OC Register紙:加熱する日本人による大谷フィーバーを追う(動画あり)

現地4月11日、地元紙Orange County Registerはスポーツ面ではなく、一面トップでアメリカでも加熱する大谷選手のフィーバーぶりを取り上げた。確かに日曜日のエンゼルスタジアムに集まった日本人の数は半端ではなかった。同紙は日本や全米から集まった日本人ファンへのインタビューを交えて報道しており、アメリカ人も大谷選手を取り巻く熱狂ぶりに大きな関心を持っていることがうかがえる。電子版では日本人ファンへのインタビューの動画もある。日本語訳を紹介したい。

FEVER PITCH
(熱狂を呼ぶ投球)

日本ではショーヘイ・オータニはアメリカにおけるドナルド・トランプと同じくらいに新鮮で壮大なストーリーなのだろうか?おそらくトランプよりもはるかに壮大だろう。

テレビのニュースを見るか日本の新聞を広げれば、打っては3試合連続ホームランを打ち、投げては7回をほぼパーフェクトに抑えたエンゼルスの二刀流ニュースターの映像と話題であふれている。今週、日本で最も取り上げられたアメリカ人はトランプではない。それはベーブ・ルースだ。

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日本の総人口1億2700万人の相当の人が早起きしてエンゼルスの生中継を見ており、それは朝5時前からであることもしばしばだ。

日本第2の都市、大阪の郊外から南カリフォルニアに来たというカズマ・ヤノは「誰もが熱狂している。オータニフィーバーはとどまるところを知らない。人々が朝イチで口にすることは、『今日のオータニは?』だ」と語る。

その熱狂はエンゼルスタジアムでも起こっている。シーズンに突入して1週間と数日だが、オータニがこのままのプレーを続けたら「オータニマニア」が現れるかもしれない。日本人のファンはオータニのTシャツやユニフォームを着て盛り上がっている。

日曜日、オータニがホームで投手デビューした日、これらのファンでエンゼルスタジアムはデーゲームとしては過去20年で最高の大観衆で埋まった。

エンゼルスのダッグアウト上の席では日本語で応援する一団が陣取って日の丸を振り、日本語で書かれたボードを掲げていたが、そこには「ゴー、オータニ」とか「ショータイム」「LOVE 17(オータニの背番号)」などと書かれていたようだ。


長年地元でエンゼルスファンだというアリッサ・ガーベルさんはこの騒動は大歓迎だと言い「この熱狂は普通じゃないわ」と付け加えた。そして2002年のワールドシリーズを思い出すと言う。「野球を通じて他の国の文化に触れられるのはステキだわ。日本ではもっとすごい事になっているらしいわね」

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エンゼルスもこのフィーバーは望むところだ。スタジアムのチームストアにはオータニ・コーナーを設置し、ペナント、タオル、帽子などが売られている。

大阪から来たヤノはオータニが日曜日に投げると家で知って、ネットでチケットを買った。ロサンゼルスへの5日間の出張の初日にスーツケースを抱えて空港から球場へのシャトルに飛び乗った。

ヤノ「仕事は半分くらいですね。なぜならオータニを見るのが主目的だったから」と笑い、日ハム時代のオータニのユニフォームを身にまとった。

「私は今日のチケットしか買ってないんだ。一人で見るつもりだしね。でも試合が終わったらもっと見たくなるだろうね」

ヤノがそう言ったのはオータニがこの日の投球をする前のことなのだ。繰り返すが、その日オータニは7回までノーヒッターを続け、12三振を奪い6対1でアスレチックスに勝利した。

トランプがアメリカの政治的なニュースを独占したように、オータニも日本のメディアの話題をかっさらっているが、両者には大きな違いがある。

オータニが日ハムでルーキーだった2013年からスポーツニッポンで取材を続けてきたナオユキ・ヤナギハラ氏は「オータニを嫌いな人に会ったことがない」と言う。

ヤナギハラは、オータニを追いかけるため今シーズンからロサンゼルスに滞在している約20人の日本人記者の一人だ。

オータニが誰とデートしたとか(そんな話はほとんど聞こえて来ないが)どんな食べ物が好みだとか(クレープが好きらしい)、日本は彼の話題であふれている。

日本人にはオータニの才能とルックス同様に、その謙虚さと野球だけに集中するところがたまらなく好ましく思えるのだ。オータニがメジャーで二刀流のスーパースターになれるかどうかとかは大した問題ではないのだ。

USCで学ぶ日本からの留学生ヒデミ・エグチ(19歳)は「彼はとても素直。コメントからわかるわ」と言った。

日曜日、彼女はLAに住む二人の日本人の友人とエンゼルスタジアムにやってきた。Uberを使って60ドルかかったという。「自分の住んでいるこんな近くに来てくれるなんてとってもハッピーだわ。日本にいる姉がとっても羨ましがってるわ」

トモキ・カメヤマはデトロイトに住んでいるが、妻と3人の子供とともにロサンゼルスに休暇でやってきた。野球を見ることも目的に入っている。本当はドジャースのチケットを持っていたのだが、4月1日にオークランドでオータニが投手デビューすると聞き、予定を変更してロサンゼルスからオークランドまで6時間ドライブしてエンゼルスの試合を見に行った。

その2日後、彼らはアナハイムに戻り、オータニのホームでのDHデビューを見た。その試合でもオータニのベーブ・ルース週間は続き、第1号ホームランを打った。

カメヤマ「オータニは投打の両方で最高のレベルにいる」

カズト・ソエジマは1週間の南カリフォルニアでの休暇中に日曜日の試合に来た。目的の一部はゴルフで(名門コースのトーリー・パインズで数ラウンドして、マスターズをテレビ観戦)、オータニも目的に入っていた。

ソエジマと友人達はオータニが日曜日に投げると聞き、即座にチケットを買った。彼らはマスターズの最終日を見るのはあきらめ、1時間以上ドライブしてアナハイムにやってくると3塁側の内野席に陣取った。

ソエジマ「これは一生に一度の経験だと思ってね」

日本の外務省の発表ではロサンゼルス近郊には7万人以上の日本人がいると言う。

また、この日オータニの試合を見に来た日本人は世界中から集まった。

しかし夏が近づき日本の学校が夏休みに入ると、日本人家族は長い休みを取りエンゼルスタジアムも混み合うだろう。

日本の旅行代理店はすでにエンゼルスの試合を見るパックツアーを売り出している。

最初の大波は4月末から5月初めの日本で祝日が固まるゴールデンウィークだろう。その週はエンゼルスはヤンキースなどと試合が組まれている。

アーバインの日本企業で働くレイコ・イエダは3人の同僚日本人と日曜日の試合に来ていた。 オータニが素晴らしいピッチングをした時、27歳の彼女はオータニに共感を覚えると言う。「自分が高校生の時から、アメリカに来て働くのが夢だったんです」。オータニが同じ事を夢見ていたのは周知の事だ。「私もその夢をかなえて、ここに来たのは3カ月前のことだったんです。オータニさんと同じ頃ですね」

オータニが成功するのを見ると「自分も一生懸命働こうという気持ちになるんです」

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