と合格点だった。しかし来季構想に入れられるはずもない39歳の選手をちょっとばかり良い投球をしたていたからと投げさせるエンゼルスの構想力の無さにも困ったものだ。
ブレーブスがチャベスを再雇用
驚いたことにエンゼルスが解雇した翌日、ブレーブスが再びチャベスをゲットした。リリース後の獲得なのでブレーブスが払うのはメジャー最低年俸70万ドルの1ヶ月分、約12万ドルほど。エンゼルスの負担は9月分の給料約22万ドルから10万ドルに減殺された。
9月1日からはロースター枠が26名から28名に拡張されるのでブレーブスのロースターにも空きができたことが理由の一つだが、それにしてもブレーブスはチャベスを再生できる自信があるのだろう。もし9月再びチャベスが良い投球をしたらエンゼルスはブレーブスの投手コーチをヘッドハンティングすべきだ。
ヤンキースファンで埋まったスタジアム
前置きが長くなったがエンゼルス対ヤンキース。この試合久々にエンゼルスタジアムが満員になった。しかしスタンドの多くはどこからやってきたのか知らないがヤンキースファン。チケット価格が高額に設定されているヤンキース戦はエンゼルスファンは敬遠する。
またテレビに映るような内野の前方の席はほとんどが年間契約で一般には販売されないが、高値で転売できるヤンキース戦はそういう席を持っているファンが自分は行かずに転売してしまう。なので良い席ほどヤンキースファンで埋まってしまうという現象が起こる。その点についてはこちらの投稿をご覧いただきたい。
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エンゼルスの先発はスアレス。私はあまり買っていないが、今シーズン後半は良い投球をする試合も増えた。フォーシームの球速が増し、チェンジアップも効果的になったことが要因だろう。ただスタミナに難があり60-70球を超えるとそれまでとガラッと変わって打たれ出す傾向がある。ヤンキース打線はジャッジ以外が調子を落としていることもあるが今日も6回まで2失点で抑えた。まあ替え時だろう。
驚いたのはヤンキースがラメイフューのセーフティスクイズで同点に追いついたシーン。エンゼルスなど打率1割台の下位バッターですらほとんどスクイズなんてさせないのに、打率2割7分の1番打者にスクイズさせる。この1点に対する意識の差が大きいんだよ。このカルチャーがエンゼルスに根付いて欲しい。
エンゼルスはリードされた4回裏にフォードのソロで同点に追いつく。最近知らない選手がポコポコ出てくるエンゼルス。昨年まではヤンキースの控え内野手。DFAされていたが8月にウォルシュのIL入りに伴いエンゼルスが拾い上げた。3年間のOPSは .723なのでそんなに打てない選手ではない。たまには他チームでダメだったがエンゼルスで花開いたみたいなストーリーを見てみたいよ。
大谷決勝のツーラン!
試合の見せ場は5回裏の大谷の勝ち越しツーラン!2死からトラウトがポテンヒットで出塁。続く大谷はややタイミングを外されたが片手一本で低めのスプリットをすくい上げるとセンター右まで運んだ。大谷らしいホームランだ。結局このツーランが決勝点。トラウトのポテンヒットが大きかったね。さすがトラウト、どんな形でも出塁することが大事。先日のようにホームラン7本が全部ソロで敗戦みたいなことがないように皆が出塁する意識が大事だ。
その後8回裏にジャッジがお返しの50号ソロ。2イニング目のテペラとジャッジでは勝負にならないな。今日はジャッジは2敬遠だったが昨年の大谷のように今後も敬遠はドンドン増えてくるだろう。私はジャッジは最終的には57-58本止まりと予想する。
8回からキハダ。そして9回途中からハーゲットの継投でエンゼルスは1点差で逃げ切った。キハダは投げさせてみないとわからないが、ハーゲットは休養十分なら実に良い投手になった。
8月は先発投手が踏ん張って試合を作れている。あとは下位打線の出塁率が上がればもう少し安定して勝ち星もついてくるだろう。果たして大谷選手が現在のチームにどのくらい将来性を感じているかがエンゼルスに残留するかどうかの決め手になるだろう。
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