エンゼルスの現有戦力を格付け(救援投手編)

救援投手編

昨年ブルペンのメンバーを大幅に入れ替えたがほとんどが失敗に終わった。先発が試合を作ってもブルペンが勝ち試合を吹っ飛ばすのを今年何回目にしただろうか。今年新加入のアレックス・クラウディオ、トニー・ワトソン、アーロン・スレガースなどすでに何人ものブルペン投手が1年持たずにチームを去った。ピークを過ぎたベテランを頭数だけ揃えてもチームは強くならないことは身にしみたはずだ。優勝を狙うには7回、8回を任せられる強力な投手が2枚は必要だ。

シーズン途中でブルペンを大幅に入れ替えたエンゼルスは多くの若いピッチャーをメジャー初昇格させた。今後は中途半端なベテランは切って、若いピッチャーの中から伸びる選手を見極め、育てることが大事だ。

ブルペン投手のキーはまず三振が取れる事。これはSO9(9イニング換算で何個の三振を取るか)に現れる。ブルペン投手なら10は欲しい。一方、四球を出さないことも求められるが、BB9(9イニング換算の四球数)で2.5以下なら優秀だ。

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ライセル・イグレシアス A (31歳、188cm、右投げ)
貧弱なエンゼルスのブルペンの中でも唯一と言っていいほど頼りになったクローザー。31セーブはメジャー4位タイだが、勝率5割以下のチームの中では最多だ。球種は最速100マイルのフォーシーム、スライダー、チェンジアップだけだが、SO9は13.5もある。一方でBB9も1.5とエンゼルスの投手では最も四球を出さない投手だ。基本ストライクゾーンで勝負するタイプなので、ポンポンとストライクを投げてたまに出会い頭の一発を食らってしまう事が欠点か。
今季終了後にFAになる。エンゼルスとしては再契約したいところだが、31歳という年齢をどう考えるか。3年契約くらいならOKだろう。

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オースティン・ウォーレン B+ (25歳、183cm、右投げ)
2018年エンゼルスの6巡目指名。今年初めてメジャー昇格した。上背はないが最速97マイルのフォーシームとスライダーで投球を組み立てる。球種は少ないがキレがあって16イニングで防御率1.69を記録した。エンゼルスの若手ブルペン投手では最も安定している。球種が増えれば投球の幅が広がり、先発ローテーションに入ってくるかもしれない。

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アンドリュー・ワンツ B (25歳、193cm、右投げ)
2018年エンゼルスのドラフト7巡目指名。今年初メジャー昇格。最速95マイルのフォーシーム、カッター、スライダー、チェンジアップが持ち球。イニング数は少ないもののSO9=15.4は立派である。しかし先日大谷が途中降板したアストロズ戦で後を引き継ぎメッタ打ちを食らった印象が悪すぎる。

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マイク・マイヤーズ B- (29歳、188cm、右投げ)
フォーシームは最速97マイルを投げるが、フォーシーム以外にはスライダー、カッターしか球種がなく、「剛球一直線」といった単調なピッチングが多い。四球はそれほど出さないが、甘いところに行って痛打を食らってしまう。もっと精密なコントロールか緩急を覚えないとメジャーでは通用しなくなるだろう。投球スタイルは以前エンゼルスにいたケビン・ジェプセンやキャム・ベドロージャンを思い出させる。いずれもピークは短かった。

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ジミー・ハーゲット B- (28歳、190cm、右投げ)
2014年レッズが22巡目で指名。その後レッズ、レンジャースからDFAされたものの、今年8月エンゼルスが拾った。
90マイル台前半のフォーシームとカーブ、スライダーが持ち球。球速はないが独特のクイックモーションなのでバッターは初見ではタイミングを合わせるのが難しいだろう。変則ピッチャーは最初はいいが相手が慣れてしまうと苦しい。来年の契約は微妙だな。

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エルビス・ペゲーロ B- (24歳、196cm、右投げ)
今年7月、ヒーニーの交換相手としてジャンソン・ジャンクと共にヤンキースからトレード移籍。エンゼルスで初メジャー昇格した。平均球速96マイルのシンカーを得意とする。まだまだ経験が必要だが潜在能力は感じさせる。

