MLB「二刀流大谷が帰ってきた!投打ともパワフルに」

昨日のスプリングトレーニングで今季初登板した大谷選手は1回2/3を投げて5つのアウトはいずれも三振で奪った。球速は100マイルを計測し、昨年7月の登板と比べても投球フォームは安定感があり、身体も見るからに大きくなって出力も上がっているように見えた。

これから調整をさらに続けていくだろうが、2018年の衝撃のデビュー時のような投打で圧倒する活躍を見せてくれる、そんな期待が高まった。

大谷選手の活躍を受けて、MLBサイトでも早速Sarah Langs記者が分析記事を載せている。日本語訳を紹介したい。

スポンサーリンク


Two-way Ohtani is back! With two-way power

二刀流大谷が帰ってきた!投打ともパワフルに

わずか1週間の内に、ショーヘイ・オータニはスプリングトレーニングでバックスクリーン超えのホームランを打ち、今年最初のマウンドで100マイルの球を投げた。SHOWTIMEの準備は出来てる?彼は帰ってきた。2018年の時のように。

毎週決まった曜日に登板し、投げない日はバットでぶちかました。オータニはSHOWTIMEがどんなに人々を熱狂させるか我々に示してくれたが、相次ぐ故障のために、そのレベルでの二刀流はそれっきりになっていた。オータニはこの2年わずか1.2イニングしか投げておらず、打席でも精彩を欠いた(OPS .657)。

26歳になったオータニはメジャー4年目のシーズンに突入した。オータニが二刀流として再び脚光を浴びるという事を信じるに足る多くの理由がある。彼が最高の力を出せばどれほど素晴らしいのか振り返ってみる価値がある。

2021年にピッチャーそしてバッターとしてオータニのプレーを見ることがなぜこれほど楽しいのかその理由を見ていこう。

ピッチング

最高の調子の時

オータニの2018年の投球を振り返るに、最も重要なことはオータニは球界で最も打つのが困難なボールを持っているということだ。彼はスプリットで36個の三振を奪った。投球の22%を占めていたスプリットだが、打者に対して決め球としてスプリットを投げた時、55打数2安打(被打率 .036)だった。2018年でこれより被打率の低いボールを投げた投手はいなかった(最低50打席、決め球の球種による被打率)

スポンサーリンク

その時、空振り率は56.4%。つまりバッターはスプリットを打ちに行っても5割以上は空振りするということだ。これよりも空振り率の高いボールを投げた投手はいなかった(最低50スイング、球種ごとの分析)。つまり複数の観点から2018年で最も打たれなかったボールだ。

それだけがオータニの能力ではない。彼は3ケタの球速を持っている。2018年のオータニの直球の平均球速は96.7マイルだったが100マイル以上を7度記録し、わずか10度の先発ながらその頻度はメジャー全先発投手のうちベスト4に入る記録だ。オータニは2019年、2020年とほとんど投げていないにもかかわらず、2018年以降の3年間で先発投手が投げた全てのボールで、最も球が速かった15球のうち3球はオータニが投げたものだ。そして先発専任の投手に限れば、ベスト8球のうち3球はオータニだ。

言うまでもないが、カーブ、スライダーなどの変化球でも被打率は .125で20個の三振を記録している。

最近の苦闘

投球面では2018年のトミー・ジョン手術から苦闘が始まり、2020年に短い期間復帰したものの苦しみ続けた。デビューから球の速さはオータニの最高の魅力だったが2020年の最高は8月2日の97.1マイルだった。それはほとんどのピッチャーからすれば素晴らしいボールだが、オータニにしてみれば何かが欠けていることを示していた。2020年の1.2イニングの投球で7失点、8四球だ。

そういう意味で、昨日のスプリングトレーニングでの初登板はオータニにとってグッドニュースとなった。速球は100マイルに達し、スプリットもえげつなかった。オータニが完全復帰できるのかの指標になるだろう。

バッティング

最高の調子の時

2018年のオータニは投げれば上位5%の球速、上位4%の空振り率を示したが、打者としてもスゴかった。打球初速、ハードヒット率、xwOBA、想定長打率、バレルレートなどの数字で上位5%に入っていた。50%以上をハードコンタクトしており、初速が110マイルを超えた打球が16回もあった。

打球の質を示すxSLGは .545を記録し、いかに彼が球を確実に捉えていたかを示している。200球以上の打球を打った2018年の全選手で、彼よりこの数字がいいバッターは7人しかいない。JD・マルチネス、ムーキー・ベッツ、マイク・トラウト、クリスティアン・イエリッチ、クリス・デービス、ネルソン・クルーズ、ジョーイ・ギャロだ。つまり強打のMVP達だ。

オータニはハイライトになる大ホームランも打った。4月6日のメジャー第3号は449フィート(137m)。最終的に22本のうち5本が435フィート(133m)以上だった。

2019年は打者としてだけの出場で、ハードコンタクト率はわずかに落ちたが、全体としては2018年と同じような結果だった。平均打球初速は上位3%、ハードヒット率は上位11%で、デビューシーズンに近い数字だ。

最近の苦闘

しかし2020年のオータニはそれまでのようにハードに打てなくなった。打球初速は上位45%に落ち、ハードヒット率は上位32%でリーグの平均値に近く、これまでのオータニにはほど遠い。xBA値から見ると、実際の打率 .190よりはいいバッターということを示しているが、.234という数字はパワーヒッターだった過去のオータニとは全く異なっている。

オータニの打席を細かく見ていくと、あまりよくボールを見ていなかったように思える。2020年、それまでと同じくらいの比率でど真ん中の打ち頃のボールが来ている。しかしそのうち69.2%しか打ちに行かなかった。2018年は79.4%を、2019年は84.8%でスイングに行っている。その絶好球を打ちに行った場合でも打率は .286、長打率は .571で、その前の2年間の 打率.340と長打率.649からは比べようもない。

スプリングトレーニングの最初にオータニはこう言っていた。「バッティングで悪いクセが出ていた。つまりスイングした時に左足が浮いてしまう。これは2019年9月に左ひざを手術してから始まった」。オフシーズンにオータニはこの問題の修正に取り組み、以前のような豪快なスイングを取り戻し、水曜日のモンスターホームランに繋がった。

まとめ

つまり2021年はどうなる?これまで述べてきたように、スプリングトレーニングのオータニは投打でとても調子がいいように見える。球速は2018年レベルに戻り、ピッチャーとしての可能性は無限大で、ボールを遠くに飛ばす能力も復活したようだ。

オータニはエンゼルスにとってどれほど価値のある選手だろうか?FanGraphsのダン・シンボルスキー氏はオータニは今年、打者としてWAR 1.6、投手としてWAR 1.1、トータルWAR 2.7を予想している。どんな予想システムでも誤差はある。彼の予想も当たる確率は50%。しかしもちろんオータニが予想以上の数字を残すこともある。

同氏によるとオータニの打者としての予想は上位10%に入るもので、言葉を換えればこれがベストのシナリオだろう。予想数値は長打率 .534、25ホームラン、WAR 2.9だ。投手としては上位10%という予想数値と同等ではないが、さらに修正を加えることが出来るだろう。

FanGraphsでは2018年のオータニの10先発、防御率3.31という数字はWARでは1.1だった。これからするともし2021年復活できれば彼の投手WARは2.0~2.5となり、投打合計では少なくとも 5.0近くになるだろう。

もしオータニが最高レベルに達したらどうなる?青天井の価値を持つことになる。

スポンサーリンク

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です