LA Times:あまりに多くのメディアに戸惑う、エンゼルスの選手たち

現地2月23日、LA Times紙は大谷のオープン戦、初登場が土曜日のブルワーズと発表されたことを受け、ますます大谷の存在感、影響力がチームに大きくなっていると報じた。特にバッティングでの存在感は日に日に高まっている。同時に慣れないメディアの大群にエンゼルスの選手が戸惑っている様子も伝えている。日本語訳を紹介したい。


Shohei Ohtani to get first spring training start, as a pitcher, on Saturday

(ショーヘイ・オータニのスプリング・トレーニングでのデビューは土曜日に、投手としてと決まった)

オータニはまずライトのスコアボードを超えてかっ飛ばし、次にセンターのバックスクリーンを超え、木曜日の日中の早い時間、月が消えたあたりの天体まで飛ばすこと以外は不可能はなさそうだった。

エンゼルスのチームメートは大はしゃぎして、拳を突き上げ、その畏敬の念を表すかのように、日本から来た衝撃的なプレーヤーの二頭筋を触ろうと群がった。

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イェイ!通訳がいなくても伝わるものがあるんだ。

オータニのカクタス・リーグのデビュー戦は土曜日に、テンピ・ディアブロ・スタジアムでのミルウォーキー戦に、ピッチャーとして出ることが正式に決まった。

しかし、登板する予定のスタジアムで行った最初の練習では、そのデビューはバッターとしての方が衝撃的だった。つまり、少なくみても450フィート(137メートル)もの打球をかっ飛ばしたことはあまりに目立ちすぎた。

15分後、クラブハウスへ戻ると、エンゼルスの二刀流プレーヤーは部屋の中から声をかけられた。

マーティン・マルドナド「オータニ、お前、コルク入りバットを使ってるだろ?」

エンゼルスのキャッチャー、マルドナドはオータニのバットを握るとチェックするかのように振ってみた。しかし、そのパワーは本物でしかも容赦ないものだとわかったところで、オータニは微笑んだ。

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この男はすでに注目の的で天才だった。そして彼が実際にプレーするところ、つまり野球の試合をするところを見たことのある者は彼の周りにはほとんどいない。

その状況は土曜日には変わるだろう。彼の試合はあまりにも注目が高く、日本の人もライブで見ることができるだろう。トウキョー時間で日曜の朝5時からテレビ中継されるのだ。

オータニ「これで一歩進めたので(デビューに)前進したなという感じ。それはそれでいいんじゃないかなと思う」

バックスクリーン超えのホームランのことを聞かれると「とにかくボールをよく見ようと思った。今までよりちょっといい感じでボールを叩けた。もちろん、風のせいもあるかな。」

記録のために指摘しておくと、彼以外には風があってもフットボール・フィールドの1.5倍もの距離を飛ばせたバッターはいなかった。

こんなことをこれまでやったのは伝説的な「セイ・ヘイ・キッド(The Say Hey Kid)」ことウイリー・メイズくらいで、それを今やってのけるのは「ショーヘイ・キッド」だ。

オータニの信じられない数字を出すだけで、そのうち、それはアメリカのショーヘイ・オータニのことだろうとわかる日が来るかもしれない。

今週行われた最初の全体練習の日、オータニはブルペンで投げたが、油断のないメディアたちは、かれの全ての投球をチャートにして、ベーブ・ルースを追いかける歴史的な旅を記録していた。当然だが、これらのメディアはオータニの一挙手一投足を見ることが金になる。

あまり遠くないところから、まるで催眠術にかけられたように興味深げに、立ち尽くして見つめている男がいた。マイク・トラウトだ。いつもは人々から見られる立場だが、今日ばかりは自分を見ている人々のような姿で、オータニに目を凝らしていた。

オータニが毎朝クラブハウスを出てくると、人々の視線が絶えることはない。毎日、3ダースもの記者とカメラマンがオータニを追っかけ、彼らが通り過ぎると、そこにはエンゼルスの選手が1人か2人いるだけになる。

そこではほとんどの質問はオータニに関することであり、あまりにも特別な能力を持つため、二度のデビューをすることになる。

バッターとしてのデビューは早ければ月曜日にもやってくる。その日、エンゼルスはサンディエゴ・パドレスと試合をするためにピオリアまで遠征する。

これほどまでに外部の関心を集めることは別に珍しいことではない。スポーツ界において、特に野球界においてはよくあることだ。ニューヨーク・ヤンキースで昨年キャンプに参加したクリス・カーターによると、ヤンキースの最初のバッティング練習には3000人の観客が見に来る。

しかし、エンゼルスではこれほどの視線を集めることは尋常ではない。トラウトやプホルスのような存在感のあるプレーヤーがいたとしても、注目を集めないことが普通である。

マット・シューメーカー投手「あまりメディアがいないのは西海岸のチームということと関係があると思っていたが、これだけメディアが多いとプレーヤーを緊張させるかもしれない。いい意味でね。」

野球自体にもアジャストが必要だが、プレーヤーはこの環境にアジャストする必要がある。アンドリュー・ヒーニー投手は最近日本のテレビのインタビューを、ぎこちないお辞儀で締めくくった。

エンゼルスの選手の中には、何もやることがない時にカメラが回って音声も拾われていたら、どうしたらいいかわからないと言う者もいる。

朝方、オータニへのライブ・バッティング・プラクティスに投げたギャレット・リチャーズは2社からインタビューに駆り出されたが、リチャーズはオータニに1球投げただけで、しかかも彼はそれを振らなかったということをわかっているのだろうか。

聞くべきことなど何もなかったのに、リポーターはオータニがホームベースに立った時どのように見えたのか聞きたがった。

リチャーズ「やつは大きな男だね。だんだん打席でも本領を発揮してきたね」

ショーヘイ・オータニはビッグだ。ビッグだが、さらに大きくなろうとしている。

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