MLB.com: トラウトを再びプレーオフに出すには(前編)

MLBのサイトにどうやったらエンゼルスが来年ポストシーズンに進出できるかを分析した記事があった。書いたのはMLBのアナリストである 氏だ。

要約するとエンゼルスが来年ポストシーズンに行くには今年よりも23勝の上積みが必要という主張で、そのためには何をすべきなのかが書いてある。

彼の思考のベースにはWAR(Wins Above Replacement)というセイバーメトリクスによる選手の貢献度を表す指標がある。WARとは簡単に言うと、その選手がいたおかげで何勝することが出来たかを示す数字だ。

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とても興味深い内容なので日本語訳を3回に分けて紹介したい。


Here’s a plan for getting Trout back to the playoffs

これがトラウトを再びプレーオフに出させるためのプランだ(前編)

素晴らしい能力にもかかわらず、マイク・トラウトはキャリアで一度しかポストシーズンに出たことがないが、10月のステージに彼が縁がないことは野球ファンにとっても悲しむべき事だ。

過去8年のフルシーズンのキャリアで毎年MVP投票の4位以内に入り、今年3度目のMVPに輝いたが、トラウトはMVP3度受賞以上の価値のある選手だ。トラウトは28歳のシーズンをこれから迎える時点で、すでに12人以上の殿堂入り選手よりも価値があり、史上最高のプレーヤーかどうかが議論される途上にある。チームが勝つために彼が出来ることはほとんど全てやってきたが、ポストシーズンにはわずか3試合出たことがあるだけで、それは2014年にさかのぼる。2015年以降チームが勝ち越したシーズンすらない。

トラウトはFA選手をリクルートする準備も出来ている

チームはこれまで良い状態ではなかったし、現在はそれ以下である。トラウトは素晴らしい選手だが、永遠にそのレベルでプレーできるわけではない。チームはどこへ向かおうとしているのだろうか?

最高のプレーヤーを最高の舞台へ送るにはどうすればいいのか?

チームは何をすべきだろうか?別の言い方をすれば、どうやって最高の野球選手をもっとも結果が意味を持つ舞台へ連れて行けるだろうか?
トラウトもいろいろ考えている。当たり前だが。

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マイク・トラウト「チームが大補強したという電話を待ち続けているさ。僕はプレーオフに出たい」

チームのために言っておくと、エンゼルスはそのために何かしらのプランがあると報じられている。本気でタイトルを取る気がなかったらジョー・マドンを新監督に据えるなんて事はないし、契約最終年のビリー・エプラーGMはやる気満々だ。加えてオーナーのアルトゥロ・モレノが「来年はペイロールをアップさせる」と言ったことはハッキリと記録されている。これらはグッドニュースだし、歓迎すべきニュースである。エンゼルスは2002年にワールドシリーズを勝ってから17年間連続で毎年300万人以上を動員してきた。

勝つためには何勝の上積みが必要なのか?

悪いニュースはあまりにも道が遠いことだ。2019年72勝90敗だったエンゼルスだが、タイラー・スキャッグスを失ったことでさらに計り知れないマイナスの影響があることは間違いないし、平均以下の戦力しかないことを示す数字が並ぶ。総得失点は99点のマイナスで、72勝90敗という成績からは当然の数字だ。WAR(Wins Above Replacement)の観点から行くと2019年のエンゼルスは72~73勝のチームであったが、実際エンゼルスはその通りの72勝だった。

問題はアストロズが107勝もしたことで、エンゼルスには35ゲーム差もつけた。107勝もするチームと競うことは想定しづらいので、少々目標を下げよう。ナショナルズがそうだったように、ワイルドカード狙いならまだ可能性はある。2019年、A’sとレイズがそれぞれ97勝と96勝でワイルドカードだったが、その前年はヤンキースとA’sが100勝と97勝でワイルドカードだった。それでも72勝からにはまだまだ大きなギャップがある。

ちょっと現実的になって、95勝を目標にしようじゃないか。2019年の場合はそれでも十分ではなかったが、少なくとも議論にはなるし、過去10年間で一度はエンゼルスも達成している数字だ。それでも23勝の上積みというのはわずか一冬で達成するにはあまりに大きな数字ではあるが、過去10年で90敗したチームが翌年プレーオフに出たケースは8回ある(最近では2018年にブレーブスが前年の90敗から90勝して地区優勝したし、またその前年には59勝だったツインズが85勝してアリーグのワイルドカードになっている)。

つまり23勝は不可能ではないが、現実にできることを考える必要がある。40歳のアルバート・プーホルスを放出したくなるかもしれないが(彼の過去3年のWARは-2.6で、メジャーで下から4番目)、おそらくそれは実現しない。文字通りFA選手全員と契約して2020年は400ミリオンの総年俸にする、なんてのも起きっこない。

選手の獲得にお金を使うことは疑いようもなく良いことではあるが、昨冬の悲惨なベテランの獲得のようなバカなことはやってはいけない。マット・ハーヴィー、コディ・アレン、トレバー・ケーヒル、ジャスティン・ボーア、ジョナサン・ルクロイ、彼らには総額34ミリオンかかったが、ルクロイとボーアは二人で打率.215、出塁率.290、長打率.368、ハーヴィー、アレン、ケーヒルのトータルの防御率は6.37だった。

2019年のペイロールは約160ミリオンで、それよりは増えるだろうが、いくらくらいになるのかはわからない。調停にかかる部分は増額するだろうが、2020年のカルフーンのオプションを破棄したことで、だいたい現状で148ミリオンくらいだと思われまだ余裕はある。

FA選手に全てを頼るわけにはいかない。どうやってあと23勝を稼げ出すか考えなくてはならない。エンゼルスがそれを見つけることが結局トラウトをプレーオフに送り出すことになるのではないだろうか? まずまずの補強を少しに、最高のシナリオも少々。実際できることはたくさんあるのだ。

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