LA Times紙:「エンゼルスへの警告:オータニは勝利に拘る」

昨日のホーム最終戦、大谷7イニングの力投もむなしく、エンゼルスはまたしても貧打とブルペン炎上で敗れ6試合残して6年続けてのシーズン負け越しが確定した。

大谷は試合後のインタビューで珍しく自分の意見をはっきりと口にし「チームは好きだが、勝つことが一番」と移籍容認とも取られかねない発言に、すわ、オータニはチームを出て行く気かと波紋を広げた。

管理人としては何年も続けて体質改善ができないチームに対して彼なりの叱咤、激励と感じた。もしかしてあの癇癪持ちのオーナーがこの発言を聞いて「俺のチームを悪く言うやつは許せん、トレードしろ」などとならなければいいがなと一瞬思ったが、何よりもお金が大好きなあのオーナーならメジャーで一番金のなる木である大谷を出すなど杞憂かと考え直した。

スポンサーリンク

しかしエンゼルスの首脳陣は大谷のこの発言を聞いて震え上がったに違いない。ベーブ・ルースに比肩しようかというメジャーの至宝に、もしFAで出て行かれたら彼らのクビは何個あっても足りないだろう。

プレーオフコンテンダーになるためのエンゼルスの課題は多い。

  • 第1 トラウト、レンドーン、大谷の3人が1年健康で過ごすこと、
  • 第2 少なくとも2人の一線級の先発投手を獲得
  • 第3 クローザーのイグレシアスとの再契約
  • 第4 強力なセットアップ投手1人を獲得
  • 第5 守備力のあるショートを獲得
  • 第6 スズキに代わる堅実なバックアップキャッチャーを獲得
  • 第7 内外野の守備力アップ

しかしオフにどんな選手を獲得できるか現時点では全くわからないので、勝敗度外視の現時点で最も重要なことは、現有戦力で「使わない(使えない)選手は見切る、来期以降も戦力と見なせる選手だけに出場機会を与える」ということだ。マドン監督はこんな単純なことができていない。昨日の試合でもキハダ、スズキ、ゴセリン、ラガレスらを起用する理由が全くわからない。たとえメジャーレベルには達していなくとも、新しい選手をマイナーから上げて使うべきだ。

中でも投手陣の整備が進まないと大谷の言うとおり今後もプレーオフ進出は難しいだろう。

本日のLA Timesでは早速、大谷の発言は「エンゼルスへの警告」だとする記事を掲載した。日本語訳を紹介したい。


Angels have been warned: Shohei Ohtani makes it clear he wants to win

エンゼルスへの警告:オータニは勝利に拘ると表明

スポンサーリンク

エンゼルスのシーズンホーム最終戦は見所満載だったが、それはフィールド上でのことではなかった。ユニフォームを着た男たちは今年も負け続け、もはや負け犬と言われる事にも慣れてしまっていた。

水曜日そして金曜日にもマドン監督が繰り返して語ったが、少なくとも一線級の先発が2人は必要で、さもなくば凡庸な成績が続くだろうと。土曜日、マイク・トラウトも「エンゼルスには大量の資金があるし、オフシーズンは大盤振る舞いするだろう」と語った。

昨日エンゼルスはホーム最終戦でマリナーズに1対5の敗戦を喫した後、ショウヘイ・オータニが口を開いた。オータニの今シーズンはエンゼルスどころかMLBでも最高のパフォーマンスだった。彼もまた負け続ける事に飽いていた。

オータニ(2023年オフにFAになることについて問われて)
「もちろんファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きであるので。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強いです。それが自分にとって一番大事です。そういうことにしておいてください」

Embed from Getty Images

オータニはア・リーグのMVPを取るだろう。トラウトは過去8年で3度も取っている。しかしこの2人のスーパースターはともにプレーオフで一度も勝利を味わっていない。

エンゼルスは2014年以来ポストシーズンから遠ざかっている。2015年以降シーズンを勝ち越した事すらない。

オータニ
「非常にフラストレーションがたまりますし、非常に失望しています。最後までプレーオフ進出レースで戦えることを常に目指しています」

エンゼルスがポストシーズンで勝利を挙げたのは2009年で、ブラディミール・ゲレーロが同点打を放った試合だ。彼の息子が今やリーグでホームラン数トップだ(それはエンゼルスのためではなく、トロント・ブルージェイズのためだが)。

