エンゼルス、ここまでの補強まとめ

今オフ最大のターゲットとされていたゲリット・コールを逃したエンゼルスだが、FA野手の目玉だったレンドーンを獲得し、コールを獲得できなかった場合のプランBへと速攻で舵を切った。

最優先課題の投手の補強はほとんど進んでいないのに、貴重な資金をいきなり野手につぎ込んでしまっていいのかという疑問はあるかもしれないが、市場にコールに匹敵する投手は残っていない以上、「資金は準備したのに誰にも投資できず、お金だけが余って戦力補強が進まなかった」という最悪のシナリオは避けたということだろう。いずれにしても投手補強の戦略はもう一度練り直すことになりそうだ。

取り急ぎシーズン終了からここまでのエンゼルスの補強についてまとめた。

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主な退団選手

コール・カルフーン(FA) 32歳 外野手 チームは年俸14ミリオンであと1年契約することも出来たが、逆に1ミリオンの違約金を払って契約を延長しないことを選んだ。好守を誇り長打力もあるが、ここ数年の打率低下を考えると14ミリオンという金額は高すぎるというのは妥当な判断で、後釜にアデルが控えていることも契約を見送った理由だろう。しかしここで見返りもなくFA放出するくらいならなぜ7月末にフラッグディールでトレードを画策しなかったのか、そっちの判断の方が疑問だ。
ケーレブ・コワート(FA) 27歳 内野手 2010年のエンゼルスのドラフト1位だが、メジャー昇格5年間で打率.176、本塁打6本と全く芽が出なかった。育て方が悪いのか、選手の才能を見る目がないのか・・・
ジャスティン・ボア(FA) 31歳 内野手 昨年フィリーズよりFAで加入。今年は前年の打率.227、本塁打20本、OPS .746よりさらに成績を落とし、出場52試合、打率.172、8本塁打、OPS .623で、シーズン大半をマイナーで過ごした。プーホルスの契約がなければもう少し出場機会を得られて結果も違っていたかもしれない。阪神が獲得したので日本での活躍が楽しみである。
ルイス・ガルシア(FA) 32歳 右投手(右) ホセ・アルバレスとのトレードでフィリーズより今シーズンから加入。主にリリーフで62イニング投げたものの、防御率4.35と目立った活躍は出来なかった。年齢からしても伸び代なしと判断されたのだろう。
ニック・トロピアーノ(FA) 29歳 右投手(右) 4年前に韓国系捕手ハンク・コンガーとのトレードでアストロズから加入。主に先発として投げたが、度重なる肩の故障もあって、通算11勝11敗、防御率4.51と平凡な成績で終わった。コンガーは3年前にすでにお払い箱になっているので、少しはマシだったということかも。
トレバー・ケーヒル(FA) 31歳 右投手(右) 昨年の3大失敗補強の一角。成績下降中の元エースだったがやっぱりダメだった。安物買いの銭失いの典型(年俸9Mは決して安くはないが)。
序盤は先発で炎上続き。チームのプレーオフ進出が絶望的になった夏場以降は敗戦処理で投げ続けた。アレンやハービーのように途中で投げ出さなかっただけ偉かったのかも。
パーカー・ブリッドウェル(FA) 28歳 右投手(右) エンゼルスをウェイブされたり拾われたりを繰り返し、別れ切れない腐れ縁のカップルのような関係が3年続いた。ケガもあって2019年は登板なし。健康状態に不安ということで見切られたのだろう。
ケヴァン・スミス(FA) 31歳 捕手 昨年オフにホワイトソックスからウェイブされたのを拾われた。2019年は67試合に出場したがWARは0.6でほとんど戦力的なプラスはなかった。マドン新監督は捕手の守備力を重視するタイプなので守備に難のあるスミスは居場所がなかったと言うことだろう。
ザック・コザート(トレード) 34歳 内野手 2年前にオールスターの看板をひっさげてレッズから3年37MでFA移籍。しかし2年間ケガばかりで印象的な活躍もなく、今年のWARは-0.7と完全なお荷物状態。あと1年12.7Mの契約が残っていたが、プロスペクト(2019年ドラフト1位のウィルソン内野手)を付ける代わりにSFジャイアンツに契約ごと引き取ってもらった。
いなくなって財政的に余裕ができたのはいいが、それにしても指名してわずか半年のドラフト1位をたかが12M程度の不良債権引き取りの対価としてもう差し出すのか?その程度の選手しか指名できなかったのか?そっちのほうが気になる。これでもし将来ウィルソンが大化けしたらコザートは疫病神すぎる。

