GQ Sports「オータニはいかにして野球の楽しさを復活させたのか」(その1)

新年、明けましておめでとうございます。大谷選手の大活躍で、昨年はエンゼルスファンにとって特別なものとなりました。今はロックアウトでMLBは活動停止中のようなものですが、何とか開幕にこぎつけて、大谷選手の活躍第2幕を見せてほしいものです。

さていきなり大谷選手の話題がネットでバズっている。アメリカの老舗男性ファッション誌GQがGQ Sportsという新しい書籍を出版し、その創刊号で特集された3人のうちの一人が大谷選手だった。あとの二人はNBAのステフィン・カリーとサッカーのモハメド・サラー。もう大谷選手は完全に世界レベルのアスリートということを再認識させられる。

昨年大ブレークして以来、プロ野球時代からのつながりのある日本のいくつかのスポーツ専門誌を除き、ほとんどメディアに登場しなかった大谷選手がこういうファッション誌のインタビューに応じた事は驚きであった。ファッション誌らしく大谷選手のプライベートを含む多くの写真も公開されている。

スポンサーリンク

GQは発売に際してウェブ上で大谷選手へのインタビューを公開した。この日本語訳を8つのパートに分けて紹介したい。

本稿はあくまで私訳です。膨大な量を急いで訳したので意訳やはしょりもありますし、誤訳や勘違いも見受けられるかもしれませんがご容赦願います。正確にはGQのサイトに掲載されている原文をご覧ください。


How Shohei Ohtani Made Baseball Fun Again

ショーヘイ・オータニはいかにしてベースボールの楽しさを復活させたのか

ベーブ・ルースという野球史上もっとも偉大なバッター、そして同時に素晴らしい投手がいた時代以来誰も出てこなかった。現在、MVPに君臨した男がモダン・ベースボールでの希に見る立ち位置でそれをやろうとしている。

それは同時に起こった。ショーヘイ・オータニの昨シーズンの最初の登板の初回、率直に言って、彼はすべての野球選手とは異質の事をやろうとしていた。1回の表、ピッチャー・オータニは2021シーズンの始まりに100マイル越えの速球を何球か投げ、あっという間に三つのアウトを奪った。

その裏、初球を451フィートかっ飛ばしライトのスタンドに叩き込んだ。アメリカン・リーグでは先発投手がホームランを打ったのは1972年以来のことだった。この30分のMLB劇場でオータニはベーブ・ルース以来の二刀流の天才となったのだ。

ロサンゼルス・エンゼルスのスーパースターは自分自身でも攻撃面で援護しながら、夏までにマウンドでどんどん支配的となっていく。その結果オールスターゲームで史上初めて先発投手兼一番バッターとして出場した。オータニがMLBに飛び込んだ4年前まで、自身が生まれ育った母国日本では、公共放送のNHKがすべてのオータニの試合を中継し、時には大谷専用カメラを導入して、彼の一挙手一投足を追い、視聴者がすべてのホームランを振り返ったり、彼が頭をひっかいたりするのまで見られるようにした。

東海岸に午後7陣始まるロードゲームが日本で始まるのは午前9時。LAで午後7時に始まるホームゲームは正午になる。海の向こうにいるショーヘイ・オータニが毎日登場し、それはまるで一日の天気予報のようだった。夏の間、我々はオータニがスポーツの世界で極めて希な人間になっていくのを目撃した。つまりバットから快音を飛ばしながら、鋭く落ちるスプリットを投げる、これまで誰も目にした事がない事を彼がやってのけるのだ。

スポンサーリンク

大きくて最高の才能を持つ子供がフィールドで何でもやってしまうのを見るのはとても自然に感じるが、それを最高レベルの野球界で投手兼スラッガーとしてやるというのは極めて難しいことだということだけは強調したい。

言うまでもなく、試合において最も価値のある二つのスキル、とんでもないパワーピッチングと見た事もないパワーヒッティングを同時にハイレベルでやることはもっとも起こりそうもないことだ。ショーヘイがやっていることは、レブロン・ジェームズがボールを運び、スリーポイントシュートを打ち、ディフェンスの上からダンクを決め、反対側のコートでは相手のレイアップを叩き落とすようなものだ。リオネル・メッシが足でボールを操って、6-8人のディフェンダーを抜き去り、ドリブルしながら相手のゴールラインを割るようなものだ。すなわち常識と思われていたポジション、スペーシング、スキルの限界をものともしない。それゆえ我々はこれまでのゲームの常識が本当に正しいのか疑問に思えてくる。

ショーヘイの夏が終わり、秋になった。オータニは満票でMVPとなり(レアな事だ)、コミッショナーの歴史的業績表彰(こちらもレア)を受けた。

大谷はアメリカでも世間の意見が一致する、貴重な存在の一人だ。しかしそれ以上に大谷の存在、プレーぶりは野球を崖っぷちから復活させてくれる確かなサイン(救世主)なのだ。

スポンサーリンク

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です