辛口寸評:勝ちに不思議の勝ちあり。結果だけ見れば逆転サヨナラ・・・

昨日の負け試合で「負けに不思議の負けなし」という野球の格言を引用したが、それと対になる格言が「勝ちに不思議の勝ちあり」だ。今日の試合はまさしく「不思議の勝ち」だった。

この日もエンゼルスはタイムリー欠乏症。昨日は5回裏に無死2,3塁で無得点だったが、今日は同じく5回の裏に無死満塁の絶好機で、ピッチャーゴロのホームゲッツーとライトフライでまたもや無得点。1対0とリードはしていたが明らかに流れは悪かった。

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しかしスカッグス、バトリーの力投で8回を終わってまだ1対0のリード。最終回クローザーのロブレスの登場で久々に勝てるかと思いきや、ロブレスは先頭打者を歩かせると、1死後タイムリーツーベースを打たれてあっさり同点。さらにセンター前に運ばれ逆転を許してしまう。

クローザーが打たれてもう完全に負けムード。今のエンゼルスにこのショックな逆転をひっくり返す力はないだろうと思っていた。

しかし9回裏、意外な人達がヒットを打って展開は動く。1死からこれまで全く打てそうな雰囲気がなかったレンヒフォがライト前ヒットで出塁。すると今日唯一の得点となるホームランを打っているカルフーンが3本目のヒットを右中間に飛ばし、1塁から長駆レンヒフォが同点のホームを踏む。

しかし、この時中継のセカンドからのバックホームは1塁側へ2~3メートルも逸れるお粗末な送球。もしホームベース上に来ていればレンヒフォは余裕でタッチアウトだったね。3塁コーチは罰金ものだ。

コザート倒れ、代打ウォルシュは3塁後方へ打ち上げて「ああ延長戦」かと思った刹那、ショートのアンドルスが深追いしすぎてまさかの落球(正確にはボールにタッチしていないのでヒット)。2塁からカルフーンがホームを踏んで逆転サヨナラ勝ちだ。最後の打球はレフトに任せれば問題なくアウトだっただろう。

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打った瞬間のウォルシュは明らかにガッカリした表情で1塁へ走り出していたからね。まさかあれがサヨナラヒットになってヒーローになろうとは想像もしなかっただろう。

こんなことがあるもんなんだねえ。相手が勝手に転んでくれた、まさに「勝ちに不思議の勝ちあり」だ。カルフーンもやっと仕事したね。

それにしても相変わらず中軸が打てない。2番トラウト、3番大谷、4番プーホルス、5番ラ・ステラの4人で15打数1安打。トラウト、大谷は明らかに調子を落としている。プーホルスは言わずもがな。ラ・ステラも今日はダメだった。ここに当りが戻ってこないとこれからも苦しい戦いが続くだろう。

クローザーのロブレスが今日打たれた理由の1つに昨日からの連投があると思う。昨日の負け試合でクローザーを投げさせたオースマス監督は何を考えてるのかよくわからない。

今日は勝つには勝ったが、明日の3連戦の最終戦、2連投のバトリー、ロブレスはもう使えないだろう。終盤のブルペン勝負になると不利な戦いは避けられまい。オースマスはデータも駆使できる優秀な男という触れ込みだったが、私にはどうも勝負勘の悪い人間に思えてならない。

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1件のコメント

  1. 好調なレンジャースからの2連勝は大きいと思います。
    復帰したヒーニー投手が8奪三振の快投の上に、大谷の打点を含む6点の大量得点での逆転勝ち。
    このままの勢いが続いて欲しいと願っています。

    日本では大谷選手の打線が急に不調になったと報じられていますが、去年の7月後半でもシフト封じや左投手に苦しめられ数日無安打の時期がありましたし、
    特にレンジャースは昨年シーズンは大谷からの打線の餌食(対大谷にOPSを1,100も取られた)を受けたからこそ対策を投じたのでしょう。
    ここから打ち勝つことが出来ることで成長につながるでしょうから長い目で見ています。

    明日から4日(現地だと3日)までのカブス戦までビジター戦に入りますが、場所が変わることで大谷含め選手の皆さんが何か覚醒して活躍してくれることに期待してます。

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