OC Register誌 「オータニは少なくとも4週間は投球不可だが、DHならできる」

日曜日に再び衝撃的に降板してしまった大谷選手。試合後に右ヒジの違和感を訴え、MRIを撮ることになった。その結果は本日明らかになり、幸い手術した右ヒジACLのダメージは見られなかったものの、ヒジの周りの回内屈筋と呼ばれる筋肉の一群に損傷が見つかり、少なくとも4-6週間は投球はできないと診断された。

今シーズンはもう2ヶ月しか残っていない。エンゼルスがポストシーズンに進出してワールドシリーズに近いところまで行けば話は変わるかもしれないが、現実的には今シーズンの登板はないと考えるべきだろう。

UCLの断裂で再手術という最悪のシナリオでなかったのは不幸中の幸いだが、相次ぐケガに果たして今後も二刀流で行けるのだろうかというクエスチョンマークはついてしまった。私個人としては行けるところまで二刀流で頑張って欲しい。何しろ彼のような才能の持ち主は本当にメジャーでもマレなのだ。そして打って、投げる、その両方で観客を魅了できる選手など彼しかいないのだから。投手大谷がDH解除して打線の中核に座る、そんな夢もまだ見させてもらっていない。

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本日の検査結果を受け、地元紙OC Registerが大谷の今後について報じている。日本語訳を紹介したい。

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Angels’ Shohei Ohtani won’t be able to throw for at least 4 weeks, but can DH

(エンゼルスのショーヘイ・オータニは少なくとも4週間は投球不可だが、DHならできる)

ショーヘイ・オータニのエンゼルスの投手としての2020年シーズンは危機に瀕している

本日、オータニはグレード1~2の回内屈筋群の損傷と診断され、エンゼルスの提示した一般的な回復タイムテーブルによると、4-6週間は投球できないケガとのことだ。短縮された今シーズンはわずか8週間しか残っていない。

オータニが投球プログラムを開始してから、メジャーのゲームで投げるまでの要した時間を考えると、オータニが今シーズン投球するのは難しそうだ。

チームと大谷は今後、長期の予後を含めて、ケガに対処することが求められそうだ。

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今のところ、オータニはチームの指名打者としては出場可能である。故障者リストにも載らず、火曜日から次のシリーズのあるシアトルへとチームと移動した。DHとして出るかは日々様子を見るようだ。

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オータニが2018年の最初の2ヶ月で二刀流として魅了した日々をもう一度と期待する人々はこのニュースにはさぞかし落胆しただろう。

良いニュースとしては、過去2年オータニが投球できなくなったトミー・ジョン手術を受けたUCLには損傷は見られなかったことだ。

Orthopedic Journal of Sports Medicine.誌によると、回内屈筋群はヒジをサポートしながらUCLを保護している。同誌が2017年に実施したメジャーリーガーの回内屈筋群の故障に関する研究では、このケガで故障者リストに載る平均的な期間は42日である。

今回のケガはオータニが2018年10月に受けたトミー・ジョン手術の通常とは異なるリハビリが終了してから発生した。投球が出来るまでの間、オータニはDHとして出場したという事実を別にしても、オータニは2019年9月にヒザの先天的な欠陥を治す手術も受けている。

去年の秋、この手術のためにオータニは2ヶ月間投手としてのリハビリもストップした。その後春のキャンプまで、投球プログラムをイチからスタートし、5月中旬には投球の準備完了に持って行くことを目指した。

しかし、コロナウイルスのパンデミックがこのプランを台無しにした。結果として、オータニは予定されていたマイナーリーグでのリハビリ登板が出来なくなった。その代わりに中断期間にはエンゼルスタジアムでライブ・バッティング練習に登板したにとどまった。サマーキャンプが始まると3度の紅白試合に登板した。

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オータニがローテーションからいなくなるとすれば、少なくとも短期的に見ると、エンゼルスはローテーション1番手の先発を期待していた投手を失うことになるだろう。しかし、彼の最初の2回の登板を見る限り、健康状態はさておき、いずれにせよオータニはそのレベルで投球する準備は出来ていなかったように見える。

2試合でオータニは16人のバッターに対して与四球8を記録し、2試合とも早々と降板せざるを得なかった。最初の試合では6人の打者からアウトを一つも取ることが出来なかった。昨日は1回はパーフェクトだったが、2回を切り抜けられなかった。5四球を与え、アウト2つ、投球数42球で降板した。

球速は最高で97マイルだったが、イニングの最後は89マイルまで落ちた。その後オータニは違和感を訴え、MRIを撮ることになった。

ローテーションから大谷がいなくなっても、エンゼルスにはディラン・バンディ、グリフィン・キャニング、アンドリュー・ヒーニーがおり、彼らは最初の2回の登板ではいずれも良い投球をした。加えてマット・アンドリーズもいる(彼は1回目は良い投球だったが、2回目は悪かった)。パトリック・サンドバルは一度先発したが、ロング・ビーチの予備チームに送られた。というのもエンゼルスの日程上、彼が登板する必要はなかったからだ。

さらにエンゼルスにはフリオ・テヘランももうじき帰ってくるだろう。テヘランはサマーキャンプのほとんどの期間は6月に罹患したコロナウイルスのために参加できなかったが、先週、ロング・ビーチでの紅白戦に3イニング投げた。ローテーションに加わる前にもう一度ロング・ビーチで投げるものと思われる。

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結局の所、今回のオータニのケガは、彼がメジャーで二刀流を続けられる能力があるのかにクエスチョンマークを付けることになった。

オータニは二刀流をやるつもりでメジャーにやってきて、2018年最初の2ヶ月のパフォーマンスはまさにその才能があると思わせるものだった。2018年の10試合の登板で防御率3.31、そしてOPS.925、22ホームランを記録した。

しかし、物理的な対価は大きかった。メジャーに来てから2度腕を故障している。

もしどこかの時点でエンゼルスとオータニが打者1本で行くという決断をするのなら、フルタイムのDHか、どこかの守備位置につく事になるだろう。オータニは日本でのキャリアの最初に短い期間だが外野を守ったこともある。

オータニのメジャーでのキャリアは820打数、打率.281、OPS .837である。ホームランは42本打っている。

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3件のコメント

  1. 私もLAA Watcherさんと同意見です。
    出来たら大谷には来年また二刀流として復帰して欲しい。
    打者としての凄さの片鱗は見られてこちらも今後の成長に期待ですが、
    投手大谷はまだその片鱗を打者大谷ほどには見せていないと思うので。
    彼はまだ何か進化を残してるのではと思ってしまいます。
    また個人的には大谷登板の球場観戦はBacket Listのひとつなのも理由です。

  2. 私は二刀流反対だな~
    両方に才能があるからこそ怪我で苦しみ続け野球人生を浪費してくのは見ていてつらいです
    現在26歳と全盛期に入ってもいい年齢だと思いますここでまた重いけがで1,2シーズンも無駄にするのはどうも私は納得できないです、何歳まで大谷は現役続けるのかわからないですが
    怪我続きで大谷自身のキャリアが無駄にならないことを祈ります。
    周りがどうこう言おうが後は大谷が決めることなのでよく近くにいる人の話や自分の体のことも考えて決めてもらいたいです。

  3. 「二刀流は賛成だ、反対だ」とファンや解説者、現役選手に至るまで大激論が巻き起こるのが大谷選手のスゴいところ。
    大谷選手のビデオインタビュー見ましたが、ケガのつらさやリスクを取っても、二刀流でやることに価値を見いだしているように思いました。

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