マエケンがミネソタへトレード!

ドジャースの前田健太がミネソタ・ツインズへトレードされた。シーズン中は先発で活躍し、終盤からポストシーズンにかけてはリリーフでいい働きをしていた。4年間で103試合に先発、34試合で救援、47勝35敗、防御率3.87という堂々たる成績だ。ぶっちゃけ、先発崩壊のエンゼルスだったならばローテの1番手になっていても不思議ではなかった。

ドジャース入団を望み、不利な契約を締結

マエケンは2016年にポスティングでメジャーへ移籍する時にドジャース入団にこだわり、極めて低い基本給(年間3M)にインセンティブ(出来高)重視の年俸という特殊な契約を結んだ。インセンティブは全て達成すれば10Mを超える金額になるという。しかし選手に不利すぎるとメジャーの選手会から異議が出たほどだ。

ドジャースは3年契約をオファーしたがマエケンが長期契約にこだわり、8年契約する代わりに前述のような特殊な契約になったとも報じられている。また入団前の身体検査でヒジに問題が見つかったためにドジャースに買い叩かれたという話も伝わっている。実際はマエケンはほとんど故障することなく4年間投げているので、ヒジの問題もどの程度だったのか怪しいモノだ。

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先発からリリーフへと使い回された前田

マエケンのインセンティブは、ほとんどが先発投手としての成績に関連する項目だったため、救援でいくら登板してもサラリーが増えないという問題があった。実際シーズン後半からポストシーズンにかけてはほとんどが救援登板となった。球団が意識的に先発としての登板を抑え、インセンティブが付かないようにしたという噂もあるが、せいぜい6-7Mの話なので金満ドジャースにしてはあまり信憑性はない。それよりも球数が90球を超えると急に被打率が高くなるというマエケンの特性と、マエケン以外にも強力な先発投手陣を擁するドジャースの事情が重なっての救援登板と見るのが妥当だろう。

ドジャースがベッツを獲得するためのトレード

今回のトレードはドジャース、レッドソックス、ツインズの3チームが絡んでいるが、ドジャースがボストンから2018年MVPのムーキー・ベッツを獲得するために仕組まれたトレードだ。

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そのトレードを成立させるためにマエケンはトレードの駒として使われた。ツインズは有力プロスペクトのグラテロル投手を放出する代わりに(グラテロルはボストンへ移籍)マエケンを獲得した。若手を出してマエケンを獲得したツインズはこのトレードの勝者との見方が強い。

オプト・アウトなしやトレード拒否権なしがマエケンの首を絞めた

マエケンの契約は8年もの長期契約なのに、途中で契約を抜けられるOpt-Out(オプト・アウト)条項や、トレード拒否権もないことがこれほど簡単にトレードされた理由だ。出来高重視というのはわかるが、救援でのインセンティブが全くないとはどういうことだ?これほど球団側に自由で有利な契約ではとっととトレードされるのはちょっと想像力を働かせればわかりそうなものだ。マエケンの代理人は無能なのか?それともドジャースがロスに行きたい前田の足元を見まくってゴリ押ししたのか?

そもそもマエケンは投手王国のドジャースではなくエンゼルスをターゲットにすればよかったのに。そうすればもっとお金ももらえて、ロサンゼルスでも長くプレーできただろう(エンゼルス側は全く興味を示さなかったのだろうか?)。

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「マエケンが先発にこだわって両者の思惑が一致」って本当?

「先発を望む前田とツインズの意向が一致した」、つまりマエケンが移籍を望んだと報じるメディアもあるが、先発で使うか救援で使うかはツインズが決めること。先発しないとインセンティブがつかないという契約は金満ドジャースよりも資金力に劣るツインズにとってより大きな意味を持つ。マエケンはツインズでは先発3番手と言われているが、実際はドジャースよりも救援へ回る頻度が高まる気がする。そもそもマエケンとその家族にとってロサンゼルスでプレーすることが大きな目的だったことを考えると決してツインズ移籍を望んではいなかったはずだ。

引退までトレードされまくる予感

残念ながら現在31歳のマエケンはあと4年、35歳になるまでこの不利な契約の元で働かざるを得ない。実質引退までと言えよう。加齢によって成績が下がってくればますますトレードされやすくなるだろう。先発も出来てリリーフで使う分には毎年3Mだけ払えばいいわけだからこれほど球団にとってありがたい選手はいない。球団側に有利すぎる契約のためにマエケンは格好のトレードチップなのだ。プーホルスのようにたいした成績でもないのに巨額の長期契約になっていると、もうトレードもクビを切るのも不可能になっているのと対照的だ。

ショックのマエケン

マエケンはお金に執着せず、ただドジャースでプレーし続けることを望んで奴隷契約と言われるほど不利な条件を飲んだのに、それが逆に選手としての流動性を高めることになってしまった。その結果大好きなロスを追われ、ミネソタへ放出されるとは皮肉なものだ。ロサンゼルスを離れることは前田本人もそして家族も相当なショックを受けていると思う。トレードから丸1日半たってもマエケンのコメントが一切出てこないのも彼のショックを物語っている。

食事1つ取っても、大きな日本食スーパーが何軒もありほとんど日本の食材は手に入るロサンゼルスと、米や醤油を買うにも不自由なミネソタでは日本人にとっては天と地ほど違う。

シーズンの半分は遠征で家を空けることになるのでおそらくマエケンはミネソタへは単身赴任だろう。これまで以上に体調管理は難しくなるかもしれない。それでも結果を求められるのがプロ。ここはプロ入り当時の初心を思い出して、ミネソタで新境地を開いてほしい。

今年、マエケンのロスでの試合は5試合のみ

ちなみにキャンプ地もこれまではアリゾナだったが、ツインズのキャンプ地はフロリダになる。エキシビションゲーム(オープン戦)もほとんどがフロリダで組まれる。

そして今シーズン、ツインズがロサンゼルスに来るのは4月28、29日のドジャース2連戦と、5月1、2,3日のエンゼルス3連戦のみだ。もしかしたらマエケンの先発もあるかもしれない。特に5月1日は大谷のボブルヘッドが配られる日でもある。ロスに凱旋するマエケンを見たいものだ。

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