観戦記:目眩(めまい)がするほど酷いチーム状態(Game 90)

大谷Tシャツがギブアウェイ

今日は大谷選手のMVP記念Tシャツがギブアウェイでもらえる日。彼のTシャツをチームストアで買おうとすれば30-40ドルくらいしてしまうが、今日の試合のチケット最低価格は9ドルだったので9ドルでTシャツがもらえて試合も見られるとなればコスパは最高だ。もしチケットを3枚持っていればTシャツも3枚もらえる(100枚持っているからと言って100枚もらえるかは疑問)。

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しかしネットではフォントがダサいとか、デザインがイマイチと言った声が聞こえてくる。管理人が思うに、タダでもらえるギブアウェイが市販品よりも格好良かったらビジネス上好ましくない。なのでギブアウェイのデザインは市販品よりもワザとセンスなく仕上げてあるのだと思う。

しかし今日もらったTシャツには小さな穴が空いていた。

ギブアウェイは中国クオリティだから不良品が混じる事は結構ある。こういう時は慌てずにスタジアムのカスタマーリレーションズに行ってクレームすれば良い。ちゃんとしたものと取り替えてもらった。そういうこともあるので大切なギブアウェイだったら球場で瑕疵(かし)がないか確認した方がいい。

ハラハラのデトマース

先発デトマースは立ち上がり死球、四球、ヒットとわずか7球で無死満塁。4番のタッカーにはタイムリーを打たれて1点を先制される。ここで大量失点を食らったら負けは確定だ。昨日大谷が105球を費やしてもぎ取った勝利をわずか数分でチャラにしてしまうのか、デトマースよ。

しかしデトマースは何とか2失点で踏みとどまった。

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アストロズ先発のバルデスも決して調子は良くなく、エンゼルスは3四球などでチャンスは作るが全くタイムリーが出ず残塁の山。相変わらず初球からガンガン振るフリースインガー揃いでチームで攻略しようとする姿勢は全く見られない。

デトマースはその後立ち直り、エンゼルスもタイムリーは出ないものの押し出し四球とパスボールで4回までに2対2の同点に追いついた。

ベラスケス、野球IQ低すぎて目眩(めまい)がする

この試合で目眩がしそうになったのが8回裏のベラスケスの盗塁だ。2死からステファニックが四球を選び大谷に打順を回した。打線が湿りっぱなしのエンゼルスで最も期待が出来るのが大谷。ホームランとはいかなくても長打が出れば1点取れるだろう。ところが2-1のカウントから代走のベラスケスは盗塁を決行。成功したものの大谷は当然敬遠となってしまい続くウォードが三振で攻撃終了。

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この盗塁は失敗したらもちろん最悪、成功しても今度は大谷が歩かされてしまう。つまりエンゼルスとしては成功しても失敗しても損する盗塁だった。素人レベルでもわかることが理解できないベラスケスの野球IQの低さはなんなんだ。最近出番が減っているので代走としてアピールしたかったのか?そういう自己中な考えで個々がプレーしているのが今のエンゼルス。ベンチからベラスケスに走るなというサインは出ていなかったのか?そもそもまさかここで走るとは思ってもいなかったのか?いずれにしても選手もベンチも頭を使わなさすぎる。

アストロズは大谷と勝負するか明らかに迷っていた。ベラスケスが盗塁してくれたおかげで迷いなく敬遠だ。[大谷の長打よりウォードの単打の方が確率が高いから盗塁は悪くない]という意見もあったが、ウォードはこの試合シングル2本を打ってはいたが、7月の打率は .191、直近3試合は10打数ノーヒット。明らかに下降線のウォードとの勝負はアストロズとしては願ったり叶ったり。それにここを乗り切れば9回、10回は安パイの並ぶエンゼルス下位打線だから勝つ確率は飛躍的に高まる。まさにアストロズの筋書き通りの終盤になってしまった。

ベラスケスは当たりもしないのに毎回ホームランを狙っているようなフルスイングで三振の山。守備は良いがしょせん能力任せで、自分の能力や状況も考えない野球しかできないならDFAした方がいい。ただそんな理由で選手をクビにしていたらベンチから誰もいなくなってしまうエンゼルス・・・

8回裏のベラスケスの盗塁が試合のポイントと言うわけではなかった。エンゼルスが敗れた理由はこれ以外にも多くあったが、この盗塁は現在のエンゼルスを象徴するプレーだった。

意味不明のループ起用、無策の攻撃

延長に持ち込まれたエンゼルスは10回表、右打者が並ぶアストロズ上位打線になぜか左腕ループをぶつけた。タイブレークの無死2塁からアストロズはしっかり犠牲フライでランナーを3塁に進めると、ループは当然のようにペーニャにタイムリーを打たれて勝ち越される。右の好打者に今のループは厳しすぎる。犠牲フライもタイムリーもしっかりと外角を狙い打たれていた。

その裏のエンゼルスは無死2塁でウォルシュは見逃し三振。1点負けているのになぜ送らないのだろうか?7月に入ってのウォルシュは35打数3安打の打率 .086で長打も1本もなく、ヒットを期待するのがムリな成績だ。きっちり犠牲フライでランナーを進めたアストロズとは雲泥の差だ。結果論とは言えもし3塁に送っていればスタッシの時のワイルドピッチで同点になっていただろう。

結局スタッシはセカンドフライ、最後のマーシュは本日4つめの三振でゲームセット。全く策もなく無抵抗で終わってしまった。無死2塁、1死3塁といったシチュエーションで点を取るのがからっきしダメなのがエンゼルスだ。

ループの起用もただ打つだけの10回裏の攻撃も、ベンチは本当に勝つ気があるのかと言わざるを得ない。能力なし、作戦なし、覇気なし。20年以上エンゼルスの試合を見ているがここまで酷いチーム状態は初めてだよ。ネビン代行監督に代えてマドン前監督からなにか良くなっただろうか?むしろ空中分解しているように感じる。

今もひどいがお先も真っ暗なエンゼルス

メジャーではエンゼルス以上に負けているアスレチックスもいるが、アスレチックスは完全に再建に舵を切り、高年俸のベテランは放出して若手を鍛えるためのシーズンとなっている。2-3年後にはまた戦力を整えて上位を狙える位置に来るだろう。一方エンゼルスはマイナーにも期待の若手はおらず、高年俸のトラウトやレンドーンを動かすこともできない。同じ低迷中とは言えその内容は全く異なる。いったい今後どうなるのだろうか?いっそ身売りしてくれた方がファンとしては期待が持てるのだが。

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1件のコメント

  1. 14連敗が始まる前にはここまで成績が奈落の底にまで落ちるとは想像がつきませんでした。

    PS進出は絶望といえば言い過ぎとはいえ、レンドンが不在、トラウトが故障気味の中で、
    球宴以降に盛り返せる要素があるか?となったら私は無いと思っています。

    果たして大谷がエンゼルスにおいて来シーズンからフランチャイズプレーヤーとして活躍できる球団なのか?と疑問が出てきましたが?

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