USA Today紙:プホルスが大谷二刀流の助けになる

現地3月4日、全米で発行される大手新聞USA Today紙はエンゼルスのレジェンド、アルバート・プホルス選手にインタビューを行った記事を掲載した。

大谷が二刀流でDHとしてどれくらいの打席に立てるかはプホルスの健康次第、つまり昨年わずか6試合しかつかなかった一塁の守備にどれくらいつけるかがカギになると報じた。幸い、今年のプホルスは久しぶりの健康なオフを過ごし、トレーニングを十分積んで、体重も7~8Kg絞ってキャンプに現れた。

プホルスが大谷の強力な援軍になるか、それともDH専任に逆戻りして大谷とDHの座を争う存在になるのか、大谷の二刀流成功のキーポイントになるかもしれない。日本語訳を紹介したい。

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As Shohei Ohtani attempts to make history, a hand from Albert Pujols would help

(ショーヘイ・オータニが歴史を作ろうとしている時、アルバート・プホルスは救いの手となるだろう)

 

過去99年行われなかったことをエンゼルスはどのようにすればいいか模索し続けている。

ショーヘイ・オータニは過去にベーブ・ルースしかなしえなかったことをやろうとしており、それは6日ごとに先発し、残りの日の大半はDHとしてラインアップされると言うことだ。彼はそれを日本ではやってきたし、現在メジャーでやろうとしている。

そのためにピッチングのルーティンとバッティング練習をやり繰りしようとしているが、それには不確定要素がある。

将来の殿堂入り選手がクラブハウスにいる。

その男はオータニと同じ23歳のとき、打率.359、ホームラン43本、124打点をあげ、212安打、51二塁打、137得点はリーグ首位の数字だった。

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その男の名はアルバート・プホルス、現在38歳である。

もしオータニが投球しない日にエンゼルスのDHを打つとすれば、プホルスは1塁を守る必要がある。過去2年エンゼルスの主要なDHだったプホルスが2017年に1塁を守ったのは6試合のみ、その前年でも28試合だけだった。

USA Todayにプホルスが語ってくれた「何がどうなるのかわからない。誰もそのことについては話してくれない。全体のプランについて何も聞いていないんだ。わかっていることは、ここに来たらユニフォームを着てプレーをすることが自分の仕事ということ。チームが自分に何を求めるのかはこれから明らかになるだろう」

誰もプホルスに詳細なことを告げていない理由は、おそらくエンゼルス自身もどうすべきか確信を持っていないからだろうし、プホルス自身もオータニを使いこなすには変化が必要だとわかっている。

プホルスは週に3回か4回は一塁を守るだろうが、それは年間約100試合で、2014年以来のことになる。エンゼルスはプホルスをDH専任にすることはできないだろう。

プホルス「私は毎年一塁を守れるように準備している。だから一塁を守ることをみんなが大騒ぎするのは理解に苦しむ。まるで私がこれから一塁守備の基本を学ばなくちゃいけないかのように言っている。バカげたことさ。一塁守備なんて自転車に乗るようなものだ。1度乗り方を覚えたら毎日乗らなくちゃいけないってことはない。20年間ぶりに乗ったとしても、最初は違和感があるだろうが、すぐにカンは取り戻せる」

セントルイス・カージナルス時代に一塁手として2度のゴールドグラブ賞を獲ったプホルスは、再び一塁を守ることを切望している。過去4年、オフには手術からのリハビリが続いたが、今年のオフは久々に健康に過ごし、十分なトレーニングを積めた。今年のスプリング・トレーニングに彼は7~8kg体を絞って現れ、足の裏とヒザの故障で歩くたびに痛みと闘っていた時の気配は感じられない。

