辛口寸評:大谷の凄さとエンゼルスの酷さが詰まった試合(Game 71)

大谷の2本のスリーランはすごかった

この試合6点を追いかける展開だったが、大谷が2本のスリーランを放って必死に食らいついた。特に9回に放った起死回生の同点スリーランはしびれたよ。前日までは全然タイミングが合っていなかったが今日は腰の据わったドンピシャのスイングだった。しかし大谷は突然調子が良くなったり、悪くなったり、彼の打撃の調子は良いのだか悪いのだか、非常につかみづらい。

またしても崩壊のブルペン

デトマーズもコントロールが悪くダメだったが、デトマーズが降板した6回以降出てきたウォンツ、ループ、ハーゲット、キハダと失点を重ねた。誰か一人でも無得点に抑えていれば勝てた試合だった。

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特にループはもうダメだ。ここ1ヶ月は13試合に登板して防御率が10.80。出せば100%ピンチを招き失点している。昨年はメッツで年間防御率0.95だったがそんな過去の数字は何の意味も持たない。本来ならDFA確実の成績だが、2年契約で少なくとも来年まで毎年7.5Mの年俸負担があるので、切るに切れない。このまま敗戦処理的な役割を与えながら使い続けるか、アップトンのように思い切ってDFAにして別の選手ために枠を空けるしかない。

それにしてもFA前に良い成績を上げたベテラン選手と複数年契約して上手くいった例しがない。ハミルトン、プーホルス、アップトン、コザート、レンドーンみんな長期で契約した途端に成績は下降線だ。何回失敗すればいいのだ。いい加減に学べと言いたい。

無死2塁でも全く策なし

エンゼルスで最大の勝機は同点の10回裏、無死2塁のタイブレークだった。スタッシはレフトライナー、ダフィー四球の後、ラガレスがレフトフライ、ウェイドは1塁ゴロと何の策もなくただ打たせて無得点に終わった。

ネビン監督代行はマジでこの下位打線にヒットを期待していたのだろうか?スタッシはバントの経験もほとんどないし成功率も低いという意見もあるが、それでもここは意地でも3塁にランナーを進めるべきだった。バントに慣れていないなら下位打線は早出してバントの特訓を毎日やればいいだろう。それをやらないといつまでたってもチームは変わらないし浮上できない。自由に打たせて凡退して「はい残念だったね」では何の進歩もない。

壊滅的打撃の下位打線

エンゼルスで出塁したりヒットを打っているのは4番までで、5番以下のレンフィーフォ、スタッシ、ダフィー、マーシュ、ベラスケスとその代打は23打数3安打、四球もわずかに2だ。下位打線は三者凡退を繰り返し、何の工夫もない。

レンフィーフォ、ベラスケスは初球からバンバン振っていく典型的なフリースインガーで、それで打率も出塁率も低いのだから手の施しようがない。「バットに当たらないフリースインガー」ってシャレになってないです。

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ラガレスも打率.196で四球もほとんど選べない。守備の衰えも一目瞭然で、なぜこんな衰えの激しい33歳の選手と契約したのかさっぱりわからない。ドミニカ出身だから?モレノ枠か?

もはやポストシーズン進出は崖っぷち

この試合が終わって、エンゼルスはア・リーグのワイルドカード出場圏にすでに6ゲーム差となっている。もうギリギリと言って良く、これ以上の負けはシーズン敗退に直結する。昨年の同時期の成績は36勝36敗の5割だった。今年はすでに借金5なので昨年よりも勝てていない。トラウトが復帰し、先発陣は強化されたのに成績が悪化しているのは、ひとえにブルペンの崩壊と下位打線の貧打だろう。

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