LA Times紙:オータニが明言?チームが強化されなければ移籍する

大谷選手の前日の二つの発言「チームの雰囲気は好きだが、とにかく勝ちたい」「今のままではプレーオフに行けない」がさらに大きな波紋を呼んでいる。大げさに取れば『大谷はエンゼルスを出て行くつもりだ』となり、控えめに取れば『普通に答えただけ』となる。

少なくとも大谷が「今すぐにでも延長契約したい」というほどには現状に満足していないことはハッキリした。この発言を受けてチームはオフにどう動くのか?大幅な補強をしなければ大谷とエンゼルスの契約が残るあと2年、チームのプレーオフ進出は絶望的だ。

昨日に引き続きLA Times紙はこの発言を取り上げ、大谷はエンゼルスへ改善を突きつけた、とする記事を公開した。LA Timesはどちらかと言うと大げさにとらえているメディアだろう。

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私も『オーナーのモレノがチーム運営に関与すればするほど勝てなくなった』という同紙の指摘には完全に同意する。果たしてエンゼルスはモレノの関与を排除してチーム強化に動けるのか?

日本語訳を紹介したい。


Shohei Ohtani makes it clear ? improve Angels or he’s gone

ショウヘイ・オータニが明言?エンゼルスが強化されなければ退団する

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通訳の際に意味が多少失われ、質問された事への明確な答えではないとしても、メッセージは明白だった。

ショーヘイ・オータニは退団を考えている。

彼の思いを変えられるかはエンゼルス次第となり、この冬はアルトゥロ・モレノがオーナーになって以来最も重要な冬になる。

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もしエンゼルスがオータニのキャリア頂点の時期をエンゼルスと共に過ごそうと説得できなければ全てが無意味になるからだ。もしオータニが、マイク・トラウトと一緒のラインアップにいても勝てないと思われたら何の意味があるだろうか?

モレノはチームを買おうという人がいたら売るかもしれない。

重要な事実は、物腰の柔らかさでは右に出る者がいないオータニにすらモレノの元ではエンゼルスは機能不全だと言われたことだ。

エンゼルスはこのような事態に陥るべきではないはずだ。エンゼルスはメジャーで二刀流をやりたいというオータニの希望を叶えるためにあらゆる機会を与えた。ルーキーの時のスプリング・トレーニングでオータニにはメジャーは荷が重いと思われた時もマイナーには送らなかった。ヒジを故障した時も投手をやめろとは言おうともしなかった。

そしてオータニもチームに感謝していた。

どんなに感謝していても自分がさらされている負け続けの状態を彼は見過ごすことはできなかった。

オータニが加わって4シーズンでエンゼルスはトータル36試合負け越しており、昨年60試合しかなかったパンデミックの短縮シーズンにもっと多くの試合があったなら、この数字はもっと悪いものになっていたに相違ない。

オータニの二刀流の世紀のパフォーマンスはア・リーグのMVPを取るに違いないが、そこで最多得票を取ろうが関係ない。エンゼルスはおそらく地区4位で終わるだろうが、それは過去3シーズンと全く同じだ。プレーオフ進出は7年連続で逃した。

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オータニのフラストレーションは日曜日にマリナーズに5-1で敗れた試合でも明らかだった。

ブランドン・マーシュがネクストバッターズボックスに、その後ろにオータニがいたが、デヴィッド・フレッチャーはファウルフライを打ち上げ、7回のエンゼルスの攻撃は無得点で終わった。1対1の均衡を破れず、オータニの10勝目は消え、ホセ・キハダがオータニからマウンドを引き継ぐためブルペンで投球練習を始めていた。オータニはバットケースを叩いた。

試合後のビデオ・インタビューで、オータニは7回表にジャレッド・ケルニックに同点ホームランを打たれたことと、投球数が増えて降板を早めたことに自分自身に腹が立ったと語った。

「これは自分の責任だと思っています」とオータニは日本語で言った。

しかしオータニはチームの現状には満足していないことをほのめかした。

エンゼルスに残りたい気持ちはあるかと問われて「ファンも、チームの雰囲気も気に入っています。しかし勝ちたいという気持ちはもっと強いです」と答えた。

その前の当紙のビル・シャイキン記者の質問へのオータニの返答を考え合わせるとこの発言はのっぴきならない。

シャイキン記者は、2年後にオータニがFAになれることを示して彼に、エンゼルスで勝てると思うか、エンゼルスにいたいと思っているかと尋ねた。彼の通訳はそれを「今後2年でエンゼルスはプレーオフに出られると思うか」と質問を変えてオータニに尋ねた。

