辛口寸評:先発が打たれながらも、凌ぎきって勝利!

転機となるか、ドジャース3連戦の勝ち越し

ドジャース3連戦を奇跡的な勝ち越しで締めくくったエンゼルス。マジ、びっくりしたわ。5連敗中だったし、投手力は天と地ほど違うし、レンドーンはケガで欠場中。さらにプーホルスもDFAしたし、エラーはメジャー最多だし、キャッチャーはボールぽろぽろこぼすし・・・ドジャースに勝てそうな要素はほとんどなかった。

しかし第1戦をキャニングとサンドバルの若手コンビの2失点の好投でものにすると、第2戦は敗れはしたが13点差を3点差まで縮める奇跡的な大反撃。すると第3戦は先発キンターナがヨレヨレながらも1失点でしのぐとリリーフ陣が5イニングを無失点で切り抜けて2対1と凌ぎきった。

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先発いないよ、アストロズ戦

そして今日から敵地ヒューストンでアストロズとの3連戦。問題は先発がいない今日の第1戦だ。エンゼルス先発は36歳のグェラ。以前はブリュワーズで先発を担っていたこともあるがさすがに晩年はブルペンのジャーニーマン。3イニングを1失点くらいで乗り切ってくれれば上々だろう。

しかしグェラはいきなり連続四球。さらにブレグマンに右翼線にタイムリーツーベースを浴び、あっという間に失点する。さらに無死2,3塁のピンチは続き、これはいきなり5失点くらいするパターンかと目の前が暗くなる。しかしグェラは続く3人を三振、キャッチャーフライ、三振と切り抜けてしまった。やるじゃん、グェラ!

ところが2回、今度は先頭打者にツーベース、続くストローにセンター前タイムリーとまたしても無死で失点。さすがにアウト3つ取る間に3安打、2四球ではたまらんと交代。

ヨレヨレだが決定打は打たせなかった

そこで代わったピッチャーは本日メジャーに上がった左腕ホセ・スアレス。毎年炎上してはマイナー落ちを繰り返す太っちょのベネズエラ人。とにかくストライクとボールがハッキリしていて、四球、四球、ヒット、たまにアウトというのがお約束のような投手だ。

マウンドに上がったスアレスはいきなり先頭バッターをストレートの四球で歩かす。やっぱり通常運転かぁ・・・と思いきや続くアルトゥーベを3ゴロ併殺!やるじゃん!ところが続くブラントリーには左翼へタイムリーツーベースで、さらにブレグマンには四球。しかしアルバレスを3塁フライに打ち取って何とか2失点で止めた。まさにヨレヨレだがかろうじて踏みとどまったというスアレス。

ジェットコースターのように打たれたり、抑えたりのグェラとスアレスだったが、今日のエンゼルスの投手陣はドジャース第3戦に続き、ここからが良かった。3回以降は1失点でまとめた。あとヒット1本打たれれば終戦というピンチを何度も凌ぎ、アストロズは残塁の山を築いた。

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ウォルシュが止まらない

一方打線はウォルシュが絶好調。ドジャース第3戦で決勝の2点ツーベースを打って株を上げたが、今日も7号ソロを含む4打数4安打2打点。ついに打率を .347まで上げた。トラウト、大谷がやや調子を落としている中で獅子奮迅の働きだ。

マドンによって送りバントをするチームに変貌

エンゼルスの下位にはウォード、ゴスリン、ビュテラというほとんど名前も聞いたことがないような選手が並ぶが、今日はいいところでヒットを打つわ、決勝スクイズを決めるわ、下位打線で同点、逆転を呼び込んだ。マドン監督は最近よくバントを使う。送りバントの有用性については議論が分かれるところだが、1点取れば勝利に近づくが打者は信頼度が低いというような局面では有効なオプションだと思う。少なくとも今日の試合は最後のスクイズで勝ったようなものだ。

昔はスモールベースボールの申し子と言われたエンゼルスだったが、10年くらい前から一発頼みの打線になり、ほとんど送りバントをしなくなった。2019年などは162試合でわずか4回!メジャー断トツの少なさだ。40試合に1回しかバントしなかったチームが、今年は34試合ですでに6回成功させておりア・リーグ最多だ(指名打者がなく投手が打席に立つナ・リーグは元々多い)。

これまではどうせ上ではバントなんかしないからと、マイナーでもろくにバント練習なんてさせてなかったんじゃないかな。プーホルスを戦力外にしたことでチームの意識も若返ったのかもしれない。

大谷頼むぞ!

今日の勝ちはとても大きい。ドジャース第2戦の13点差の追い上げから流れが良くなった気がする。そして今日は大谷がリアル二刀流で登板だ。チームの良い流れに乗って、いいピッチングを期待したい。

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