エンゼルスタジアムに春に掲げられた巨大なポスターのスター達はシーズンを上手く終えられなかった。アルバート・プーホルスはリリースされ、彼のポスターは撤去された。トラウト、レンドーン、アップトンは故障者リストに載ったままシーズンを終えた。デヴィッド・フレッチャーは9番打者に降格した。

エンゼルスの投手オータニは昨日敗戦したマリナーズ戦で三振10を奪った。昨日も、この夏もずっと主力がいなくなって負担がオータニの肩にのしかかったが、彼は優美さと強さを見せつけて仕事をこなした。

トラウトは2度の延長契約にサインしてFAになることなくエンゼルスに残った。オータニは2023年のシーズン終了までFAになることはないが、エンゼルスはその前に契約延長に持ち込むことができる。エンゼルスはトラウトがFAになる2年前に契約した。エンゼルスはオータニとも同じようなタイムテーブルでオータニと契約することも可能だ。オータニは現時点では契約延長の話はないと言っている。

オータニはアナハイムでも勝てると思っているのか?このまま居続けたいと思っているのだろうか?

オータニ
「それに答えるのは難しいです。チームは7月か8月まではしぶとく戦って、主力が帰ってくるのを待ちながら、5割前後の勝率で踏ん張ってきました。その時点ではまだモチベーションがありました。しかし彼らが戻ってこないとわかるとモチベーションを保つのが難しくなりました。チームが何も変わらなければプレーオフに勝ち抜くのはかなり難しいと思います」

Embed from Getty Images

エンゼルス(74勝82敗)打線は3本のヒットのみ。うち1本はオータニが放った。

マウンド上ではオータニは6回までマリナーズを4安打無失点に抑えた。打たれたヒットは全てシングルで、しかもそのうちの2本は守備が良ければ内野ゴロで終わっていたかもしれないものだった。7回、最後のイニングでオータニは唯一の失点を献上した。それは105球目をジャレッド・ケルニックに打たれたホームランだった。

オータニは奪三振10、無四球で勝敗はつかなかった。オータニはエンゼルスの投手として3年ぶりにシーズン150奪三振を記録した。

エンゼルスタジアムで13回先発し、6勝0敗、防御率1.95だった。延べ317人のバッターと対戦し、打たれたホームランは9本。一方打者としては328打席に立ち、ホームラン26本を放っている。

シーズンを通して、オータニはフェルナンド・タティスJr.よりもホームランを打ち、マックス・フライドよりも多くの奪三振を奪い、クレイトン・カーショウよりもいい防御率を記録した。オータニは本塁打、三塁打、四球、盗塁でリーグのベスト10以内に入っている。

マドン監督
「聞いてくれ。オータニがずっと素晴らしかったことは誰の目にも明らかだ。しかし二刀流の両方で一年中素晴らしいプレーを続けることは簡単な事ではない。誰にとっても毎年素晴らしい投球を続けること、素晴らしい打撃をすること、いい野手であり続けることは簡単ではないんだ」

オータニとエンゼルスの双方にとって、契約延長の金額を見積もるには、空前絶後のシーズンが再び起こるか(もしくはさらに素晴らしいものになり得るか)、今シーズンほどハイレベルではなくなるかもしれない部分は何なのかを見極めることが必要だ。

マドン監督
「彼の野球へのエネルギーが果てることはない。オータニを見ていると信じられない気持ちになる。来年はどんな年になるのか誰にもわからない。私が予想するとすれば、健康でありさえすれば、今年と同じような年になると思う」

スポンサーリンク

4件のコメント

  1. 今年のリミッター解除は、シーズンが始まる前にGMから二刀流最後通告みたいなことを言われたのも要因だと、Numberで読みました。今回の発言は、俺はこれだけやったのだから次はチームとして姿勢を見せろ、みたいな感じでしょうか。
    私は来シーズンがトラウトと大谷がエンゼルスで過ごすラストシーズンなると思っています。

    1. ナンバーまだ見てないです。買ってもらっているので年明けには(^^;;
      あと2年はあるでしょ。仮に出すとしてもトレードデッドラインだから1年半かな。
      でも私は出て行かないと思いますよ。オフにマックス・シャーザーとあと誰か取ってさ。

  2. はじめまして、いつも更新楽しみにしてます。エンザルスの番記者が今回の件で色々と語ってますので、お暇な時に…. https://youtu.be/zAcRYbZ3xR8
    ジェフ・フレッチャーさんの分析も管理人様同様に素晴らしいです。

    1. ジェフさんの動画は私もいつも拝見しています。私の意見など外野の声に過ぎませんが、彼は毎日現場にいるだけあってさすがの見識だと思います。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です