OC Register紙:メジャー25位に低迷したキャッチャーの打撃

地元紙OC Registerではキャンプ直前のエンゼルスの戦力分析を行っている。第3回目はキャッチャーについてだ。

クローザーと同じように毎年正捕手をクルクル変えてきたエンゼルス。何年も抜本的な解決をせずに、バンドエイドを貼るような応急処置での補強を続けてきた。昨年は打撃に定評のあるルクロイをFAで獲得したものの、あまりにも捕球がお粗末でパスボールの多さに目を覆いたくなった。これほどワンバウンドを取るのが下手なら、スプリットが決め球の1つである大谷がマウンドに上がればとてもじゃないが任せられないなと思っていた。

期待された打撃も大きなインパクトを与えるほどではなかった。ルクロイは7月上旬のアストロズ戦で巨漢マリスニック外野手とホームで激突して負傷退場。8月上旬に復帰したものの直後にリリースされた。代わりに獲得したスタッシも打率1割を切る超低空飛行で、またしてもキャッチャーから守備でも打撃でも大きな貢献を得ることができなかった。

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今オフ、FAでツインズからジェイソン・カストロ(32)が加入し今年の正捕手と見られている。しかしFA選手のトップ50には入っておらず、契約も1年契約で今回もバンドエイド的な補強である印象は否めない。左打ちなので右打者の多いエンゼルスには有効だが、逆に左投手にはからっきし弱い。バックアップはスタッシが務めると思われるが、右打ちなので相手が左投手先発の時は重用されるかもしれない。

なお、エンゼルスは現時点で贅沢税のラインを約19M下回っており、その気になればまだ資金投入できると見られている。

ではOC Register紙の日本語訳を紹介しよう。


2020 Angels spring training preview: Catcher

2020年エンゼルス・スプリング・トレーニング・プレビュー:キャッチャー

エンゼルスは2月12日のスプリング・トレーニング初日に向かっているが、ロースターがどのように変わったのか分析してみたい。()はこの冬にどのようにして獲得したかを示している。今週はキャッチャーについてだ。

2019年まとめ

エンゼルスはシーズンを2人の新しいキャッチャーでスタートした、ジョナサン・ルクロイとケヴァン・スミスだが、2人とも期待通りのパフォーマンスは発揮できなかった。ルクロイは打率.242、OPS .681で、キャッチングに大きな問題を抱えていた。トレードデッドラインで守備のスペシャリスト、マックス・スタッシを獲得したことで実質ルクロイは解雇となった。スミスは打撃に定評のあるキャッチャーとしてエンゼルスに加入した。打率.251、OPS.710というそこそこの数字を残し、期待を遙かに上回るとまでは言えないが許容範囲ではあった。しかし脳震盪や手首の故障に苦しみプレータイムは増えなかった。スタッシは獲得直後に故障してシーズンを42打数3安打で終えた。トータルするとエンゼルスの捕手陣はOPS.638でメジャーでは25位に低迷した。(注:OPSは.700を切ると平均以下と考えられている)

現状

エンゼルスはジェイソン・カストロ(ツインズからFA)を獲得し、大部分の試合でプレーすると考えられている。32歳のカストロは守備力の高いキャッチャーで、フレーミング技術には特に定評がある。バッティングでは昨シーズンは79試合で打率.232、OPS.767だった(ただし左投手との対戦は40打数でOPS .347である)。キャリア通算ではOPS .703だ(左投手には .553)。カストロ左打ちなので、右打者に偏ったエンゼルス打線にバランスをもたらしてくれるだろう。スタッシは臀部の手術の影響で開幕には間に合わないかもしれないが、カストロのバックアップ(もしくは右打者なのでプラトゥーン・パートナー)としてかなりのプレータイムをもらえるかもしれない。エンゼルスとしてはスタッシの散々だった2019年の打撃が一過性のもので、2019年以前の打棒を取り戻してくれることを祈っている。それまでの彼のキャリアOPSは.713だった。

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控え選手層

エンゼルスはアンソニー・ベンブームを昨年獲得し、ルクロイ、スタッシ、スミスらの相次ぐ故障でプレータイムを与えられた。スタッシが開幕に間に合わない時はベンブームがロースターに入るだろう。結局のところ、それでは十分ではない。今後ウエーバーで誰か拾ったり、ベテランやマイナーリーガーとサインするなど選手層に厚みを持たせる動きがあっても驚きはない。

今後の補強の可能性

エンゼルスの将来の正捕手がファームで育っているようには見えない。Baseball America紙が丁度エンゼルスのプロスペクトのランキングを終えたところだが、トップ30に入るような捕手は一人もいない。1年契約の応急処置でまかない続けるか、来年冬にFAとなるJ.T・リアルミュートとの契約に大金を投じるなどの処置を講じなければ、キャッチャーのトップ・プロスペクトのトレードに動くかもしれない。

カージナルスには3人もの有力なキャッチャー・プロスペクトがいる。アンドリュー・クニザー、イヴァン・エレーラ、フリオ・ロドリゲスだ。一方でエンゼルスの外野は余剰気味なので、ドショウン・ノーレスかトレント・デヴォーらをキャッチャーと交換するかもしれない。

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