相変わらず投打に調子の悪いエンゼルス。月曜日の試合も、先発スカッグスは満塁ホームランを打たれるは、ソーシアとマルドナドはストライク/ボールの判定に文句を言って退場させられるは、ストレスのたまる試合だった。トラウトのメジャー単独トップの18号ホーマーだけが唯一の救い。
打線で当たっているのはシモンズとトラウトだけ。アップトン、プーホルス、マルドナドはちょぼちょぼで、あとは不振の打者が並ぶ。打率もさることながら、このところの打てないぶりは目を覆うばかりで、各打者の成績は
- バルブエナ 21打数0安打
- マルテ 15打数1安打
- キンスラー 31打数2安打
- カルフーン 24打数2安打
- ヤング 20打数3安打
- コザート 15打数3安打
ちなみに大谷もこのところ19打数3安打と結果が出ていない。誰を出しても打てないのでは得点が奪えないわけだ。
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ソーシアとマルドナドはストライク/ボールの判定で退場するとは最悪だ。野球界には反対する人が多いけれど、ストライク/ボールの判定はセンサーとコンピューターに任せるべきだろう。Statcastでボールの回転数とか打球の角度とか計るのなんて後回しでいいからさ。今後もスポーツの世界でIT化が加速するのは確実なので、ストライク/ボールの判定を機械にやらせるのは時間の問題だ。いったん機械化されて正確な判定が当たり前になれば、もう後戻りすることはできない。そうなれば「審判のクセも競技の一部」なんてのは懐古趣味でしかなくなるはずだ。
ちなみに、きわどいコースのボールをストライクと言わせる捕手のキャッチング技術を「フレーミング」と呼ぶ。もちろんフレーミングの上手いキャッチャーは優秀なのだが、どうもおかしな方向へ血道を上げている気がする。機械で判定する時代が来れば「そんな技術もあったなあ」と笑い話になるだろう。
また、エンゼルスの先発の一翼として期待されたマット・シューメーカー投手だが、前腕部の故障で10日間の故障者リストに入っていた。しかし思うように回復せず、昨日60日間の故障者リストへ移行することが発表された。つまり回復の見込みが立たないということで、エンゼルスにとっては悪いニュースだ。
なお、地元紙OC Registerではソーシア監督のインタビューを交え、次回の大谷の出場はタイガースとの4連戦の第3戦(水曜日)の先発投手と報じている。Pencil in というのは面白い表現だ。マイク・ソーシアは日本でも有名になった力を入れた投球を意味する「フル・ゴリラ」など面白い表現を使う。日本語訳を紹介しよう。
Ohtani ‘penciled’ in for Wednesday pitching start
(オータニは水曜日の先発が予定されている)
(Pencil inは鉛筆で予定表に書き込むということで、「仮の予定」の意)
マイク・ソーシアがしばしば使うフレーズを使えば、ショーヘイ・オータニは「投手用の帽子をかぶる」。
オータニは月曜日の試合前に全力の投球練習を行った。試合後、チーム公式コメントは火曜日まではないだろうが、ソーシアは「オータニは水曜日の先発がPencil inされている」と語った。
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オータニは日曜日のニューヨークでの先発が想定されていたが、エンゼルスは「労力管理」との理由で、何日か予定を後ろへずらすことにした。オータニは自分の前回投球でシーズン最多の110球投げたことが関係しているかもしれないと語った。
一方で、月曜日の試合には出場しなかった大谷だが、それまで6試合連続でDHを務め、打席で多大な仕事を行ってきた。
ソーシアによると、月曜日のラインアップからオータニを外すことは「非常に多くの要素」を考えた末のことだと語った。デトロイト・タイガースの先発が左腕のマット・ボイドだったこともその理由の一つだっただろう。これまでオータニが健康で、出場可能にもかかわらず試合を外れたのは相手がいずれも左腕の時だった。
週末のニューヨークでの3連戦で、オータニは9打数ノーヒット、4四球だった。しかし、ソーシアは打席の内容は関係ないとも言っている。
ソーシア「彼のプロセスはとてもいい。四球も選んでいた。ボールもハードにヒットしていた。この間よくやってきた。6日続けて打席に立つのは(メジャーで)初めての経験だった。どの打席も内容はよかったと思う」
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