スティーブ・バートマン事件を思い出させる結果に

二転三転する面白い試合だった。試合を決めたのが全く打てなかったカワートの満塁ホームランというだけでもドラマチックだが、何よりもかのスティーブ・バートマン事件(後述)を思い出させるA’sファンのファウルボール捕球妨害が印象に残る試合だった。

またまた打たれたベドローシアン

試合は初回にトラウトの35号ソロでエンゼルスが先制するも、4回裏にリリーフで出たベドローシアンがA’sの連打を浴び、あっという間に1-4とリードされる。ベドローシアンは今年も安定しない1年だった。抑えたかと思えば打たれ、打たれたかと思えば抑える。2010年のエンゼルスのドラフト1巡目指名(全体29巡目)なのだが、ずーっと一流半から抜け出せない。来年も中途半端なポジションになりそうだ。

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まさかの観客による捕球妨害

3点を追いかけるエンゼルス。6回表、四球とアップトン、大谷の連打で1死満塁のチャンス。ここでシモンズは初球をライトのファウルゾーンへフライを打ち上げる。A’sの右翼手ピスコティはフェンスギリギリでキャッチできそうに見えたが、なんとスタンドの女性がグローブを差し出してこのボールをキャッチしてしまった(最後にはグローブからこぼれ落ちてしまったのだが)。A’sは審判に抗議してチャレンジしたが、結局ただのファウルとなり、打ち直しのシモンズは今度はセンターへ2点タイムリーを放った。

貧打のカワートが起死回生の一発

さらに死球を挟んでカワートが右中間へ今シーズン第1号のグランドスラムを叩き込んだ。ここまで打率わずか1割3分のカワート。他にまともな選手いないのか?なぜ使う?と思っていたカワートがホームランとは驚きだ。カワートは次の打席でも中越えの三塁打を放ちヒーローになった。このカワートもベドローシアンと同じく2010年ドラフト1巡目組。しかもベドローシアンよりも上位の全体18位でエンゼルスに指名されたのだ。

豊作だった2010年ドラフト

2010年ドラフトはナショナルズに全体1位で指名されたブライス・ハーパーが最大の目玉だったが、実はエンゼルスは1巡目に3人も指名できた年だった。しかし18位のカワート、29位のベドローシアンは今でもまともな戦力にならず、3人目(全体30位)のシェビー・クラークに至ってはとうに球界から去っている。この後には全体38位でブルージェイズに指名されたノア・シンダーガード(2012年にメッツに移籍)、同272位でメッツに指名されたジェイコブ・デグロムと言った現在球界を席巻するメッツの2大エースも残っていたのに、全くロクでもない選手ばかり指名したものだ。エンゼルスの選手を見る目がないのか、メッツが選手を育てるのが上手なのか・・・

結局カワートの満塁ホームランが大きくものを言って、この回一挙6点を奪ったエンゼルスがそのまま勝ちを収めた。ちなみに5番DHの大谷は2打数1安打、2四球と3度も出塁した。

退場となった女性ファン

6回に捕球妨害をした女性ファンはこのイニングの間中テレビが何度も写しだし、妨害後もけろっとした顔でスタンドに座っていたが、イニング終了後に係員から退場を言い渡されてしまった。

幸い、エンゼルスは消化ゲーム、A’sもワイルドカード2位という順位がほぼ決定しており、勝敗が大きな意味を持たないためバートマン事件のような悲惨なことにはならないと思うが、もし自分が観戦して、最前列近くに座ることがあったら、むやみにファウルボールを取りに行くのは慎まないといけないなと思わされたシーンだった。

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スティーブ・バートマン事件

2003年10月14日に行われたMLBナ・リーグチャンピオンシップ・シリーズ第6戦の8回表に起こったシカゴ・カブスファンによるファウルフライの捕球妨害事件。その直後、リーグ優勝まであとアウト5つに迫っていたシカゴ・カブスが8失点を喫してフロリダ・マーリンズに逆転負けした。

この時、妨害した男の顔がテレビ画面に大写しにされ、ニュースなどでも何度も繰り返して報道されたため、その男がシカゴ郊外に住むスティーブ・バートマン(Steve Bartman)という26歳の青年であることが、試合後にインターネット上で特定された。

そしてカブスは翌日の第7戦も敗れて58年ぶりのワールドシリーズ進出を逃したことで、スティーブ・バートマンはメディアやネットで非難の集中豪雨を浴び、転居、離職等を余儀なくされるほどの大事件となった。

バートマン事件の映像

 

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