オータニ
「そうは思えないです(I wonder)」

オータニは続けて、エンゼルスが前半戦は健闘していたことについて、トラウトとレンドーンがいない中で、最後はモチベーションが下がっていったと語った。

オータニ
「今のままでは勝てると思えません」

オータニは日本で著名なスポーツ雑誌「ナンバー」最新号でのインタビューで最近起こったことについて詳細に意見を述べている。オータニ曰く「トレードデッドラインで何の補強も行わなかったチームでモチベーションを保つことは難しかったし、弱いままのチームでプレーを続けることも難しかった」

つまりオータニは勝利を欲しており、チームは勝とうとする自分を助ける気があるのか、本当に勝つ気があるのかと問いただしているのだ。

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エンゼルスの時計は止まらない。

ペリー・ミナシアンGMのミッションはモレノがチームを買った頃の状態に戻すことだ。2004年から2009年にかけて、エンゼルスは6年間で5度ポストシーズンに進出していたのだ。

モレノがディズニーから引き継いだワールドシリーズを勝ったフロントオフィスを変えてしまった時から問題は始まった。モレノがチーム運営に関与すればするほど、チームは勝てなくなった。全くの素人のトロイ・リーギンスをGMに据えたかと思えば、長年の監督だったマイク・ソーシアとソリの合わないジェリー・ディポトをGMにした。モレノはアルバート・プーホルスからジョシュ・ハミルトンまでの一連の100ミリオン単位の契約を推し進め、チームは長期に渡って財政的な不自由を強いられた。

エンゼルスの可能性を示したモレノの役割は賞賛に値する。つまりホームスタジアムに年間330万人のファンを引きつける長期にわたるワールドシリーズのコンテンダーなのだと。しかしエンゼルスが再びそのポテンシャルを示すにはモレノはオーナーであるべきではないのかもしれない。

モレノに対する懐疑的な声が大きく広がった。今となっては、モレノは自分はエンゼルスのような重要な公的組織を運営する価値がある人間だと人々に示すために、オータニを説得しなくてはならなくなった。

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3件のコメント

  1. やはり身売りが一番いい改善策ですね。一人の独裁者オーナーより投資家グループみたいなチームに売却した方がエンゼルスにとってもベターかと思います。

  2. 度重なる選手の獲得・放出のミスがこんにちに至る低迷の一因なのは間違いないけれども、
    それに隠れて、ファーム組織の育成能力が酷過ぎるんじゃないですかね
    下から選手が出て来れば、FAで投手が獲れなかろうがある程度は戦えます
    下に居るのが、毎度安く獲得してはオフに解雇される有象無象の投手達以下というのが情けない
    活躍できる有望選手はモレノの独断トレードによって放出されたから、という言い訳も通らない段階に来たと思います

    ウォルシュを見出したり、クマー・ロッカーを指名回避出来たりする優秀なスカウト陣も居るんですから、育成組織の改善次第で大きく化けると思うんですがね

    1. 私もマイナーの育成、教育は根本的におかしいと思います。特に投手。ジェレッド・ウィーバーを最後にまともな投手は一人も育っていません。10年以上も一人も戦力になる投手が育たないって明らかにおかしい。レイズなんてFAで出て行かれても出て行かれてもさらにすごい投手が次から次に出てくる。
      マドンはレイズが長かったのでマイナーの育成についても関与して欲しいですね。
      バッターは自分が打てばいいだけなので金を弾んでくれるチームに喜んで行きますが、先発投手は自分が試合を作ってもリリーフがそれをぶち壊すチームにはたとえ高額契約でも行きたがらないと思います。
      例えば野手は自分が3本ホームラン打って負けても、まあ仕方ない、自分はやるだけやったと切り替えられますが、先発投手は自分が8回まで抑えても9回リリーフ打たれて逆転負けなんて試合をされたら徒労感がハンパない。そういう意味では野手はFAで、投手は自前でというのは正しい戦略と思います。

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