エンゼルス激震!オーナーがチーム売却方針を発表

衝撃が走ったモレノがエンゼルス売却決断のニュース

朝からいきなりの大ニュースが飛び込んできた。エンゼルスが公式サイトでオーナーのアルトゥロ・モレノ一族がエンゼルスの売却を進めることを決断したと発表したのだ。エンゼルス売却のニュースはあっという間に世界に広がり、今後の見通し、特に大谷選手の処遇がどうなるのかの議論が再び沸騰した。現時点では具体的な買い主は上がっていないが、今後様々な交渉を経て新オーナーに譲渡されると思われるが、時期等は未定だ。

モレノの息子達は球団経営に興味がなかったと言うし、アナハイム市長との間の不透明な球場周辺の不動産取引が糾弾され開発計画も頓挫した。そういう経緯もあって売却の決断に至ったようだ。

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エンゼルス再建には朗報

私は常日頃、オーナー交代こそエンゼルス再建の最短距離だと思っていたので、モレノが売却してくれることは非常に前向きに考えている。何しろモレノは数々の独善的なトレードを強行してきた張本人。それでも「金は好きなだけ使ってもいい」というならまだしも、自分のお気に入りのロートルに莫大な金を使う一方で、チーム全体で贅沢税ラインを超えることは許さなかった。そのためチーム上位3-4人の年俸で全年俸の60%を超えるといういびつな年俸構成になってしまい、やむをえずピークを過ぎた名前だけのベテランや、他チームをDFAされた選手を連れてきてはラインアップを組むというツギハギ補強で戦わざるを得なかった。

モレノは野球好きで、特に買収当初はチケットやビールの値段を下げるなどファン目線の施策が支持を集め、ファンからは非常に好意的な目で見られていた。しかし度重なる現場介入や贅沢税回避で次第にファンからはソッポを向かれてしまった。4月の大谷のMVP表彰セレモニーでファンからブーイングされたのがトドメになったのかもしれない。老体には堪えたかも。

モレノについては過去の投稿を参照されたい。

大谷すげーな。チームの価格まで彼次第とは

新オーナーの方針次第だが、もしかすると真っ先に大谷をトレードするかもしれない。または大きく投資して大谷もキープしようとするかもしれない。

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しかし米メディアによると「チームの売却価格は大谷をキープできるかどうかで変わってくる。大谷も残るかどうかは新しいオーナーの方針次第だろうとのこと」。チーム価値をキープしようとするならば大谷の放出は大きなマイナスだ。新オーナーは是非とも大きく投資して大谷が納得するようなチーム強化を行い、長期契約を結んでもらいたいものだし、大谷も心の中ではそれを望んでいるはずだ。

モレノは大谷をトレードしたら100年前のレッドソックス以来のバカと言われるし、最後までキープしてFAで出て行かれてもバカと言われる。契約延長ができないと見て、球団売却でどっちのリスクも回避したという考え方も成り立つ。

