観戦記:中秋の名月まで届きそうな大谷の特大21号ホームラン

いよいよ今シーズンもあと1週間、ホームでの6試合を残すのみとなった。なるべく多くの試合を観戦に行きたいと思っている。

大谷選手は3番DHで先発出場。今日はアップトン、シモンズが休みで、カルフーン、トラウト以外は全員がメジャー最低年俸で働く選手ばかりだ。

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今日は中秋の名月。エンゼルスタジアムではライトポールの上の方にきれいな満月が出た。

初回、2死無走者で第1打席が回ってきた大谷は初球を叩いた。私は三塁側スタンドで見ていたのだが、打った瞬間はとてつもなく高々と打ち上げたライトフライかと思った。しかしライトは一歩も動けず、そのまま右中間スタンドの中段まで運ぶとんでもない大ホームランだった。飛距離130メートル、滞空時間6.5秒。開いた口がふさがらないとはこんな一発のことだろう。中秋の名月まで届いてしまいそうな美しい放物線だった。

エンゼルスの選手にこれほど高く、滞空時間の長いホームランを打てる選手は大谷以外にはいない。トラウトもプーホルスもホームランはライナーに近い打球が多い。大谷の打球の質はそれほど独特でスケールが大きい。私が試合で目にするのは主にア・リーグの選手だが、メジャー全体でもこんなホームランを打てる選手はあまりいない。

この試合、両軍ともホームランによる得点が続いた。エンゼルスは大谷、マルテ、ハーモセヨといった最低年俸の選手達がホームランを打った。

9回表、エンゼルスは4-3とリードして無死ランナーなし。このまま逃げ切るかと思ったら、そこからバットリーが連打を浴びて同点になり、延長突入で思わぬ形で大谷選手の第5打席を見られることになった。

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10回裏、無死1塁で打席に入った大谷はまずライト線へ飛球を放ちサヨナラホームランか!と思わせたが、ファウル。粘って8球目を今度は左中間へライナー。これも行ったかと思ったがフェンス前でセンターにキャッチされて残念ながらサヨナラのドラマを見せることは出来なかった。

結局11回裏、これまた最低年俸のブリセニョが代打サヨナラホームラン。打球はやや詰まっていて打球速度は遅かったのだが、ギリギリでレフトフェンスを越えた。美味しいところはブリセニョに持って行かれた大谷だったが、チームメートからホームインしてユニフォームをビリビリに破られたブリセニョを祝福する輪の中で充実した笑顔を見せていた。

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