本塁打7本でもなおエ
昨日大谷が2本ホームラン打っても、チーム全体でホームラン7本打っても敗戦という究極の「なおエ」を見せられて、さすがにもう批判する気も起きなかった。「なおエ」どころか「おエっ~」って吐きたくなったよ。
7本全部がソロって運が悪い、巡り合わせっていうよりもランナーが出なさすぎなだけだろう。1番から9番までみんながバレルゾーンの打球を打とうとフルスイングしてる。まさしくフライボール革命のダークサイドに堕ちてるのだ。フレッチャーだって初球からバンバン振って、アウトはみんなフライアウト。もっと能力に応じて役割を明確にすべきだよ。具体的には大谷、ウォード、ウォルシュ以外は出塁率重視の打撃スタイルに変更すべし。
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勝てないサンドバル
さて今日の試合は2ヶ月以上勝ち星から遠ざかっているサンドバルが先発。相変わらず課題はコントロール。5.1イニング投げてヒットはわずか3本ながら四球を4つ、死球も2つ。だから球数もかさみ深いイニングまで投げられない。それでも今日は踏ん張ってマリナーズを無得点に抑え、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。そしてそれを引き継いだループ、キハダも無失点で9回まで繋げた。
まさかのクローザー・チャベス
そして1点リードの9回、ネビンがマウンドに送ったのは38歳のジェシー・チャベスだった。
チャベスはトレードデッドラインでライセル・イグレシアスとのトレードでブレーブスからやってきた。もちろんエンゼルスが欲しかったのはもう一人の交換相手26歳右腕のタッカー・デビッドソン。100マイルの速球を持つデビッドソンは鍛えれば良いクローザーになるかもしれぬ。チャベスはオマケだったのだ。
とにかく来季の再建が急務のエンゼルスにとって今月39歳になるチャベスなど来季の契約をするはずもなく遅かれ早かれお払い箱になるだろう。しかしエンゼルスも断れば良いのになぜかチャベスも一緒に引き取り、ロースターにも入れてしまった(今年に限っては防御率2点台で踏ん張っていたからだろう)。
おそらくブレーブスはチャベスをDFAするつもりだったのだろうが、エンゼルスに押しつけることで今期終了までの年俸をちゃっかりエンゼルスに肩代わりさせた(私の想像)。きっとエンゼルスも近々DFAすると思うが、契約途中の選手をDFAしたらエンゼルスが残りの年俸払わなくてはならない。お金の使い方も粗いが、そもそも再建が必要なのにこんな引退寸前の投手を取るなんて、やってることがメチャクチャだ。この迷走ぶりがGMの無能さを物語っている。
そして、やはり打たれたチャベス
エンゼルスは9回表にスタッシのツーランが出て3点差になり圧倒的に優位になった。しかしチャベスは一筋縄ではいかなかった。四球にヒット、ツーベース、そして2死から同点タイムリーを浴びて3点差を追いつかれてしまう。この瞬間サンドバルの勝ち星が逃げていった。
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全くこんなチャベスを取るGMもGMだが、この局面でチャベスを使うネビンもネビンだよ。誰だってチャベスが来年もチームにいるとは思っていないだろう。若手を使うなら抑えても打たれても糧になるが、お払い箱確定のチャベスでは抑えても打たれても何も残らない。そりゃ抑えれば勝ちは記録されるだろうが、今のエンゼルスに必要なのは勝ち星じゃない。来季のために少しでも若手に経験を積ませることだ。選手の獲得も起用も全く芯が通っていない迷走ぶり。
勝ち星を流されたサンドバルはチームに不信感を抱いたのではないだろうか。こんな体たらくではサンドバルもFAになったらチームを出て行ってしまうかもしれない。またこのバカげたネビン采配のおかげで明日はダブルヘッダーだと言うのに延長戦に突入だ。
ベラスケスのスリーバントがポイントに
延長10回表のタイブレーク。この無死2塁や1死3塁というシチュエーションで全く点が取れないのが今年のエンゼルスだ。それも全員がバレルゾーンに打球を打とうとフルスイングしてばかりいるのと無関係ではないだろう。
この回エンゼルスはラストバッターのベラスケスがスリーバントを決めた。そしてウォードが犠牲フライを打ち上げてノーヒットながら1点をもぎ取った。この点の取り方は非常に良かった。ベラスケスも少しは自分の役割を自覚したようで、かなりのバント練習をしていることを伺わせた。今日の陰の殊勲者だったかもしれない。
逆にマリナーズは無死2塁で4番バッターだったのでバントはさせられなかった。結果としてランナーを進められずヒットも出ずに無得点で敗れた。
結局エンゼルスで失点したのは9回に投げたチャベスのみ。ルール上そのチャベスが勝ち投手になった。全く納得いかないよな。早いとこDFAしてくれ。ベンチに置いておく意味はないよ。
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