(戯れ言2)左対左を信奉する監督と仕事を失う左キラー

今年からワンポイントリリーフがメジャーでは禁止になった。登板した投手はその回を投げ切るか、最低でも3人の打者と対戦しなくてはならない。ルール改正を行った理由は試合時間短縮のためである。マウンドに監督がのっそりとやってきて投手の交代を告げる。そこでワイポイントの投手が出て来た場合、前後の投球練習や交代時間までを含めると、一人の打者との対戦を完了するのに6-7分もかかってしまう。これでは間延びして仕方がない。

左キラーの怨嗟

このルール改正で一番影響を受けるのが左打者専用のレフティーだ。「左キラー」とか英語で「LOOGY(left-handed one-out guy)」と呼ばれる人たちだが、彼らは職を失う危機に瀕している。

ダイヤモンドバックスの左腕マーク・ゼプチンスキー
「正直に言うよ。来年、僕の仕事に影響があるかもしれない。左打者ほど上手く右打者に投げられない僕のような投手たちにとって、仕事に影響があるかもしれない。左打者からアウトを取るのは本当に得意なんだ」

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アスレチックスからFAの左腕のライアン・バクター
「馬鹿げている。自分の戦い方を見つけるためにマイナーに10年いたんだ。ルールが変わったから、もう用はないってか」

なぜ左のワンポイントという投手が生まれたのか

そもそも右打者専用のワンポイントなど聞いたこともないのに、なぜ左打者専用のワンポイントが存在するのだろうか。

  1. 左打者に強打者が多い
  2. 左打者が多い理由は、左バッターは右バッターに比べると1塁までの距離が近く明らかに有利なので、生来の右利きでも子供の頃から左打ちにする選手が多いからだ。イチローや松井、大谷しかりだ。早くから訓練を積めば右利きが左打者になるのはさほど難しくない。
  3. 左打者は元々少数派の左投手と対戦した経験が少なく、右打者が右投手と対戦することと比べて得意、不得意が出やすい。

ということなのだろう。

左対左にこだわる監督たち

エンゼルスの監督だったマイク・ソーシアも相手に左投手が出てくると右の代打を送る、逆に相手が左打者だと左のワンポイントを送るという采配を頻繁に取った。その徹底ぶりはそこまでこだわる必要があるのかと疑問に思うほどだった。後任のオースマスも相手の先発が左とわかると左打ちの大谷はベンチ待機ということがよくあった。

実際には左打ちの選手でも「私は左投手を苦にしなかった」と言う人は結構いて、数字上でも左投手からの方が打っていたケースも多い。ところがそういう選手でも自分が指導者になると途端に「左対左」信奉者になってしまう。この「左対左」信奉者の監督が大多数であるため自然と左のワンポイントという職種が生まれたのだろう。

試合時間が延びることが観客動員の低下に繋がるという危機感からMLBはルール改正に踏み切ったわけだが、完全に禁止してしまうというのもどうかと思う。他に何かいい解決策はないものだろうか。

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管理人の考える超「迷案」

非現実的だが、いっそのこと1塁と3塁を入れ替えて、ベースランニングを時計回りにしてはどうか?

そもそも野球の走塁が時計と反対回りなのは何か明確な理由があるのだろうか?心臓が左にある人間は反時計回りの方が回転しやすいとか、右利きが多い人間はその方が早く走れるとか、地球の磁気のせいとかいろいろ説はあるらしいが、どれも説得力に欠ける。

現在はスタメンの半分以上が左打者というチームも少なくないが、もし走塁が時計回りになれば右打者が圧倒的に有利になるので、元々多数派の右利きが左打者に転向するということは起きないだろう。するとスタメン全員右打者ということが起きても何の不思議もない。投手も元々右利きが多いわけだから、右打者対策の右投手というのはほとんど意味がなくなる。そうすればワンポイントリリーフのような策は自然と減って試合時間も短縮されるだろう。

左利きの人はバッティングでの優位性は失われるが、右打者に転向すればいいし、守備では捕手、2塁、3塁、ショートには左投げの需要が高まるだろう(送球の際、1塁のある左方向へ投げるのに有利だから)。

そもそも右利きで生まれたプレーヤーの多くがムリヤリ左打ちに転向するスポーツなんて野球くらいのものだ。右利きで生まれたら右で打つのが自然であって、なぜ野球だけそんな不自然なことが蔓延しているのか一度考えてみて欲しい。

実現しそうもない「迷案」ではあるが、走塁の向きを逆にするだけで、試合時間が短くなり観客動員が増えるのなら試してみようという機運は出てくるかもしれない。それくらい常識にとらわれず柔軟に考えるという態度が大事だろう

現実的にはこんな策も

時計回り走塁は実現性はかなり低いが、ワンポイントリリーフに制限は付けないが、マウンドでの投球練習はなし、監督やキャッチャーは交代時にいちいちマウンドに行くのは禁止というルールにすれば、観客が退屈するほどには試合時間は延びないのではないだろうか。7、8、9回は監督やコーチはマウンドに行ってはいけない、投手を交代させる時は審判に交代を告げるだけとしたらいいんじゃないか?これならば実現不可能ではないと思う。

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