不振にあえいでいたオータニがついに爆発した。クリーブランド・インディアンスとの3連戦の初戦で、3番に入ると、いきなり2打席連続ホームランを放った。その後も2本のヒットを打ち、8回には盗塁を決めて試合の流れを変え、エンゼルスの連敗を4で止めた。5打数4安打3打点、2ホーマー、1盗塁。今日のヒーローは誰がなんと言おうと大谷である。1試合4安打は日ハム時代を通じてプロ初のことだ。
地元紙 LA Timesも早速大谷選手の活躍を報じた。日本語訳を紹介しよう。
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Angels’ Shohei Ohtani rocks Cleveland with two homers in 7-4 win
(エンゼルスのショーヘイ・オータニは2本のホームランで7-4と勝利し、クリーブランドを震撼させた)
ショーヘイ・オータニは金曜日の午後、ビジターで訪れたプログレッシブ・フィールドのクラブハウスで、チームメートのデビッド・フレッチャーと任天堂の対戦ゲーム、スーパー・スマッシュ・ブラザーズをして過ごした。
このエンゼルスのスラッガーはビデオゲームのようにクリーブランド・インディアンスを7-4で破り、ゲームを楽しんだ。そこでは2本のホームランを打ち、そのうち1本は443フィートの大飛球で、8回にはヒットで出塁すると盗塁も決め、4点を勝ち越して勝利を決定づけた。
オータニのパワーとスピード、加えてフレッチャー、ブリセニョ、エリック・ヤングJr.らのタイムリーヒット、投手陣の力投もあって、エンゼルスはプログレッシブ・フィールドで約4年ぶりに勝利した。エンゼルスはそれまでこの球場で10連敗しており、最後に勝ったのは2014年9月8日のことだった。
マイク・ソーシア監督 「これこそがオータニだ。彼の才能だよ。球場の至る所でダイナミックだった。走っても、ボールを飛ばしてもね。酷い連敗の後の常に良いゲームだった」
エンゼルスはタンパベイ・レイズとの3連戦でスイープされ、4連敗中だった。インディアンズの先発のマイク・クレヴィンガーは長髪の豪腕右腕で、エンゼルスに対しては3勝0敗、防御率2.95だった。彼をドラフトしたのはエンゼルスで2014年にクリーブランドへトレードされたのだった。クレヴィンガーは左打者オータニの好きなコースへ速球を投げてしまった。1回表、オータニはその低めのインサイドの96マイルのボールをレフトへ運ぶと19フィートのフェンスを越えて逆方向へのツーラン・ホームランとなった。この374フィートの一発は彼にとって初めての敵地でのホームランとなり、逆方向へ打ったのも今シーズン初めてだ。
そして3回、フルカウントから94マイルの速球を叩くと、初速111マイルで右中間の最深部へと打ち出された。これは飛距離は443フィートの大ホームランとなり、スコアも3-3のタイに戻した。
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アンドレルトン・シモンズ遊撃手 「ヤツを見逃しちゃいけないよ。オレはジャンカルロ・スタントンとも対戦した。マイク・トラウトとも、エヴァン・ゲティスともプレーした。特別な才能のある男達とプレーしてきた。いつどんな時も彼らが打つのを見逃しちゃダメだよ。何しろ彼らは特別なんだから。オータニが右方向へ引っ張った時、打球は大きな音を放ってブッ飛んでいくんだ」
オータニの2本目のホームランはエンゼルスのダッグアウトをあっけにとらせた。ソーシアは「ここで見た一番飛んだ打球かもしれない」と言った。しかしソーシアにとっては1本目の方が印象的だったようだ。なぜならここで左バッターがレフトへホームランを打つのはとても難しいからだ。
ソーシア 「球場のあそこへ打ち込むのはとても難しいんだ。(ボストンの本拠地フェンウェイのレフトにそびえ立つ)グリーンモンスターみたいだろ。でも距離はしっかりある。フェンウェイみたいに短くないんだ。あそこを超えるにはしっかりとハードヒットする必要がある。オータニはまるで右打者が引っ張ったみたいに打ったね」
エンゼルス先発のハイメ・バリアは最初の2イニングで3点を失ったが、3回から5回までは無得点に抑えた。リリーフのホセ・アルバレス(6回)、ジャスティン・アンダーソン(7回)は同点をキープした。
8回1死、左投手には打率.170(53打数9安打)、三振22のオータニだったが、左腕のオリバー・ペレスの90マイルのインコースの速球を叩くとレフトへのシングルヒットとなった。
するとペレスに代わって右のアンダースロー、アダム・シンバーが出てきた。オータニには3塁ベースコーチのスーパー・スマッシュ・ブラザーズからいつでも走れのサインが出され、すかさず二盗を決めた。アルバート・プーホルスは敬遠されると、シモンズの内野ゴロで2塁アウトになった。
フレッチャーは追い込まれたが、1ボール2ストライクからスライダーをカット打ちするとライト線へのタイムリー・エンタイトル・ツーベースとなり4-3とリードした。
フレッチャー 「ああいうタイプの投手は球を多く見れば見るほど、対応できるようになり、最後には何とか打つことが出来たよ」
ルイス・バルブエナは敬遠され満塁となった。ブリセニョの一打は3塁への緩い当たりとなり内野安打で1点を追加し5-3となった。ヤングは右中間を破る2点タイムリー2塁打を放ち7-3となった。
オータニの盗塁がこのイニングを打開した。もしオータニが1塁のままならインディアンスはプーホルスと勝負しただろう。プーホルスはチャンスに強いバッターだがダブルプレーの危険がついて回る。
ソーシア 「ショーヘイはアグレッシブだった。それでビッグイニングのお膳立てが出来た。それこそ我々が必要とするものだった」
カム・ベドロージャンが8回を3人で片付けた。ブレーク・パーカーはマーティンにソロホームランを浴びたが、9回を締めくくった。
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