プホルス「手術からの復帰のため、過去数年はまともにトレーニングできなかった。でも今は何の制限もない。体重を絞れたこともとても良い方向に働くことは間違いない」

エンゼルスの先発投手、ギャレット・リチャーズは言う、「プホルスは若返ったように見える。ようやく健康なオフでいられたからだと思う。打席でも調子良さそうだ」

プホルスは昨シーズン、エンゼルス最多の101打点を上げたが、打率(.241)とOPS(.647)はキャリア最低だった。生涯打率.305、生涯OPS .947の男にとっては顕著な衰えだった。プホルスは、守備につくことで打撃面のスキルも再び活力を取り戻せると信じている。

プホルス「一塁の守備が恋しかったよ。守らせてもらえれば、もっと試合に集中できる。打つことばかり考えなくていいからね。守備はできるし、打撃とは分けてプレーできる。試合をもっと楽しめるだろう。自分ではあと1~2年は一塁守備ができると思っているし、エンゼルスとの契約満了まで行けるかもしれないし、そんなことは誰にもわからないだろう?」

プホルスは総額240ミリオン(約240億円)の10年契約の7年目を迎え、昨年は通算600号ホームランを打ち、さらに多くの記録が待ち構えている。あと32安打で32人目の通算3000本安打となり、そうすれば契約では3ミリオン(約3億円)のボーナスが出る。82打点で史上4人目の通算2000打点に到達し、現在614本塁打だが、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースに次ぐ通算700本塁打も見えてくる。

シーズン終了後にはプホルスとアーロンだけが、3000本安打、2000打点、600本塁打の記録を持つ男となるだろう。

プホルス「3000本安打は個人の記録としての意味しか持たない。しかし2000打点ももうすぐだが、そっちは特別な意味がある。去年だったか、打点は意味がないというような記事を書いたヤツがいた。『お前は正気か?』と言いたいね。マトモじゃない。打点を上げなければ、試合に勝つことはできないんだ。どの選手が一番WARが高いかとか球速が衰えたとかが大事なわけじゃない。打点を上げ、得点する。それが試合に勝つ道だ」

今年のエンゼルスは去年よりも多くの試合に勝つことを目論んでいる。自分たちはペナント制覇への強力な挑戦者たりうると信じ、9年ぶりのプレーオフでの勝利を目指している。これまで球界最高の守備力を擁していたが、ザック・コザートとイアン・キンスラーを加えてオフェンスを強化した。そこにはメジャー最高選手のマイク・トラウトと、ケガの癒えた投手陣、そして、もちろんオータニもいる。

エンゼルスはオータニを加えて6人ローテーションを取る予定だが、オータニが何試合DHで出られるかはプホルス次第だろう。プホルスが体調がいいと言い、一塁を守ることに問題がないのであれば、オータニはDHに専任して誰もが想像し得なかった成績を上げるかもしれない。

マイク・ソーシア監督「シーズンが始まれば、どうなるかわかるだろう。投手は登板前にやるべきことが多いから、打撃練習は足りなくなるだろう。登板日が近づけば、前日には打たないだろうし、翌日疲れが残ればやはり打たないだろう。しかし、どのようにやるかは、状態を見ながら柔軟に対応する必要があると考えている」

ソーシアの発言はオータニが何試合くらいDHでプレーするかに対してのことだけではなく、プホルスが一塁を守ることについてのことでもある。

マイク・ソーシア監督「プホルスが多くの試合で一塁を守れるのであれば、ラインアップに柔軟性を持てる。多くの選択肢を与えてくれるだろう」

エンゼルスが永らく待ち焦がれている、そしてプホルスがカージナルスを出て以来誰よりも待ち焦がれているプレーオフ、その終盤の時期でも一塁を守れるかもしれない。

プホルスは昨年キャリア最低の37四球しか選べなかったため、今年は意識的に四球を多く選ぼうとしている。

プホルス「自分も含めて、誰もが自分自身にプレッシャーをかける必要はない。ケガなく、一年間できることを続けられれば、大きな仕事をなしえるだろう。今年は実に特別な年になるかもしれない」

それを「一粒で二度美味しい」と呼ぼうじゃないか。

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