主な新加入選手

ディラン・バンディ
(トレード)
27歳 投手(右) マイナー4選手との交換でオリオールズから加入。オリオールズでは5年間主に先発で投げ、38勝45敗、防御率4.67だが、ここ2年は15勝30敗、防御率5.13、被ホームラン70本と散々だ。しかし2019年のWARは2.3で、2017年からは毎年160イニング以上投げている。ボルチモアというヒッターズパークでチームもドアマット(最弱)だったので、防御率や勝敗などの数字は額面通りに受け取らなくてもよいかもしれないが、それでもいきなり大化けして八面六臂の活躍をするとは思えない。若いしイニングイーターとしてとりあえず頭数を揃えた感は否めない。
ちなみにバンディは2011年のドラフトでオリオールズから全体4位指名されたのだが、この年の全体1位はゲリット・コール(パイレーツ)、全体6位がレンドーン(ナショナルズ)だった。
アンソニー・レンドーン(FA) 29歳 内野手 コールを獲得できなかったエンゼルスは市場に同等の投手はもういないと判断するや、用意した資金を即座にレンドーンに突っ込んだ。
7年245Mで、単年ではトラウトに匹敵する大型契約だ。
ここ3年のOPSは0.937、0.909、1.010と安定した成績を残しており、2019年の34本塁打、126打点はいずれも自己最高。3塁の守備もゴールドグラブ賞レベルと高く評価されており、エンゼルスの永年の懸案だった3塁手がようやく埋まった。

レンドーンは活躍できるか?

コザートがそうだったが、キャリアハイの成績を残したばかりのFA選手と長期契約するのは高値でババを掴まされる可能性がある。レンドーンも2019年は出来すぎの気がしなくもない。かつてMVPを取ったヴラディミール・ゲレーロもエンゼルス1年目はナ・リーグからやってきたばかりでアジャストするのに苦労したと語っている。同じようにレンドーンもリーグが変わる2020年は今年と同等の成績を残せるとは考えない方がいいかもしれない。それでも過去3年安定した成績を残していることを考えると、昨年の3大ロートル補強(アレン、ケーヒル、ハービー)のような大失敗になる可能性は低いと思う。

コールとヤンキースの契約について

管理人はヤンキースが29歳のコールと結んだ9年324Mはかなりリスクが高いと思っている。いくら現在無双状態のコールとは言え37歳までの契約は長すぎる。35歳を過ぎれば今のような絶対的な投球ができる可能性はかなり低い。また投手はケガをしやすいし、トミー・ジョン手術にでもなれば全盛期の1-2年を棒に振ることも十分あり得る。

もちろんジャスティン・バーランダーやネルソン・クルーズのように30代後半になっても素晴らしい成績を残す選手はいるものの、それはむしろ例外中の例外と思った方が堅実なチーム運営ができるだろう。

それでもヤンキースは早いうちに1、2回ワールドシリーズを取れればいいと思っているのだろう。さすがにそこまでのリスクが取れるのはヤンキースだけだ。普通のチームはとてもついて行けない。

そんな金満ヤンキースと張り合ってあれ以上の金額をオファーするのはバカげている。エンゼルスは30歳のプーホルスに10年契約を差し出して痛い目を見ているしね。あんな値段を払ってまでコールに手を出さなくて良かったと思う日が来る可能性はかなり高いのではないだろうか。

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2件のコメント

  1. やはり投手陣の補強に対しては他の球団より後手に回りそうな気配ですね。
    球団はバンディを入れて、『はい、先発補強終わり!』って考えではないと思いますが、もしそうなったら2020年にローテで入る先発陣で6〜7イニングで活躍できそうな投手はヒーニー、バリア、キャニング、ペーニャ、バンディ、大谷っていったところでしょうか?
    一部報道ではエプラーGMはインディアンズのクルーバーの獲得に動いているとか。
    昨年は怪我で成績は良くないですが、まだまだ先発の一角として活躍できるはずです。
    ただクルーバーを獲得するんであれば、金銭面の保証と共に40人枠の若手(ワード、フレッチャー、サイスら)をインディアンズにトレードに出さないと納得しないのでは?

  2. ディラン・バンディの防御率は6点代ではなく4:67ですね。
    来年はおそらく田中よりちょいした位の成績でしょうか。
    更新楽しみにしてます。

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