OC Register紙 「投手オータニがレベルアップした理由」

4月頃の大谷はストライクが入らず、球数がかさみ点は許さないが5回持たずに降板というパターンだった。ところが5月に入ると制球力が増し、深い回まで投げることができるようになった。現在ではエンゼルスの先発で最も安定感があるのが大谷だ。大谷以外の先発は投げさせてみないと抑えるのか打たれるのか不安がつきまとう。

地元紙OCレジスター紙では大谷が投手として安定感を増した理由の分析記事を掲載した。日本語訳を紹介したい。


How Angels’ Shohei Ohtani has reached the next level as a pitcher

エンゼルスのショーヘイ・オータニが投手としてレベルアップした理由

今シーズン、ショーヘイ・オータニは最初の登板で、100マイルを超えるボールを9球投げ、最速は101.1マイルを記録し球界を驚愕させた。

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それ以降、彼は100マイルを計測していない。

その代わりもっと重要なことをやってきた。

つまり彼が今やっているのは「ピッチング」なのだ。

今日アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に今季9度目の先発をするオータニはこの2ヶ月で変貌を遂げた。

防御率2.76や9回あたり12.8個の奪三振は目を引くが、もう少し掘り下げてみれば、オータニは最近4先発で劇的に改善した点があり、それ故オータニはメジャーリーグの投手として一段レベルアップしていることがわかる。

マット・ワイズ投手コーチ
「大谷の野球をやりたい気持ちは現在素晴らしく強い。我々としては彼に試合に出続けてもらい、多くのイニングを投げて欲しい」

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オータニのシーズン最初の4先発ではストレートの平均球速は96.8マイルだった。同時に9イニングあたり9.2四球には目を背けたくなる。投球の40.2%しかストライクが入らなかった。メジャーの平均は49.2%だ。

その後、ストレートの球速は94.4マイルにダウンしたが、9イニングあたり2.7四球に改善し、先週はキャリア20登板で初めての無四球試合だった。この試合のストライク率は48%だった。

オータニは最初の先発でマメを作り、その後球速が落ちたことは認めたものの、制球力改善のために球速を落とすことはしなかったという。

オータニ
「投球メカニックが良くなれば自然と制球も良くなります。球速が必要な時にはアドレナリンが出て自然と球速は上がります。走者で塁が埋まってくると球速が上がる気がします。それは自然に起こること。自分ではコントロールできません」

カート・スズキ(オータニ専業の捕手だが、よくわからないようだ)
「オータニは極めて頭の良い男。私がこれまで一緒にプレーした誰よりも自分の身体のことをわかっている。力を加減しなくてはならないタイミングを知っている。勝負どころで必要とあらば98マイルまで出力を上げるのを何度も見ただろう?しかしストライクさえ投げていれば、打者を打ち取るにはスプリット、カーブなどの持ち球で十分なことも知っている。オータニは投球時のスタミナについても注意を払っているのは間違いない。彼以外のピッチャーは打つ必要などないからね。彼は自分でスタミナを配分しているんだと思う。」

マドン監督
「オータニが意識的に球速を落としているように見えたことが何度かある。しかしコントロールが良くなったのは主として投球メカニズムがよくなったことによるものだと信じているようだ。今年の序盤はストレートはまるでショットガンだった。狂ったようにね。そして投球後のフォローではマウンドから飛び跳ねるようだった。今ではそのフォローが落ち着いてもうショットガン投球は見られないね」

きっとオータニが安定してきた理由の一つは、長いイニングを投げられるようになり、継続的にマウンドに上っていることだろう。

2018年後半から2020年にかけて、オータニはずっと何かのリハビリを行ってきた。その間メジャーの試合ではトータル4イニング、それに2020年のサマーキャンプの紅白試合で数イニングしか投げていない。

ワイズ投手コーチ
「多くの忍耐が必要だったろう。去年は多くのイニングを投げることができなかった」

この春ようやく10.1イニングを投げられた。その頃健康と自分のボールを取り戻したことに勢いを得たオータニだったが、制球力は元に戻っていなかった。与えた四球は10個に達した。

マドン監督は聞いてくる人間には「心配はいらない。オータニは良くなっているし、コントロールもそのうち良くなるから」と言っていた。

制球がよくなっただけでなく、オータニは新球であるカッターを多く投げるようになった。最初の4ゲームは7.6%だったカッターの比率はその後の4試合では15.2%になっている。

カート・スズキ
「また新しいオモチャかな。オータニは多くの武器を持っているからね。『今日はこの球がいいから、これで行こう』と言ったかと思えば、別の日は『今日はスプリットが良くない。カッターで行こう』と言ってくる」

カッターと制球力の向上でオータニの投球はさらに効果を上げていった。最初の4試合は打者1打席につき3.94球を要していたが、その後の4試合では3.57球だ。このおかげでオータニはより深いイニングまで投げられるようになった。

最初の4ゲーム、オータニは6回のアウトを取ったことがなかったが、最後の4ゲームは6回を投げきったのが2度、7回を投げきったのが1度ある。

これらはオータニがこの2ヶ月で素晴らしく改善していることを表しており、スズキはオータニが今なお進化を続けていることを理解している。

カート・スズキ
「オータニの運動能力、強靭さ、知識の吸収力を考えると試合を重ねるごとに成長していると思う。試合から多くのことを学び、どんどん良くなっていく。オータニがどこまで到達するのか誰にもわからない。やつは特別なタレントなんだ」

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1件のコメント

  1. 本日現地12日のDバックス戦で勝利を収め、やっと西地区3位浮上及び勝率5割に戻すことができました。
    5月末当初、(IL中の)トラウト不在のままチームが停滞する不安がありましたが、アップトン、レンドン、スタッシ選手がやっと打撃のエンジンが掛かったようで、ロイヤルズ、Dバックスから5連勝

    とはいえ、11日、12日の試合結果が薄氷を履む1点差の勝利(しかも2試合連続抑えのイグレシアスが失点)というのは不安が残り、チーム防御率が最下位(5.20)から26位(4.85)に回復したとはいえ、いつ4位のマリナーズに順位を明け渡されてもおかしくないでしょう。

    7月のオールスターまでにPS出場圏内に入れる勝率まで目指し、投手(特に中継ぎと抑え)の補強ができることを期待しています。

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