新しいエンゼルスのオーナーとしてどんな人がふさわしいか

管理人が思い出すのは2014年にNBAのロサンゼルス・クリッパーズの売却レースだ。前オーナーが人種差別スキャンダルを起こし、コミッショナーからチームの売却を命令された。ロサンゼルスのようなビッグマーケットのプロスポーツチームが売りに出されることは多くないので、有象無象?の多くの人間が買収に手を挙げた。クリッパーズの試合などほとんど見たこともないであろう東海岸の大富豪、目立ちたがり屋でNBAチームのオーナーというトロフィーが欲しいだけにしか見えないプロボクサーのフロイド・メイウェザー、単に将来の転売で利益を取りたいだけの投資家グループ・・・・
エンゼルスの争奪戦もスゴいことになるだろう。一説には売却価格は30億ドル(4000億円)を超えるとの試算もある。
しかしファン目線でどんな人がオーナーとして望ましいか考えてみたい
1. 十分な財力があり、それをチームに投下することを厭わない
モレノも財力はあったが、贅沢税ラインを超えて年俸を払うことは拒み続けたし、マイナー組織へはほとんど投資してこなかった。新オーナーは十分な財力、できれば世界でもトップ100に入るほどの財力があり、それをチームへ投下することを厭わない人間が望ましい。
メジャーへの資金投下はもちろんだが、長年育成を軽視してきたエンゼルスはマイナー組織もボロボロだ。人材、設備等あらゆる箇所へ投資してマイナーを建て直して欲しい。
もちろん新球場も作って欲しいし、それをアナハイム市に頼ることなく自分の財布で作るだけの胆力を見せてもらいたい。
2. チーム編成には口出ししない
モレノの最大の失敗は素人ながらチーム編成に口を出し、GMやコーチには耳を貸さずにお気に入りの選手を獲得してきたことだ。新オーナーはプロの経営者(GM)に任せたらあとは一切口出ししないという我慢強さが求められる。選手獲得にいちいちオーナーのお伺いが必要だという今のエンゼルスの体質は一掃してもらいたい。
3. 野球やエンゼルスを愛している
この点だけはモレノは合格点だった。特にチーム買収初期は誰よりも熱心にエンゼルスを応援していたし、ファンも大切にしていた。これから買収に手を挙げる人間には金はあっても、野球に興味はなく、LA以外の街に住んで球場へも滅多に出かけないような人間も混じっているだろう。そういう人間はエンゼルスのオーナーとしてふさわしくない。誰よりもチームのファンであることが重要だ。

スティーブ・バルマーさん、エンゼルスも買ってください!

管理人イチ押しのオーナーはクリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマーだ。財力的にはNBAとMLBのチームを所有しても何の問題もないだろうが、二足のわらじを履いてはくれないだろうか?秋から春はNBA、春から秋はMLBって面白くないですか?

追記

LA Timesによるとエンゼルスの買い手にNBA最強チーム、ゴールデンステーツ・ウォリアーズのオーナー、ジョセフ・ラコブが浮上しているようだ。これまでドジャースやA’sの買収にも手を挙げたことがあること、そして子供の頃マサチューセッツからアナハイムに引っ越して以来のエンゼルスファンで、高校はエンゼルスタジアムからわずか2マイルのKatella High Schoolを卒業。その頃はエンゼルスタジアムでピーナツの売り子のバイトをしていたらしい。これは筋金入りのエンゼルスファンのようだ。期待できるかも。ちなみに私のイチ押しのスティーブ・バルマーは無関心らしい・・・・

大谷のWBC参加

最後に大谷のWBCへの参加について考えると、もし今オフにトレードされたらWBCには出ないと思う。まず新チームで結果出すことが第一だし、もしトレード1年目からWBCでケガとかしたら大炎上必至なので新チームのGMが許可を出すとも思えない。もしオフにエンゼルスと複数年契約したら出るんじゃない?大谷側からWBC出場許可を条件にするかもしれないしね。

 

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3件のコメント

  1. エンゼルス補強の最善策と思っていましたが、本当に売却するとは。新しいオーナーに代わってても再建には3~4年はかかるだろうから、大谷にはピーク時をセントルイスかサンフランシスコで迎えて欲しいと思います。また、キャリアの最後にエンゼルスに戻ってきてくれればお互いウィンウィンになるのでは。

  2. 今年~来年キャンプ前迄に売却が決まらない限り、大谷はFAで出て行くと思います。
    ガラガラのスタンド
    (これについては、コメントや記事や中継で察するだけで、実際は判らないです)、
    スキャッグスの件や、お荷物レンドン、枯渇しているファーム
    というマイナス要素がある中で買ってもらう為には、怪我が増えてますが、
    出れば相変わらずの活躍を見せるトラウトと大谷のセットはセールスポイントとして
    必須でしょう。
    オーナーとしては、売れる迄は何が何でも大谷はキープしないといけない。

    売却先決定までに、大谷のFA期限を迎えた場合、売れないという事も有りますか?

    1. 大谷の動向にかかわらず、買い手は大勢現れますよ。メジャーチームの経営なんて10年単位の仕事ですから、今抱えている長期契約とかほとんど問題になりませんからね。

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