MLB.com: トラウトを再びプレーオフに出すには(中編)

前編よりの続き

23勝への道

1) トラウトが年間を通して健康であること(+1勝)

全てがうまく回らないとこれはうまくいかない。トラウトは過去3年、ケガのために欠場している。もし2020年がパーフェクトならば、2013~2016年のようにトラウトは155試合以上出場できるだろう。2016年トラウトはケガなく過ごしWAR9.7をあげた。2019年は134試合でWAR8.6だった。つまり1勝分がここでできる。トラウトがよければさらに勝てるだろう。

2)ジャスティン・アップトンとアンドレルトン・シモンズの復調(+4勝)

Fangraphサイトの2020年予想を見ると、シモンズとアップトンの2人で5勝できるとある。これは2人がそこそこ復活するというのが理由となっている。完全復調ではない。2017年はこの2人で10勝分の価値があり、2018年は8.5勝分だったのに、2019年は1.5勝分しかなかった。ケガの影響でシモンズは足首の故障から103試合、アップトンはつま先とヒザのケガで63試合しか出られず、彼らのパフォーマンスレベルは通常よりも遙かに低いものだった。

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アップトンは今年「通常モードのオフ」を過ごしていると報じられており、2019年以前は、球界でももっとも安定し、ケガに強いプレーヤーの1人だったということは注目に値する。8年連続で600打席以上に立ち、そのうち7年は20ホーマー以上を打っている。それに足のトラブルに悩まされたが、アップトンはまだ32歳、シモンズも30歳である。彼らが復調してくると予想するのはもっともなことだが、おそらくベストのシーズンというわけにはいかないだろう。楽観的ではあるがそれが落としどころというものだろう。

3)ゲリット・コールと契約(+7勝)

ま、当然だ。

エプラーは「2人の先発投手と契約するつもりだ」と言ってきた。エプラーは最低限それをやる必要があるだろう。2019年エンゼルスのローテーション投手の防御率は5.64で、メジャーで下から2番目だった。現在のエンゼルスの先発の選手層チャートは良い順でヒーニー、バリア、キャニングが並んでいるが、その3人でも防御率5.27なのだ。今年のエンゼルスは1919年のフィリーズ以来となる、先発で20試合以上投げた投手が誰もいないシーズンだった。まさに100年ぶりの珍事だ。

中途半端にやっても仕方がない。オレンジカウンティ出身の現在最強のスターターと契約できなければ23勝上積みなどほとんど不可能に見える。コールが来なければ、それ以外の努力も水泡に帰す。

Fangraphサイトによると2020年のコールはWAR6.5で、契約には7年242ミリオンが必要と予想されており、年換算するとエンゼルスの今冬の資金のほぼ半分か、おそらくそれ以上になる。それでも価値がある。

しかし、まだここまでで12勝しか上積みできてない。

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4) ダラス・カイケルと契約(+3勝)

エンゼルスがコールとザック・ウィーラーの2人と契約する可能性は噂としてささやかれているが、そうなるとオフの資金のほとんどを食ってしまうので実現しそうにない。しかし先発が必要なのは事実。リュ・ヒョンジンはハイリスク、ハイリターン案件かもしれないので、別の道を行ってみよう。ダラス・カイケルはこれ以上の伸び代はないだろうが、リーグ平均かそれをちょっと上回る内容の180イニングを投げてくれると信用するに足る。100年ぶりに20試合投げた先発がいないチームだったということを思い出してくれ。正解だろう?

加えてカイケルがフィットする特別な理由もある。カイケルはグラウンドボーラーで強固な内野守備陣を必要とする。アメリカンリーグで、エンゼルスよりもゴロに対する内野守備の良かったチームはなかったのだ。しかもシモンズがシーズンの半分を欠場したというのに。Fangraphサイトではカイケルは3年45ミリオンと予想している。それならエンゼルスは払える(タイガースのマット・ボイドかダイヤモンドバックスのロビー・レイをトレードで獲得することもできるかもしれないが)。

5) ピークのショーヘイ・オータニを取り戻す・・・投手でも野手でも(+4勝)

今シーズン全体をDHで過ごしたオータニは2020年にマウンドに戻ってくるだろう。彼がどのようにプレーするのか予想するのは難しいが。エプラーは「オータニは1週間に1度登板し、3~4回DHで出る。ローテーションは6人で回すことになるだろう」と言っていた。

2018年にケガをした後に、彼の将来についておおざっぱな見通しを立てたことがあるが、その時オータニが仮に健康体で、2018年に二刀流で最後まで働けばWAR6.0のペースだっただろうと言った。2020年に二刀流で働けばやはりWAR6.0は行くだろう。2019年バッターのみでWAR2.0だったので(それだけでもエリート級の選手よりもさらに良い成績なのだが)そこで4勝上積みできる。ヒジとヒザの手術からカムバックする選手、しかもまだマウンドに上がってもいない選手には過大な期待であるが、ここは単に予想ということで。

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