エンゼルスの前半戦を振り返る(2) 投手陣

今度は前半のエンゼルスの投手成績を振り返ってみよう。ここまで97試合を消化して、49勝48敗だ。

まず投手陣全体としてはチーム防御率3.81でメジャー30球団中9位とそれほど悪くはない。奪三振数も877で5位(平均は818)である。

一方で打たれたホームランは125本とメジャー4位の多さで、平均の109本を大きく上回っている。

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長い回を投げられない先発投手陣

次に先発と救援と分けてみていこう。故障者が続出した割には先発の成績はそれほど悪くない。先発投手の防御率は3.81。これは30球団中9位で、メジャー平均の4.21よりもかなりいい。

しかし、クオリティ・スタート数(6回3失点以下)は36試合しかなく、メジャー22位である(平均は41試合)。

また、先発が平均何イニング投げたか(I/GS)は、メジャー26位タイの5.2イニング(平均は5.5イニング)。それに先発が80球未満で降板した試合が29試合もあり、メジャー2位タイの多さである(平均は18試合)。これは先発が早い回でノックアウトされて降板するというケースもあるが、エンゼルスの場合、妙に先発を早く引っ込めるマイク・ソーシアの投手起用法が大きいと思われる。

つまり、エンゼルスの先発は割と相手打線を抑えてはいるが、球数が少ないうちに交代させられており、長い回を投げることが出来ていないという現状が浮かび上がってくる。

先発に比べると見劣りする救援投手陣

次に救援投手陣を見ていこう。まず97試合で延べ何人の救援投手を使ったかだが、エンゼルスは342人でメジャー2位の多さである。先発が早く引っ込めば当然リリーフに出る投手は増える。ちなみにメジャー平均は312人だ。

次に救援陣の防御率は先発陣と全く同じ3.81(メジャー14位)。ただし短いイニングしか投げない救援投手の防御率は先発よりも良くなるのが普通だ。救援投手の防御率が2点台のチームも3チームある(ヤンキース、アストロズ、ダイヤモンドバックス)。つまり防御率が先発陣と同じというのは先発に比べて見劣りするということだ。

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そのことは救援投手の被打率が.252でメジャー18位(平均は.244)とメジャー平均よりも打たれていることからもわかる。

そしてセーブ失敗が17度もあり(26位タイ)、セーブ機会に対する成功率は56.4%しかない(28位)。抑えの良いチームは80%以上成功しているのでこの差は大きい。

野戦病院と化したエンゼルス投手陣

投手陣が振るわない最大の問題は故障者が続出したことだ。オールスター休みの現在、40人ロースターの選手で故障者リスト(DL)に何と16人も入っており、そのうち10人が投手である。大谷も投手としては使えないので実質11人で、今シーズン絶望が判明している投手も7人いる。

DL入り投手 (DLに入った日)(要因、復帰時期)
Garrett Richards (July 12, 2018)(トミー・ジョン、今シーズン絶望)
Matt Shoemaker (July 08, 2018)(前腕痛、復帰時期未定)
J.C. Ramirez (May 04, 2018)(トミー・ジョン、今シーズン絶望)
Nick Tropeano (July 10, 2018)(右肩痛、7月末には復帰見込み)
Blake Wood (June 12, 2018)(トミー・ジョン、今シーズン絶望)
Jake Jewell (July 06, 2018) (腓骨骨折、今シーズン絶望)
Jim Johnson (June 15, 2018)(腰椎捻挫、復帰時期未定)
John Lamb (June 30, 2018)(トミー・ジョン、今シーズン絶望)
Alex Meyer (February 21, 2018)(右肩痛手術、今シーズン絶望)
Keynan Middleton (May 20, 2018)(トミー・ジョン、今シーズン絶望)
大谷翔平 (右ヒジ痛、復帰時期未定)

開幕前にローテーション候補だった、リチャーズ、シューメーカー、ラミレスの3人が相次いで離脱し、DL入りはしていないものの大谷も投げられない現状では、ローテーションは当初計画に比べると破綻状態と言わざるを得ない。救援陣も最も信頼度が高くクローザー候補だったミドルトンとウッドがトミー・ジョン手術で飛車角落ちの状態だ。

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