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スティーブ・シシェック C (35歳、198cm、右投げ)
防御率は3.08だが、数字以上に打たれている印象が強い。というのもランナーを置いた場面で登板してはタイムリーを打たれてそのランナーを帰してしまうからだ。あとコントロールが非常に悪い。BB9は5.4で、エンゼルス投手陣ではグェラ、キハダに次いで悪い。カブス時代のマドン監督の元でプレーしていたためマドンのお気に入りだが、年齢からしても再契約しない方が良い。

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ホセ・キハダ C- (25歳、180cm、左投げ)
2019年にマーリンズをDFAされたところをエンゼルスが拾った。最速96マイルのフォーシームが投球の7割以上を占める。防御率は4.86。SO9=13.5は立派だが、BB9=5.9は最悪に近い。やはり他チームをDFAされた選手に掘り出し物は少ないと言わざるを得ない。メジャーで生き残るにはコントロールの改善とストライクを取れる変化球が必須だ。
なおサーモン、トラウトと続くエンゼルスお魚シリーズの継承者。なんてったってキハダだもん。身長180cmで100kg近い体重は大トロ候補。

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ジュニオール・グェラ D (36歳、183cm、右投げ)
ほぼ敗戦処理の役割ながら、この年齢でよくここまで生き残ったなと思う。防御率は5.74(キャリア・ワースト)で、フォーシームの平均球速は93マイル程度。BB9は6.2とチーム最低である。残念ながら来季の契約はないだろう。お疲れ様。

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サム・セルマン D (30歳、188cm、左投げ)
2009年のドラフトでエンゼルスから14巡目指名されたものの契約せずバンダービルト大へ進学。その後2012年にロイヤルズから全体2巡目で指名されてプロ入りした。しかし全く芽が出ずメジャーを経験しないまま解雇。その後SFジャイアンツへ拾われたがトニー・ワトソンのトレード交換相手3人の1人として今年からエンゼルスへ加入した。プロ入りを渋って大学へ行き、結局芽が出ずってアメリカ版のハンカチ王子だな。
90マイル台前半のフォーシームとスライダーしか持ち球がなく、SO9=5.3と三振もあまり取れない。一体どうやって生き残っていくのか本家ハンカチ王子並の綱渡り現役生活が続く。

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ジェームズ・ホイト D (34歳、198cm、右投げ)
アマチュア時代は注目されず、独立リーグやメキシコリーグでプレー。その後ブレーブスとマイナー契約したものの、アストロズ、インディアンス、マーリンズと渡り歩き今年からエンゼルスへ。
80マイル台のスライダーが投球の7割近くを占めており、投球に幅がない。エンゼルスではトータル8イニングしか投げていないが、それで四球7つも多すぎる。現在はマイナーにいるが今月末で35歳になる年齢からして解雇は確実だろう。

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ジェイク・ペトリッカ D (33歳、193cm、右投げ)
2006年(ホワイトソックス)、2009年(ヤンキース)、2010年(ホワイトソックス)と3度もドラフト指名されている。2010年にホワイトソックスに入団したが、目立った活躍はできず、4チームを渡り歩き、今年は独立リーグでプレーしていた。投手不足のエンゼルスが6月に獲得したが、現在トータル6イニング投げて7四球、10失点と炎上中。彼もアメリカ版のハンカチ王子だな。年齢からしても再契約はないだろう。

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カイル・タイラー  (24歳、183cm、右投げ)
2018年エンゼルスが20巡目指名。まだまだ評価できるほどの実績は乏しいが24歳と若く将来性はある。平均球速92マイルほどのカッターが全投球の6割以上。さらに経験を積んでどこまで伸びてくるか?

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2件のコメント

  1. 先発と併せてA評価以上が大谷とイグレシアスだけって、ほぼ全員が入れ替え候補。1シーズンだけでは建て直しは厳しい。オフにFAの大物を2~3人連れて来ないと無理かな。GMをレイズかアストロズとトレードした方が早そうだ。

    1. A評価の投手がいないですねえ・・・Bレベルの投手がステップアップするのを待つしかない。FAではいい投手を取れるかどうか。
      それよりも内外野の守備が酷い。3塁はレンドーンが帰ってくればいいが、ショート、捕手は何とかしないと。

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