辛口寸評:プホルス、3000本安打おめでとう

残念ながらホームで3000本安打を達成できなかったプホルス。最近割と打撃の調子はいいので敵地シアトルでの達成は間違いないだろう。

しかし、日本人としてはプホルスの3000本安打よりも、イチローが今季出場しない、フロントメンバーとして生涯契約、来年以降は出場の可能性ありとその衝撃が大きかった。一体これは引退とどう違うのだろうか?これについては稿を改めたいと思う。

とにかく、せっかく大谷の先発がシアトルで回って来るというのに、「大谷対イチロー」という対決が消滅してしまったのは残念でならない。マリナーズはせめてあと3日待つ訳には行かなかったのだろうか。大谷との対決を引退の花道にってカッコいいではないか。千代の富士が貴乃花に負けて引退した時みたいで。

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エンゼルスの先発はリチャーズ。前回のヤンキース戦で2回持たずに10点を取られてしまい、一気に防御率が4.88まで悪化してしまった。今日はその借りを返したいところだ。

しかしこの試合はプホルスの打席にフォーカスが集まりすぎて、試合展開や勝敗が二の次になってしまうという可笑しな雰囲気となった。

そのプホルス、第1打席は痛烈なショートへのライナー。やはり打撃の調子は悪くない。今日中に出るのは間違いない気がする。第2打席はフォアボールで場内大ブーイング。シアトルのファンにしても敵だろうが自分の眼で3000本安打を見たいという気持ちは同じだ。

そして5回2死で回ってきた第3打席、外角球を合わせた打球はつまりながらもライト前へ落ちる。あまり美しいヒットではないが、ついに3000本達成だ。ここで試合は止まり、エンゼルスのベンチからチームメートが駆け寄り祝福する。ネクストバッターズサークルにいた大谷も控えめながらプホルスに抱きついた。入団1年目でこんな記念碑的記録に立ち会えるとは大谷にとっても感無量だろう。大谷は二刀流を貫く限り、3000本安打は到底不可能だろうが、ノーヒッター&3打席連続ホームランとかファンの記憶に残る偉業をやってくれそうな気がする。

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そのまま試合は3000本安打の余韻を残しながら淡々と進み、結局エンゼルスは5-0で完封勝利。4連勝を飾った。

大谷は4試合連続で5番DHで出場し、4打数2安打、1四球、1打点。連夜の2安打で打率はまた上がって.339となった。打撃内容は相変わらずいい。そろそろホームランが見たいところだが、今日は明日の先発を控えてお休みだろう。

そしてソーシアにお決まりの「もうちょっと先発引っ張れよ」のツッコミが入る。リチャーズは6回2死を取ったところで降板。球数は88球だ。別にピンチに陥ったわけでもないのになぜこの回を最後まで投げさせないのだ?私はこの球数なら十分8回まで行けると思っていた。結局アンダーソンに4アウトリリーフさせ、9回はジョンソンが締めた。アンダーソンはミドルトンがいない今、ブルペンの切り札的な存在なのだが彼にイニングをまたいで投げさせる局面だっただろうか?

さてプホルスの話題に戻るが、私はプホルスがデビューした2001年の9月にカージナルス本拠地のブッシュ・スタジアムで彼の試合を直接見る機会があった。観戦していたら、隣りに座っていた見知らぬアメリカ人が「彼はスゴイ男だよ。よく見ておきな」と言ってプホルスのベースボールカードをプレゼントしてくれた(しかしそのカードは行方不明になってしまった)。

テレビでは早速3000本安打までの彼の軌跡を特集しているが、とにかく若い頃のプホルスの打撃の安定感とスイングスピードの速さは凄まじいものがある。エンゼルスに来てからの彼はやはりスイングスピードが落ち、以前ほどボールを引きつけて打つことが難しくなっている。そのため抜いたボールに泳いでバットを当てるだけという打撃が増えてしまった。右方向へも強い打球が打てない。そういう意味では今日の3000本目のヒットは現在の彼を象徴している打球だろう。打撃の上手さは健在なので、それを何とかヒットゾーンに持っていけるという意味でも。

プホルス・ハイライト(11分)

 

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